2019年10月06日

1/32 ドードー船長

祝・再放送

10月14日から、荒野のコトブキ飛行隊の再放送が始まります。しかも今回は副音声で解説付きです。コトブキ飛行隊を見てもよく分からなかった、登場機体の詳細や空戦の蘊蓄等に関して説明が欲しいと本放送時に思われた方は、今回の副音声での専門家による解説を是非御試聴下さい。何か分かるかも知れません。尚、この副音声の解説はこの再放送でしか聴けないそうですので、どなた様も御見逃しの無い様、録画予約はしっかりしておきましょう。

荒野のコトブキ飛行隊は、どう言う訳か戦闘機と空戦の徹底した描写ばかりが話題の作品です。
ネットで見掛ける感想も飛行機ばかりで、少しばかり難解な物語や、本来製作側が最も見て欲しいであろう明確に織り込まれた風刺には、全く触れられる事がありません。特に風刺に関しては今でも気付かれてすらいない様です。伝えたい事ほど届かない。スタッフもスタッフで、コメント等でも完全にシラ切ってます。よくもまあ。中央公会堂まで出しておいて。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/464855579.html

お話のテイストは基本的に辛口です。ウェスタンらしく湿っぽくならずに、カラッと乾いた雰囲気で進みます。女の子中心のお話ですが、ガキ向けのグジグジと甘ったれた台詞は殆ど出て来ません。陰に籠って暗くもなりません。心も乾く空戦の荒野には、お涙頂戴は似合わないのです。人生の辛酸は全て呑み込んで己一人の責任で明るく生きる、そんな大人の物語だと思います。

とにかく良く出来た作品です、観ないのは勿体無いです。なので内容とか風刺とかはどうでも、とりあえず一度観てみる事を強くお勧めします。是非に是非に。それを今回全国放送で再放送してくれる、しかも専門家による副音声解説付きで、更に実質無料と言うんですから、この機会に一度は観ておきましょう。死ぬ前に一回くらい観たって罰は当たらないと思います。BS11なので全国で視聴できます。

何度も観てこそ本当の面白さが分かります。傑作です。






荒野のコトブキ飛行隊 自分用備忘録

■第一話 月夜の用心棒

酒場の窓から見える昼間の外の風景はフェイク。視聴者はいきなり騙されます。ここは羽衣丸内の酒場で、深夜です。
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画面は第十話から。いかにもなデザインの入り口の小さいドアは、背景を含めてデカい一枚の扉に描いてます。しかも裏(表?)は畳です。

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窓の空は西部劇の雰囲気を出すために、すぐ外の通路の壁に描かれた絵です。上は第八話から。下のキリエ機の、本来日本製の無線機があった場所にはめ込まれた謎の高性能無線の右に付いている時計は2時55分を指しています。食事をとったりカードに興じたりしていた飛行隊の面々は、ダブルシフトと思われる護衛任務の後半の夜勤を起きて過ごしていた訳です。副船長は寝てました。多分マダム・ルゥルゥも。

今日の積荷は取り分け大切な為、ルゥルゥは用心深くコトブキ飛行隊に加えて、フリーランスのナサリン飛行隊も臨時に雇っていました。先に出撃したナサリンのオッサンどもは飽く迄臨時です。戦闘機講座でのナツオによると、ナサリンの腕は悪くないとの事でした。あっさり三機撃墜されたのは、敵が専門の訓練を受けた戦闘部隊だからです。
「おかしい、今までみたいなただの空賊じゃない」フェルナンド内海
敵は空賊に偽装した戦闘隊です。雇い主の黒幕は勿論イサオ。

「こっちが墜ちたら狙いの積荷だってパァだぞ」サネアツ副船長
積荷は赤ん坊用のミルクでした。到着したラハマのトラックの荷台に哺乳瓶が描かれています。
https://youtu.be/nKVAgJupOs0?t=1537
しかし敵は積荷なんてどうでもよく、32型のナオミを隊長にした敵21型編隊の勝利条件は、羽衣丸の撃墜でした。オウニ商会が操業不能になると、拠点とするラハマの物資は枯渇し、町の経済が大打撃を被ります。そうなれば気弱な町長が自由博愛連合への加入を二つ返事で了承すると、イサオは考えたのでしょう。被害を与えておいてから救世主ヅラして現れて取り込む、よくある手口です。あわよくばコトブキ飛行隊の撃滅も企んでいたかもしれません。

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初っ端から夜戦ですが、航空法が存在しない世界なので全機無灯火です。
どの機体もキャノピーが傷と埃でうっすら汚れているのがゲーコマです。





■第二話 さすらいの六人

ユーリア議員はガドール市への帰還途中、一旦ラハマに立ち寄ってコトブキ飛行隊を擁するオウニ商会に急遽、護衛を依頼して来ました。ラハマまでユーリアを乗せて来たガドールの飛行船にも鐘馗八機の戦闘隊を乗せていますが、それだけでは足りないと踏んだ様です。その読みはアタリでした。この時の戦闘は、ガドールの鐘馗八機では勝ち目はありませんでした。敵は猫のマークのシロクマ団と名乗る、しかし猫でも白熊でもないマークの飛燕が30機。

「96式ではなく飛燕なんて。何処にそんなおカネがあるんでしょう」エンマ
イケスカ市にあります。イサオです。ブユウ商事です。高価なだけでなく、液冷エンジンの飛燕は整備も大変なので、空賊如きに扱える戦闘機ではないのです。
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松本零士原作 OVA ザ・コクピット 第三話、鉄の龍騎兵では、慣れないアメ公が日の丸のまま飛燕を飛ばして墜落してました。それが30機。但し画面に映っていたのは20機。

「やっぱりね。ただの空賊なら私を襲う訳がない」ユーリア
彼女は空賊離脱者支援法を通そうとしていました。社会復帰の可能性が生じる事から、空賊にとってはありがたい条例です。コトブキ飛行隊を追加で用心棒に雇ったのは身の危険を感じての事ですが、本人の「やっぱり」と言う言葉から、喧嘩番長のユーリアはひょっとしたら、命を的にして敵を引き摺り出したのかも知れません。

敵襲をかわすだけなら、自分が乗ってきたガドール船を先に出港させていた筈です。賊はそちらに喰い付いたでしょう。なのにわざと目立つ様に二隻同時に出港したのは、ただの空賊なら「数で圧倒」できるから襲っては来ない、襲撃してくるならそれは自分の本当の敵である、と読んでいたからだと思います。更に大事を取って、自身は羽衣丸に乗船しているので、恐らくそうでしょう。いずれにせよユーリアはこの時点で敵の正体の目星を付けています。

「空賊の分際で攻撃が的確ですこと」エンマ
空賊じゃないですから。
「それに統率も取れている」レオナ
訓練されてますから。

この戦いでガドールのハゲの方が片目と片腕を負傷していた事が、第五話で分かります。





■第三話 ラハマの長い日

雷電は高々度迎撃機です。空賊まがいのエリヰト興業には特に必要ありません。雷電奪取を企んだのはイサオの糞、ヒデアキです。イサオの糞は雷電をラハマから奪うためにエリヰト興業に入り込み、同社(笑)の保有する40機の航空機でラハマを脅迫する事に成功しています。

代表であるトリヘイの台詞から、これまでにも同様の手口で何機か奪って来た物と思われますが、ヒデアキ達イサオの糞共がいつエリヰト興業に入ったかは不明です。早い段階から内偵を進めていたのか、それとも雷電を奪うためだけに急遽入社したのか、そこまでは断定できません。トリヘイは姐さんの事しか頭に無いアホなお人好しなので、コロッと口車に乗せられた様です。

第二話のラストに当たる、エリヰト興業による一回目のラハマ襲撃は必要あったんでしょうか。わざわざ二回も来なくてよかったのでは。まさか交渉が成立するとも思ってなかった筈ですし。

この回でのエンマの啖呵は正論ですが、黒幕の存在までは見抜けていません。そのエンマが撃墜された時、高度計が急激に左回転します。
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見切れず全部映っているのが高度計。親切に「高」と書いてあります。この高度計は95式の様ですが、針が一本ではなく二本あります。調べたんですが型が分かりませんでした。なので型式は不明ですが、この短針は回り方から見て、一目盛りが1,000mの様です。360度を五分割してあり、長針短針とも、二周して一桁繰り上がります。





■第四話 エリート砦

往路でも復路でも立ち寄ったロータの駅は、何者かの襲撃を受けていました。エリヰト興業かとレオナが訊くと、そうではないとの事。

「もっとヤバそうな連中さ」ロータの駅の管理人のジイサマ
イサオの手下がロータの駅の襲撃を指示した理由ははっきりしません。コトブキ飛行隊の追跡を妨害するために、ラハマとエリヰト砦の間の中継地を機能停止にしようとしたと考えるのが精々です。細い線ですが、それ以外に理由が思い付きませんでした。この時点ではエリヰト興業(の一部)も「もっとヤバそうな連中」も、結局はイサオの手下です。

満月で明るいとは言え、夜間にデスバレーを抜けるなんてあり得ません。チカは翼端擦ります。エリア88のフラメンコ・サヴァイバーは漫画です。コトブキ飛行隊もやっぱりマンガ映画です。

城攻めは内部から崩すのが定石ですが、月に一度の出張酒場に偶然出くわすのは、いかにもご都合主義な展開です。しかも踊り子達が仕事先が空賊だと知って、急に出演を厭がって揉めてまでいました。経歴が一切不明のザラも、何故か踊れます。前話でエンマ機が撃たれて機体が無いので、作戦中はザラが、復路はエンマが雷電に乗って、機体とパイロットの人数がピッタリ合ってもいます。なんだか昔のホームドラマ並みの展開です。でも30分しかないし、漫画だし、手描きサービスカット満載だし、色々面白いのでOKです。

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荒野のコトブキ飛行隊の夜の場面は、特にこの第四話が、地面を照らす月明りが昔の西部劇みたいで気持ち良いです。カメラのレンズにフィルタを付けて昼間に撮影して夜の雰囲気を作っていた、アメリカン・ナイトと呼ばれる古いハリウッド映画の画面に似ている気がします。

また、コトブキ飛行隊の画面には、中央だけが明るく両端が暗く映っているカットがあります。全部が全部ではなく、時々そんな感じで明るさにムラがある画面が使われています。カメラには詳しくありませんが、コトブキは画角がほぼ望遠なので、わざとそうしていると思います。初めて気付いた時は、テレビ壊れたんかと思いました。





■第五話 華麗なるアレシマ

ユーリアの台詞です。

「本当に空賊なのかどうか分かったもんじゃないけど」
自分を狙う敵の正体の見当は付いている、と言う事です。
「なぜだかアイツラに何でもかんでも情報ダダ漏れはするし」
第二話の事と思われますが、他にもいろいろある様です。
「イケスカ派の町に借りは作りたくないの」 
政治的理由は勿論として、敵の見当が付いている以上は当然と言えます。

ユーリア議員一人を殺すために爆撃機2機と52型20機が襲って来ます。黒幕は当然イサオです。
そもそも、これ程の大編隊を動かせる資金を持っている組織は殆どありません。恐らくイサオはユーリアが逃げないと予想した上で、爆撃隊を編成したと思われます。イサオ本人も会談場所にいましたが、爆撃される前に予定通り土壇場でトンズラするつもりだったのでしょう。イケスカ新聞にも、この爆撃は「自作自演」とあります。但しユーリアの。
https://kotobuki-anime.com/YSxCMqBz/wp-content/uploads/2019/03/TheIkesukaTimes_02-2-1160x1640.jpg

「オタガイサマルールは何処に行ったんだよ」キリエ
劇中には何の説明もありませんが、ここでは「重要な案件は民主的に話し合って決める」と言う事の様です。皆で話し合って決めた事はどんな結果になってもお互い様だと。コミカライズの方に説明がありました。分かるかそんなん。単に台詞の中に納め切れなかったんでしょう。



「いっつもやるなって言ってる事ばっかやってる」キリエ
こちらも劇中に何の説明も一言も無いので、戦闘機に詳しくない人にはさっぱり分かりません。口説口説と説明だらけの御親切なバカ向けアニメも大概鬱陶しいので、こう言う潔さは好きですが、航空音痴な普通人には厳しい演出です。分かる限り並べてみました。

空戦は本来、二人一組が定石です。レオナはいつもザラと組んでいます。しかしこの日のレオナは先陣切って単機で敵編隊に突入しました。

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いきなり太陽に向かって上昇してハンマー失速、ハンマーヘッドストールを使います。上昇した頂点で一旦完全に失速して落下してくる技ですが、この様な失速系の機動は映画ではよく見ますが実戦では使いません。空中で静止するのは、自分から的になる様な物です。

空戦は運動エネルギーと位置エネルギーの交換の連続です。敵より高い高度に位置している方が有利である事は直感的に分かると思います。その位置エネルギーを低空に降りる事で運動エネルギーに変換して高速で飛行して戦い、また上昇して位置エネルギーを稼ぐ、この繰り返しです。
一度失われたエネルギーを回復させるには莫大な燃料と時間を要しますので、コンマ一秒を争う空戦に於いて自らエネルギーを失う事は即、敗北に直結します。

一機墜としたレオナは敵陣に逃げ込む敵機を単独で深追いし、それも撃墜した後、僚機のザラを待つ事無く、又すぐさま次の三機編隊に一機で狂犬の様に襲い掛かります。排気管がオーバーブーストのバックファイアを吹いていたので、相当エンジンに無理させていたと思われます。

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残り二機の内の一機に後ろを取られたレオナはスロットルを絞り、減速して敵機の後ろに出ました。この技には木の葉落しと言う名前もあります。しかし勿論これも自らエネルギーを失う行為ですので御法度です。これもハンマーヘッドストール同様、映画等ではよく見ますが、実戦では自殺行為なのです。第三話でキリエが使いましたが、あれは空間把握能力が高く卓越した技量を持つキリエだからこそ、失速してもすぐに回復できるから使っただけです。これらが、この日レオナがやった「何時もやるなと言ってる事」です。


その後レオナは上空から回り込んで前方から飛龍一機を撃墜しますが、もし双方が全開で飛行したら、隼は飛龍には追い付けません。一般的に爆撃機は重くて遅そうなイメージですが、実は思うよりはるかに高速なのです。

爆撃寸前で減速していたと言う事でしょうか。ですがレオナは一機目撃墜後、残った飛龍を追って「速い」と歯噛みしていましたし、「私が行く」と言ったキリエも追い付けませんでした。むしろその前、飛龍の側面機銃の攻撃からレオナを庇いに行って間に合ったケイトが凄腕です。

所で、たった六機の囮に引っかかって先に上がった迎撃隊は、最後は何処にいたんでしょう。モタモタしていたのもイサオの計画通り、わざとですか。アレシマの護衛隊が囮6機にまんまと引っかかったのも含めて、丸ごとイサオの計画だったのかも知れません。コトブキ飛行隊だけを飛龍編隊にぶつけて、ユーリアと一緒にまとめて始末するために。

結局イサオはアリバイ作りの為に、自分が雇った飛龍を撃墜しました。爆撃の自演は明白ですが、イサオが出撃したのは最初からその予定だったのではなく、ユーリア暗殺計画が失敗したからだと思います。それとも初めから良い格好するつもりだったんでしょうか。敵とは段取りを示し合わせていた筈ですし、第六話の新聞写真を見るとそんな気もします。





■第六話 帰らざる無宿

キリエはガドールからラハマへの帰路で、ナオミに遭遇します。近い航路に居た事から、この時既にナオミはユーリア議員の元に転職していたのかも知れません。

すぐに後ろを取られるキリエ。隼が得意とする、跳ねる様なバレルロールで後ろを取り戻そうと何度も試みます。スナップロールとも言う様です。第一話でザラとキリエが見せました。第三話ではエンマが撃墜される直前に使って彗星の後ろを取ります。実際の隼は劇中で見せる以上の鋭さでバレルロールします。アニメが現実に負けてどうする。しかしナオミの方が経験も勘も上で、キリエはまるで歯が立たず、後ろを取り返せません。第一話からずっとこのザマです。

左ひねり込みと言う技があります。日本海軍の秘伝とされた技です。今では名前だけが有名になっていて、様々な物語の中で登場します。
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ストライク・ウィッチーズ
第一期第9話の模擬戦で宮藤が見せた、追って来るルッキーニの後ろを取った技は左ひねり込みではありません。ループ(バク転)が3/4終わった時点でヨーイングして、テールスライドで360度回転していました。この技に名前は無いと思います。少佐に得意技を特別に教えてもらったに違いないと勘ぐったのは、少佐を過剰に慕うペリーヌの思い込みが原因の様です。

紅のブタ
ポルコ・ロッソはループの最中にロールを加えていました。左ひねり込みに近いです。続けて使っていましたが、一回目でカーチスをオーバーシュートさせる事に成功しています。実際の左ひねり込みは、ラダーを切ってヨーイングで180度テールスライドするハンマーヘッドストールの様な機動も加える技ですが、それは使っていませんでした。それが理由か、空賊は「ひねり込みだ」と言います。「左ひねり込み」の名称を使う事は避けていました。実際一回目は左ではなく、右にロールしてますし。

永遠のゼロ
岡田君がやったのは、ただの左ロールでした。若干バレルロール気味に高度を下げてから又上がって来ますが、左ひねり込みとは全く違います。語って聞かせたヤクザが勘違いしていただけか、或いは簡単に負けた過去を隠蔽したくて見栄張って嘘を吐いたのか、或いは単に映像を作ったスタッフと映像を見て気付かなかった原作者がバカか、いずれかです。


「戻りたいとは考えないのか」謎の黒服
この男が何者なのか、ここでは説明はありませんが、イサオの執事と同じ声です。交換条件の一つとして提示したこの言葉は、「穴」が再びユーハングと繋がる可能性は完全に否定できる物ではなく、又その時「穴」に飛び込めるとすればそれは、「穴」の情報を片っ端から収集しているイサオの協力が不可欠である、と言う意味でしょう。仮にこの黒服が執事とは別人で、物語全体の狂言回し的な役だったとしても、無理の無い演出です。

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サブジーの書棚の、「買って買って」とアピールしない、奥ゆかしい背表紙の昔の本達。黒服は技術協力を要請していましたが、サブジーはかつての帝国臣民らしく頑なに拒みます。突然家に火を放って逃亡したのは、イサオに祖国の技術や情報を利用される事を嫌っての事でした。この後でナオミと出会いますが、やはり同じ様に突然逃亡した様です。


32型は、航続距離が低下した事を殊更あげつらったNHKのせいで失敗作呼ばわりされていますが、運動性能が向上した高性能機です。NHKは「零戦は欠陥機ニダ零戦は欠陥機ニダ」とアホ丸出しで九官鳥みたいに繰り返していました、十年以上前の話です。

早々と潰して下さいよタチバナサン、と復帰した高市総務大臣。前みたいにヘタレんなよ、特に高市テメー。貴様がNHKを潰してさえいれば京アニは襲撃されなかったのに。もし次もヘタレたら、その時は京アニの恨みと無念を丸ごと背負う事になる立場にいる事を覚悟しておけ。これは、前回何にビビったのか職責を放棄した高市総務大臣を案じての、せめてもの老婆心です。

値打ちのある物は江戸へ下るが、値打ちの無い物は江戸に下る事はない。なので江戸に下らない物は値打ちの無い物、これが「くだらない」の語源です。なのにNHKは「百済(朝鮮)の物じゃない物がくだらない物」とやらかしてました。三十年以上前の話です。早々と潰せ。





■第七話 ナサリンの一ポンド硬貨
ナンコー油田がスタンドン石油からの買収の話を断った直後、原因不明の火災を起こしました。
マダム・ルゥルゥは、日常になっている命のやり取りに鍛えられているせいか本当に勘が良く、敵の攻撃行動を敏感に先読みします。同日にナツオがスタンドン石油の安くて質の悪いガソリンを蹴った事や、物理的距離の近いナンコー油田を失ったらラハマの航空機がすべて飛行不能に陥る可能性があると言うケイトの説明から、見えない敵の陰謀の臭いを鋭く嗅ぎ取りました。

「マダムって預言者ね。迎撃に上がって来てる」ザラ
マダム・ルゥルゥから気を付けろとのお達しで、用心して全員で消火に向かったコトブキ飛行隊とナサリン飛行隊の前に、黒い疾風四機が立ちはだかります。

「空の駅を襲った奴らかも知れない」レオナ
アタリ。不審な事件が続いて、流石にレオナも勘付いています。
「こいつらプロだ」フェルナンド内海
その通り。この疾風四機は常に二機一組で行動し、確実に敵機の後ろを取ります。離脱後は見る間に四機編隊を組み直して爆撃機を狙って来ます。非情に練度が高い、専門の戦闘隊です。

疾風は大東亜決選機と呼ばれ、米軍にも絶賛された陸軍の最高傑作です。隼に勝ち目はありません。この日は敵の目的が消火の阻止と言う低空での限定条件だったから助かっただけです。





■第八話 大飛行船強盗

イサオが雇った強盗団の目的は、羽衣丸を乗っ取ってイケスカ市への脅威を示した上での、羽衣丸の撃墜です。イケスカが危険に晒される事で、イサオ私設軍隊である自由博愛連合軍の正当性と必要性を捏造する事と、第一話と同じに実力行使でオウニ商会の壊滅を、同時に達成する予定でした。

魚は勿論フェイクです。強盗を尤もらしく成立させるためのカムフラです。派手好きのイサオは、強盗に襲ってくれと言わんばかりに特別弩派手な宣伝をしていた様で、それを案じたマダム・ルゥルゥはギリギリでルートを変更しました。にも拘らず待ち伏せされました。

「なんでバレたの」マダム・ルゥルゥ
可能性は一つ、オウニ商会にもイサオの手下が入り込んでいたんです。エリヰト興業のヒデアキや、後のポロッカの助役がそうでした。この事件の直後に羽衣丸から消えたクルーがいる筈です。コミカライズでは黒蜂と言う空賊に資金と武器を供与していた件が描かれています。イサオはあちこちの組織に手を回して工作員を潜り込ませていました。まるで日本のありとあらゆるバイタルセクションに寄生しているヤツラの様に。

強盗団が要求した内容は当然、実現するとイサオにとって都合の悪い物です。「イサオのイケスカ市長辞任、並びに自由博愛連合の即時解散」ですし。しかしこれらは、ただの空賊の要求としてなら当然の内容ではあります。自博連は空賊行為の厳罰化を進めており、それを一括して取り仕切るのがイサオのブユウ商事ですから。

「評議会とブユウ商事の接近を喜ばない空賊の奴ら」ユーリア
第五話で言っていた通りです。強盗団の要求は、それに便乗したカムフラです。
「コイツらって、ナンコーの時の謎空賊ですわよね」エンマ
正解。なので前回同様、振られた役割を終えたらすぐに撤退しています。

ドードー船長を殺さなかったのは失策でした。ザラ、チカ、ケイトの陽動に引っかかったのも失敗です。何もできない事は分かっているのだから、陽動は無視して羽衣丸の周囲を警戒していれば、近付いて来たエンマ機からキリエとレオナに乗り移られる事もありませんでした。

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ジョニーが使った体術はガン・カタと言います。敵の銃弾を避けるのではなく、敵の配置を統計的に予測する事で、自身が敵の銃口の前に居ないと言う技です。確率的に予め敵の火線から体をかわしつつ、敵がいると予測される方向へ銃を向ける「型」が体系化された、架空のC.Q.Cです。映画リベリオン(原題Equilibrium)で創作され、以降アクション映画で時々使われます。

強盗団は最後に「任務達成の為には」と自爆しようとしましたが、自分達は逃げおおせる算段だったと思います。雇われただけのプロは仕事に失敗しても命を捨てたりはしません。カネのために働いているだけですから。まさかイサオに命を捧げるほどの狂信者はいないでしょう。

分からないのは囮が必死だった事です。コトブキ飛行隊相手に手加減できないのは分かります。必死にならなければ時間も稼げず、強盗が成功しない事も。しかし彼らがプロなら、命まで賭けるのが解せません。イサオに弱みでも握られてたんでしょうか。失敗したら消されるとか。それとも単にコトブキ飛行隊に力負けしただけか。生き残りにでも訊いてみるしかなさそうです。

開けっ放しだったエンマ機の側面ハッチは、一旦着陸して閉めたんでしょう。

ここでは悪役になってますが、屠龍はB-29を最も多く撃墜した戦闘機でもあります。





■第九話 赤とんぼの風来坊

「キリエって仕事好きなんだと思ってた」リリコ
「印鑑を押す三秒前でしたわ」エンマ
イジツでは働く事は美徳らしく、労働は神が与えた苦役ではない様です。書類にはサインではなく印鑑を使ったりと、西部劇風世界なのに日本ぽいです。

先日の強盗団の目的には、コトブキ飛行隊の殲滅も含まれていたと考えていいかもしれません。しかし一機も墜とせなかった所か返り討ちにされた事から、撃墜は諦めたのか、コトブキ飛行隊メンバー全員に転職の勧誘がイサオのグループ企業から来ます。給料は倍で。敵は何としてもユーリアと昵懇の羽衣丸を無力化したい訳です。

強盗団の黒幕については勘付いていると思われたルゥルゥですが、キリエとのやり取りから察するに、それがイサオであるとまでは見切れていなかった様で、転職の判断は隊員に任せました。それに加えて、ルゥルゥの信条としては、敵になるも味方に付くも、飽く迄本人の決断が重要と言う事でしょうか。

ユーリアは市議会でガドール市の自由博愛連合への加盟に反対しますが、他の議員達から妨害されます。彼ら議員達の朝鮮人みたいな火病っぷりは、明らかに買収されている事を臭わせます。そのカネの出所は勿論、コトブキ飛行隊に「倍の給料」を出せる奴らです。

エンマとタミルが出張った街は、自博連加入に沸いていました。チカが出張った別の街の図書館で傍聞きしたオッサン達のやり取りからも、多くの街が先を争って自博連に加盟している事が伺えます。イケスカは今や世界の中心と言っていましたが、どうせ議員が買収されたんでしょう。民間人はフェイクニュース、カムフラに騙されて。「低調か衰退か」、みたいな。

ガドールのハゲの負傷は完治していました。

キリエとアレンを襲ったのは勿論イサオの手下です。アレンが病室を開ける時間を知らせたのも矢張り、病院に潜り込ませていたイサオの手下です。キリエ達が逃げ込んだデスバレーは、イサオの紫電改隊が潜伏できるくらいにはラハマから離れていたと思ったんですが、ラハマに「穴」が開くかもしれないとキリエが言っていたので、意外と町から近かった様です。





■第十話 情け無用の爆撃機

ガドールを脱出したユーリアは逃亡中に攻撃されますが、彼女が雇った用心棒はナオミでした。前話でガドールから百式が脱出する場面にもチラッと映っています。ナオミは第一話で雇われていたイサオ側から鞍替えした訳ですが、あのアホさ加減に嫌気が挿したんでしょうか。本人は、ユーリアに付いた理由は「何となく」だと言っていました。

修理が完了した羽衣丸が離陸しています。ラハマ近郊に浮いていた事から、試験航行中かも知れません。前回から何日後の事かは分かりませんが、出稼ぎ組も全員戻って来ています。そこにユーリアが現れました。ガドール脱出から暫く後の様です。ユーリアは第二話、第五話、そしてこの第十話と、分かるだけで都合三回イサオに殺されかけています。

アレンが、「穴」を独占しようとしているのがイサオである事に何時頃気付いたかは不明です。彼はショート爆撃の報が入る前に、一連の事件の黒幕がイサオであると皆の前で仄めかします。
キリエが「穴」を見たと言うので、チカが「キリエだけずるい」と言いましたが、「穴」が出現したのはラハマの町から肉眼で確認できるくらい近い所でした。遠目にはっきり見える様になるまでには時間がかかるみたいです。

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ラハマの会議場の脇には、ベル、エリカ、ユーカの姿も。

ヒデアキは24時間後に爆撃すると夜に言っていましたが、富嶽が来たのは昼でした。イジツはクーリル、ボットル等、度量衡の単位が我々の世界とは異なります。時間の単位長さも違ってるのかも知れません。でも劇中頻出する「70年」の長さはこちらとほぼ同じみたいです。キリエ機の時計もこちらのと同じ物の様ですし、イジツも一日は二十四時間なのでしょう。イサオが約束を守らなかっただけです。

イサオは約束を守りません。必ず破ります。そして嘘ばかり吐きます。本当の事を言った事が一度たりとないと言えるほど、初登場時から嘘ばかり吐いています。対してユーリアやエンマは、毒舌ではありますが嘘は吐きません。大抵本音で語ります。エンマは、他人を信用すればその分だけ弱みになると言いますが、それでも嘘を吐く事はありません。

レオナはイサオに助けられた事があると言います。それが本人か人違いは分かりませんが、本人だとしたら、それは恐らくレオナが女だから助けただけです。きっとイサオはあちこちで性衝動まま、犬みたいにボコボコガキ作ってるんじゃないかと思います。公約は一つたりと守らない、発言は一つ残らず嘘ばかり。喋る下半身。行動から見て取るに、それが奴の本質です。

第九話でショートの町が爆撃されたのは、イサオがアレンのノートを盗んだからですが、実際に「穴」が開いたのはショートではなくラハマだった訳で、そのノートに書かれていたアレンの予測は外れでした。アレンが計算を間違えなければショートは爆撃されなかった、と言う事はアレンにも幾許かの責任が生じる可能性がありそうな。



高度10,000mでは酸素マスク無しでは呼吸できません。それに、隼のスカスカコクピットにあんな生脚放り出した薄着では冷えます。でもこの辺りは女の子アニメなので目を瞑ります。もこもこの厚着でマスクじゃあんまりです。でもこの時の高度が6,000m〜7,000mくらいだったとしたら、あの格好でも何とかなるかもしれません。

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ロケットブースターに点火して反転上昇、ぎゅんぎゅん回るチカ機の高度計。正面計器盤に六個並んだメーターの右下です。第三話のエンマ機の物と同じですが、短針の動き方が違いました。長針の回る速さは同じくらいなのに、短針はこの時のチカ機の方がゆっくり回っています。回ると言うよりはむしろ、0.6の辺りを指したまま殆ど動いていません。

短針の一目盛りが千単位だとすると、この時点での高度が600mくらいになってしまって低過ぎます。なので短針が万単位であると仮定して、短針はこの時既に、二周ではなく一周していて、高度5,000mを超えた時点で目盛りが千から万に切り替わり、短針の回る速度が1/10になって0.6辺りを指しているとすれば、隼の高度は約6,000m超、富嶽の高度は約7,000mと言う事になり、諸々の辻褄は合いそうです。

コトブキ飛行隊は帰還するために反転していたので、迎撃中に敵機も含めた全員が羽衣丸を追い越していた様です。劇中、戦闘中に補給に戻った場面はこれ一回切りです。
「弾を最優先だ」ナツオ整備班長
一旦羽衣丸に帰還した隼に機銃弾を補給していた様ですが、全然撃ってなかった筈です。ロケットランチャーとロケットブースターも外していましたが、あの程度の抵抗では大して速力は低下しない筈ですので、時間が惜しいこの時だけは付けたまま飛んでった方が良かったのでは。

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キリエ機が富嶽の機首正面に正対して丸々二秒間ほど、相対距離を保ったまま連続射撃しています。実際にこんな事は起こり得ません。一瞬ですれ違います。この時点で富嶽は、爆撃高度辺りまで降りて来ていますが、それでも飛行中の二機の相対速度は最低でも時速400kmくらいはある筈です。ナオミの32型が降下して来て前から弾を当て続けたのも、実際には不可能です。飛行機はあんなに遅くありません。

下はエリア88。OVA第二話の旅客機に付けられた爆弾を弾き飛ばす話でも、前方から正対するカットは旅客機が殆ど静止している様に描かれていました。アニメにはどうにも、絵面を優先したハッタリ画面が多い様です。でも、これほどの作品を作ってくれている上に、個人的にも高々度迎撃は最高に燃えるシチュエイションなので、何やっても大抵の事は許します。むしろ雷電は何やってた。折角の見せ場なのに。

ユーカがこの時のコトブキ飛行隊の活躍を見て、後にハルカゼ飛行隊を結成します。そちらのお話はスマホゲーム、大空のテイクオフガールズで見られます。ゲームはアニメの後日談です。

「穴」が消滅した事で爆撃を諦めて退却したイサオですが、ここで最後の富嶽を勢いに乗って叩き落していればそれで終わってた様な気がします。敵が撤退したから皆何となく安心してしまったみたいですけど。でもそれでは物語が盛り上がりません。最後は矢張り主人公とラスボスの一騎打ちでないと。





■第十一話 イケスカの決闘

ラハマのコトブキ飛行隊を主軸に、爆撃されたショートとポロッカを合わせた寄せ集め素人の同盟軍が、イケスカのイサオの私設軍隊、自由博愛連合軍と対峙します。同盟軍の勝利条件は、残った富嶽と富嶽製造工場の破壊。対する自博連側は、敵同盟軍の殲滅です。

「奴の目的は権力の一点集中ではないか、なぜ分からん」ゴドロゥ
ハシシタの目論見を見抜いたゴドロゥは決してアホではありません。イサオの奴隷になりたくないなら戦うしかないのですが、キリエは眼前に突き付けられた命題を解けませんでした。彼女が戦う理由を見付けられなかったのは、自分の置かれた現状が唐突過ぎたからかも知れません。レオナの返事が煮え切らなかったのは、彼女がまだイサオを信じたいと思っていたからです。

イサオは同盟軍が富嶽製造工場を狙って来る事を読んでいました。事前に送り込んでいたダブルスパイが流した偽情報によって、同盟軍は分かりやすく罠にはまります。しかしナオミ率いる囮部隊は、会敵した時点で黒い疾風がいない事に気付くべきでした。コトブキ飛行隊は事前に情報を共有しておかなかった様です。

イサオは、人を殺す事に全く抵抗を感じていない様に見えたり、他者を虐げてでも自己の欲求を充足させる事を最優先できたりと、その行動や表情などから察するに、ある種の異常者です。
「人の痛みを想像できないタイプに見えます」エンマ
第十話でのエンマの洞察は正しいのです。イサオは他人の犠牲を顧みません。自分の幸せのために他人は全力を尽くさねばならないと、本気で勘違いしているフシがあります。

イサオは戦闘中でもハンマーヘッドストールやコブラ等の、失速技や減速技を平気で使います。機体性能もあるでしょうが、かなりの自信家です。自信家と言うよりはむしろ、身を危険にさらす事に対して恐怖を殆ど感じないタイプの精神疾患であると見るのが正解の様です。それらから考慮すれば、詰まる所イサオはサイコパスであると考えられます。

前回爆破されて閉じた「穴」は、改めてイケスカの上空に、突如出現しました。それも極めて短時間で。「穴」の挙動は読みにくい様ですが、それを予測するアレンは凄いのです。戦闘中でもバーでとんでもないペースで呑んでますし。



■第十二話 夕陽のコトブキ飛行隊

最終戦の勝利条件は「穴」の爆破、もしくはイサオの殺害です。残存戦闘隊の役割は、羽衣丸が「穴」に突入するまでの時間稼ぎでした。ナオミ率いる本体が敵の本丸、イサオタワーに向かって陽動を仕掛けます。しかしコトブキ飛行隊だけは別ルートからタワーに向かいました。イサオを殺すために。

第三話でエンマが撃墜された時も、第六話でキリエが撃墜された時も、機体の修理中は二人とも他の機に乗っていました。なのでコトブキ飛行隊に予備機は無い、前回機体を失ってどうなるんだろう、と思ってましたが、あったんですね。レオナ、キリエ、チカの三人分を同時に用意して「もう予備機は無い」との事でしたので、予備の隼は都合よく丁度三機用意されていた様です。

夜明けに出撃して、状況終了は夕暮れでした。よく飛んでられましたねそんな長時間。燃料補給も無しに。隼は21型と大体同じ、増槽を使えば10時間くらい飛んでいられるらしいんですけど、トイレはどうしたんでしょう。
https://youtu.be/Dm2ex4jn-NI?t=753

イサオがどこか別の世界に飛ばされたのか、それとも「穴」の爆破によって次元の狭間にでも封じ込められたのか、それは誰にも分かりません。

コトブキ飛行隊の名前は、レオナが乗っていた97式のエンジンからです。
https://www.youtube.com/watch?v=207BQkxltbc










(ほぼ)1/32 ドードー船長

なんでドードー鳥が船長なんでしょう。しかも飛びやがるし。でも羽衣丸は操縦するわ赤とんぼの前席に座るわで、最後まで副長と一緒に頑張ってました。船長としての責務は果たしています。立派です。

ポリパテの削り出しで作りました。この手のスクラッチで書く事なんてありません。ポリパテを芯材に、一寸大きめに盛って固めて削り出すだけです。覚えている事を並べてみます。
ドードー船長1.jpg
胴体、頭部、尻尾の三つを、随分前にフィギュアの頭部削り出し用に固めたはいいけどもう作る気が無くなったので放置してあったポリパテの塊の中から、丁度良い大きさの物を選んで削り出しました。嘴や脚の付け根など、部分的に盛り足してもいます。

翼はエポパテで平面形を出し、サーフェイサーの缶のスチールの所に貼り付けて、半乾きの状態でひっぺがして大体の形を出しました。硬化後に数回に分けてポリパテを盛って、全体の形や羽のラインを作っています。長めに作っておいて、切り詰めました。それでもまだ長いかも。普段は畳んでいるこの翼は、飛ぶ時に大きく展開して伸びる様です。

慎重に狙ったはずの目ん玉は左右で位置が狂いました。しかも一度ポリパテが欠けて、やり直しています。そう言う事もあります。左右で顔がまったく違うし、正面から見るとあんまりな事になっていますが、Webでは分からないので安心です。
ドードー船長6.jpg
金色の部品と、赤い部分と、帽子の黒い所と、両脚がプラ材です。両脚は丸棒ではなく、プラ板の積層からの削り出し、ネクタイの細い部分は伸ばしプラ棒です。帽子の正面に付いている金色のエンブレムみたいな奴は0.3mmのプラ板をナイフで削りました。二回ほど失敗してます。

全て筆塗りでキメようとか思ってましたが、そんな格好良い事ワタシに出来る訳ありません、吹きました。白等の薄い色はエアブラシが圧倒的にラクです。一度味をしめるともう戻れません。青だけは筆で塗りました。マスキングしたくなくて。ラクな方へ、ラクな方へ……。金色はここぞとばかりにスターブライトゴールドをメタルマスターで。高価な塗料を遊ばせておくのは罰当たりです。

青はもっと明るい色にしたつもりでしたが、いざ塗ってみると何か暗い色になっちまいました。何が悪かったのか分かりません。でもWeb発表しかしないし、どうせ現物の色は分からないので大丈夫です。大体似てればいいんです、こんなモンは大体。




ドードー船長2.jpg
設定されている情報は一応、すべて詰め込みました。

ドードー船長7.jpg
いつにも増して埃まみれ。全体に水平とか垂直とか、左右対称とかが著しく狂ってます。メカ以外でこう言うのを合わせるのはとても難しいです。大してやる気が無い時は特にです。

ドードー船長4.jpg
スタンドは、スターウォーズの旧キッターなら見覚えのあるアレです。

ドードー船長3.jpg
ガチャガチャの景品みたいな仕上がり。

ドードー船長11.jpg
エンマを作るべきだったのは分かってます。

荒野のドードー船長ex.jpg
ナイスドードー。





















posted by 跡間シノブ at 12:33| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月05日

隼 2

迷彩:カモフラージュ。カムフラ。偽装。めくらましに施される偽装。転じて嘘、欺瞞、詐欺。アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」が風刺した維新が得意とされるが、実際は稚拙。

最初に予定した作業時間をどれだけ超過したのか、もう数えるのはとっくに諦めました。予定と言うか見積もりがいつも甘いですウチは。これなら簡単だろうと高を括って沼る訳ですが、なぜ毎度毎度ナメてかかるのか、その理由が分かりません。バカだからでしょうか。塗装行きます。

ラウンデルの下地の白と脚柱格納庫壁の青竹色を先に吹いて、マスキングしてから全体を吹きます。胴体基本色の銀はガンクロームを使いました。これが中々の光沢で、予想外にリベットがギラギラと光ってくれます。0.2mmのブラシでちまちま吹いたんですが、光沢がビレッジビレッジのムラムラになったのにムカついて、0.3mmと夜間用エア缶でブシューとやりました。あっと言う間に終わりました。最初からこうしておけば良かった。

何を試しても黒く浮き上がらなかったリベットが、ガンクロームの銀で白く光ってくれました。期待していなかった所に、思いがけず降りて来てくれました、模型の神様か隼の女神か、多分、何かそんなのが。この時点で、汚し無しのキレイ仕上げに決めました。最初はどろろどろろのグログロに汚すつもりだったんですが、ここまではっきりと粒が揃って目立ってくれるならそれを最大限利用するのが得策です。


エンマ機6.jpg
この迷彩は手描きするしかないと思います。サイズがサイズだけに、全面デカールは作れない。簡単に済ませるなら、緑色に塗った何か薄いシールを適当に切り抜いて貼り付けるだけ、と言うのもアリかも知れませんが、今回は塗ります。いつものクレオスラッカーで行くかと思ったんですが、ふと思い立って最新アイテムを導入してみる事にしました。筆塗り水性塗料です。

シタデルにするかファレホにするか。と言っても今回は、この先も使い続けるかどうか分からないお試し企画、シタデルは550円、ファレホは290円、ファレホに決定。こう言う所がウチです。通販で一瓶だけ買うのもどうよと、平成もあと二日で終わりの日、謎の十連休真っただ中の日本橋に走りました。休みばっかり。

「こんだけ皆休んで遊んでばかりいてプラスが出る訳ない」 日下公人
https://youtu.be/3lL2MzHREc4?t=357

何か、なし崩し的に改元しちまいましたが、最初は摂政置くって話じゃありませんでしたっけ、それも陛下が直々に発表されて。なんでこんな事になったんですか。譲位って何。
「死ぬまでずっと天皇だよ、ずってんだよ、でも前回大変だったから今から用意しといてね」
みたいな話でしたよね、確か最初は。なのにいつのまにか退位だ譲位だ、あれあれ言う間に皇位継承となっていました。気が付いた時には五月改元で意味も無く十連休。そしてそれらが全部、NHKを頭にしたカスゴミの扇動で決定されています。四月末日には「あと何時間で平成が終わりまーす」な番組でNHKの飼い犬の売国芸人共が大はしゃぎしていました。その羽目の外し様は、まるで日本が終了すると勘違いしているかの様でした。

先の統一地方選挙ではNHKをぶっ壊す党が議席を伸ばしました。NHKは全く報じませんでした。ボウズPも同党から当選しましたが、党首に付いて行けないと判断して早々に離党しました。ウチも立花某は殆ど信頼していませんでした。すると案の定、社民党と組んじまいました。フラフラフラフラしてるから足踏み外すんですよ。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/463085625.html
が、それはそれとしてNHKをぶっ壊すと言うのならとっととやって下さい。一秒でも早く。今回は女系天皇と女性宮家は阻止できましたが、NHKを筆頭に女性女性女系女系とキーキーうっさくて、まだ全然油断出来ません。まして、悠仁親王殿下にチョンコテロリストの接近を許している今の状況では。

そもそもY染色体を継承しないので女系なんてものは存在しません。男系か非男系のみです。だって何も継承しないんですから、女は。なのに朝鮮維持装置ことカスゴミは連日連夜ピーピーキャンキャンと。しかし朝鮮維持装置カスゴミがどうでも、上皇陛下の存在はカッコイイと思うので、そこだけは結果オーライだったかも知れません。上皇は天皇より上なので、あのローマ法王より更に一段上になりますし。これで外交序列は日本が文句無しの最上位です。

飛行機繋がりの話になりますけど、公明党の独占ポスト国交省が上皇陛下の仮のお住まいの上空を空路にしちまいやがったってのは本当なんですか。引用部だけ抜粋して転載します。

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東京新聞より
「政府が2020年までに運用開始予定の羽田空港新飛行ルートのほぼ直下に上皇ご夫妻が仮住まいされる高輪皇族邸があることが分かった。」
「新ルートは2020年7月に始まる東京オリンピック・パラリンピック前に運用開始を目指す。南風が吹く15時〜19時羽田に着陸する国際便が通過する予定。」
「上皇ご夫妻は今年の夏以降こちら(高輪 仙洞仮御所)に転居され、元赤坂御所の改修が完了するまでの一年半を過ごされることになる。」
「新飛行ルート間近に位置する上皇陛下仙洞仮御所の諸対策に関する質問主意書」
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a198160.htm

飛行ルート.jpg
上記の地図のピンク色のラインの航路が問題の新ルートである。皇族邸敷地の西、わずか100m、わずか450m上空という新飛行ルート、どのくらいの頻度で旅客機が飛ぶかというと、なんと一時間あたり30機、つまり2分に1度である。

国交省の発表によると機体から漏れ出た水が上空で冷やされてできる氷の塊や、機体の部品などの落下物は『10万便に1回』という割合だとの事。海外で統計のあるイギリスやカナダでは、年間30件以上も起きていて、中には人に当たって、けがをしたというケースもある。

実はこの羽田新ルート横田空域の一部と重複しているそうで、米国との調整がかなりもめていたそうだ。昨年の秋頃 米国側が態度を硬化させ、新ルートは頓挫するかもしれないとのニュースもあった。二転三転の議論の末、羽田増便の枠を大幅に米国の航空会社にディールする形でようやく横田空域の一部管制権を得た可能性が高い。

だからこそなのか、国交省は地元住民の8割が反対しているこのルートをなんとしても死守したい様が見える。今夏、試運転もなしで突然本番で旅客機を飛ばそうとしているのも騒音のレベルを運転前に知られたくない必死の策に思えてくる。 

国交省首都圏航空課は「地上にどんな施設があろうが、ルートの変更はできない」と取材に答え、宮内庁幹部は「上皇ご夫妻にはお伝えし、ご理解頂いた。」と一言。
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コレもう決定したんでしょうか。仮に決定したとしても中止にできるのが人間同士の決め事です。人間が決める事を人間が覆せない訳が無いんです。逆に言うと人間が決める事を人間以外の何物が覆せるんですか。日本人にとって本当に大切な事って何でしょうか。日本人が本当に守らなければならない物が脅かされた時、「もう決まった事だから」と言って逃げるのは怠慢です。或いは、カネで国を売った売国奴です。



エンマ機5.jpg
シタデルなら専門店がヲタロードにありますが、今回求めるのはファレホの方なので、輸入総代理店のボークスへ向かいます。ボークスに行けば大抵の造型材料は揃います。ここは正当な対価を支払って、流通量が極めて少ないけれど一部の人達には堪らなく魅力的な商品をほぼ確実に手に入れる事が出来る店です。電気屋価格ではないだけです。朝鮮お辞儀量販店的な異常な割引はしません。

ファレホを一色買っただけなのに色々貰いました。小さい方はファレホのカラーチャートと使い方マニュアルが一体になった薄い冊子です。薄いけど大判でした、広げて倍の大きさになります。ライバルのシタデルカラーが流行ってるせいでしょうか、販促に力を入れている様です。

大きい方のボークスニュースは、83号を以て無料配布終了との事でした。デフレのせいで。消費税のせいで。これは元々、コピーみたいな白黒のペラを会員全員に無料送付していた物です。それがカラー刷りの大判になって、タミヤニュースみたいなのになって、大型の冊子にまでなった訳ですが、それがいつの間にか送られて来なくなりました。長らく店頭で配布するだけになっていましたが、それももうここまでだと。消費税のせいで。財務省のせいで。

十連休中は心斎橋でコトブキ飛行隊のアンテナショップをやってたそうです。行かんわ。特に買う物も無いし。何より、まともに使える駐輪場がありません。長堀沿いの駐輪場は台数が少ない上に無料時間が三十分しか無いので使えません。いつも満車です。それに停められたとしても三十分で何ができる。目標物買って終わりです。以前はゴミ捨て場みたいな駐輪場があって、満車だろうが何だろうがぎゅうぎゅう詰めにして何時間でも停められたのに。誰がこんな風にしやがった。誰のせいだ。

電車で行け? 冗談じゃありません。自走できる距離をわざわざ大阪市に足代払うなんざまっぴらです。カネが欲しけりゃ地下鉄には外国人様どもに乗ってもらえ大阪は。維新に投票する、もしくはどこにも投票せずに、女系天皇推進の維新にタダで議席を明け渡すと言うのは、詰りそう言う事です。大阪の殆どの有権者は街中を害酷人だらけにしやがった維新に、投票と棄権で大阪をくれてやったんですから。大阪には全国の在日チョンの三割が集中棲息、繁殖しています。

「気に入らねえな、見ろ、人相の悪いのが昼間から何もしねえでウロウロしてやがる」司馬亮
消費税下げるか廃止しねーとスーパーミニプラダンクーガ買わねーからな。

ハシシタは任期途中で投げ出した知事時代、民潭が長年不法占拠していた大阪市内の一等地を、相場の1/3以下の3億円で民潭に売却し、それまでの土地使用料その他も請求しませんでした。民団に対する減免措置を廃止する事で保守であるの様にカムフラする姑息さがいかにも維新です。そしてヨシシタになってからも、男は朝鮮学校が不法占拠してきた土地をハシシタ同様に格安で朝鮮学校(朝鮮総連)へ売却しています。売却手続きが完了すると、その朝鮮学校は合併で廃校を決定しました。詰り、朝鮮総連は大阪市内にタダ同然で自由に使える土地を手に入れた訳です、女系天皇ス維新の計らいで。

都構想と言う名でカムフラして大阪を朝鮮人に献上しようと必死の維新は、今、現在この時も、大阪の土地をチョンにカムフラしてタダ同然で差し出し続けているのです。維新に投票したか、何処にも投票せずに維新に議席を譲渡した大阪の有権者の皆さんは、チョン始め害酷塵の方どもに電車賃なり駐車料金なりを払って頂いて下さい。共に生きればいいんじゃないでしょうか。いつ韓国籍の通り魔に刺されるか分からない日々の生活も、きっとスリリングで楽しいですよ。警官襲って拳銃奪って街をうろつく朝鮮人もいますし。

大阪府警の人事権は府議会と府知事、詰り維新が持っているとの事です。だから関西生コンの大量逮捕は京都府警とか滋賀県警ばかりで、大阪府警は関西生コンを逮捕しないのだと。
https://samurai20.jp/2019/06/union-6/
逮捕者五十匹以上って、それ犯罪集団、クライムシンジケートです。女系天皇ス維新が押さえる大阪府警が逮捕しない関西生コン、テレビが絶対に報道しないウジ元の支持母体関西生コン。

W選の結果で図に乗ってる維新が又やらかしました。大阪市、つまり維新は、市内で行われた街宣活動やネット上のサイトなどを、条例に基づくヘイトスピーチとして認定して発信者を特定したと発表しました。今後、実名の公表を検討するとしています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190702-00028473-mbsnews-l27
MBSニュース 7/2(火) 19:23

維新が女系天皇を推進しただの、ヘイト条例で日本人を弾圧し始めただのと、今頃騒いでる連中を見ているとオルフェンズみたいです、失笑と欠伸しか出ません。維新は最初から嘘しか言わなかったのに、何を期待してたんですかアホめ。今になって失望しただの裏切られただのと大騒ぎしている勘違い情強共のマヌケさには、情けなくて涙も出ません。或る在日の言によれば、ハシシタは帰国の準備を終えているらしいです、南鮮に家買って。その話もどれだけあてになるか分かりませんけど。

荒野のコトブキ飛行隊は維新を痛烈に批判した風刺作品です。大阪から日本破壊を企む維新と、維新に騙されて利用され続ける狂信者達を笑い飛ばしています。勿論、「共産党と共闘する自民党には投票できない」と言って何処にも投票せずに思想的には共産主義そのものである維新に議席を盗らせた、普通の人々をも。


ファレホは今回は使いません。定着力が弱く、マスキングに耐えられそうにありませんでした。カテゴリーにあるフィアットの、ルパンと次元のレジンフィギュアをリキテックスで塗った時、指で握っていただけでベロッと剥がれたのを思い出しました。水性の塗料は模型素材への喰い付きは良くない様です。塗れない訳ではありませんが、がっちり喰らい付いてくれません。

広告の叩き文句には良い事ばっかり書いてますけど、所詮は水性と言う事ですか。これではシタデルも推して知るべしです。塗装後に負荷のかかる加工をしないとか、完成後にほぼ触らないとか、そんなアイテムなら筆塗り水性塗料は有効でしょうけど、きつめのマスキングが必要になる今回のコトブキ飛行隊の隼には厳しいと思われました。でも、これは早とちりでした。

後で分かったんですが、下地にサーフェイサーかプライマーを敷いておけば喰い付きます。最近はできるだけプラに直接塗装する様にしていたので、下地を作ると言う発想が無かった訳です。なので、これから水性アクリル塗料を使って行こうと言う方がおられましたら、塗装前にサフかプライマーを吹いて下さい。それでばっちりです。マスキングにも耐えます。

プラモデルアイドルがファレホに初挑戦して大失敗するの巻
https://www.youtube.com/watch?v=IY0sSOdLh18
ファレホは乾燥が早い為、調色は苦手です。出したそばから乾いて行きます。そもそも容器が大量に出せる造りになっていません。元々薄めに調整されているので、水彩で使う「紙の上で混ぜる」塗り方をする事になります。更に滲ませる事もほぼできないので、重ね塗りかグレージングのみとなります。しかしその分、色数は豊富に用意されています。


今回はいつものラッカーを調色しました。水性アクリル塗料がサフに喰い付く事に気付かなかったからです。もう遅いです。画面の色味は設定より明るめです。デイシーンでは、空気遠近法も加味されて明度が高めに見えます。しかし画面も設定画も、色味にはかなりの幅があります。なので神経質にならずに近い色を作りました。使ったのはガンダムカラーのザク色CG23と、三菱の暗緑色124です。これを使って全身の迷彩を手で描いて行きます。

エンマ機の迷彩は選りによって一番細かいパターンです。ウチではこう言う事がよくあります。何かを気に入って選んだそれが選択肢の中で一番メンドクサイ奴だった、みたいな事が。なぜいつも一番面倒な物ばかり当たってしまうんだろう。兎に角ここまで細かいと完コピは事実上不可能です。公式キットの付属デカールも、どれも設定とは若干乖離しています。なので完全再現は最初から放棄し、情報の詰め込みを優先して剛直に描き込んで行きました。

テキトーにやっても罰は当たらなさそうな気がしましたが、ここはできるだけ設定に似せます。公式サイトを確認しつつ、鉛筆でパターンを描き込んでアタリを取って、おもむろに塗ります。やる事はそれだけです。余計な事はしません、考える事もありません、ただしんどいだけです。

リベット地獄の次に待っていたのがこの悪夢でした。手元の現物とディスプレイを交互に見ながら細かいパターンを鉛筆で描き写した後、面相筆でひたすら描き込んで行くのは、かなり身体的な苦痛を伴います。物の一時間くらいで目がイカれて来て、しかも全然進まない。面積の小さい尾翼からぼちぼち始め、次に胴体、最後に苦行の主翼です。しかし主翼を塗る頃には体が慣れて来ました、作業のピッチが上がります。そしてやっと慣れた頃に作業終了です。

失敗した所は修正しません、特にはみ出した所は。全体色のガンクロームで上塗り修正するのが通常の工程ですが、銀地にマスキングしてエアブラシを使うと、マスキングテープに沿って筋が出ます。ギラギラして悪目立ちするのでやりたくありませんでした。アラプリマで一発仕上げの方が良い結果になります。そもそも、ここまで細かい迷彩パターンを一寸くらい間違った所で、気付く人なんていやしないんです。各キットのデカールもまちまちですから。デザインした本人でさえ分からないでしょう。言わなきゃバレないなら黙ってりゃいいんですよ。

同じ色でキャノピーのサッシも塗ります、ああイヤだ。でも零戦に比べればまだラクな方です。
キャノピーをマスキングしていた時に気が付きました、隼一型と二型ではキャノピーの形が違う事に。なんてこった。今更ここで気付くなんて。これヒートプレスで作り直さなきゃいけないんですか。でももうかなり予定時間を超過していますからのんびりはできません。塗装で誤魔化して完成させる事にします。兎に角完成が優先です、大体こんなの相当なマニアでなければ分かりゃしません。黙ってりゃいいんです。……分かってますよね。

胴体側面の迷彩の下の方を、全体色のガンクロームを薄く吹いてぼかします。不思議な事に、かなり緑の色味が失われて、黒っぽくなりました。そう言う特性の様です。やっとカムフラが終わりましたが、ここまでやってもまだ下ごしらえです。パーソナルマーキングが待っています。





エンマ機7.jpg

蒼い鎌

先に同じ色のスピナーを着色しました。エンマのパーソナルカラーであるは鮮やかです。スピナーのには、好みでコバルトブルーを使いましたが、少し暗かったので白で明るくしました。気に入る青になるまで二、三回塗り直しました、マスキングして最後まで塗り終わった物を。クリアーブルーも使ってます。画面の印象に近付けて、しかし淡くなりすぎない様にして、カタログ写真より少し赤に振りました。胴体のマーキングは色味が微妙に異なる感じですが、調色した色が気に入ったので同じにします。

で、そのパーソナルマーキングは、に白の縁取りがめんどい。この白い縁さえなければ一発マスキングで塗れるのに。まず白縁の外縁でマスキングして全体を白で吹いて下地を作り、乾燥したら縁を残してマスキングして青を吹きます。この方法で行くと粗が出やすいです。縁の線の太さにばらつきが生じ、端々はズレます。それを乾燥後に又マスキングして修正します。

大変面倒臭いです。しかし他に良い方法を思い付きませんでした。実はもう厭気が挿してます。早く終わらせたいです。地獄のリベット打ちと、PCのディスプレイで設定画を睨みながらの悪夢の手描き迷彩を越えて、情熱も根性も使い果たしました。この先は殺意とか怨念とかを使う事になります。

でも、まだラクな形だったのかも知れません、特に垂直尾翼と主翼端のマークは。一番ラクなのがケイト機として、キリエなんて冗談じゃないあの鳥。レオナもザラもまっぴらです。あんな複雑なマスキングなんかやってられません。寿の漢字と、何ですか、ラーメンですかうどんですか、ザラ機のアレ。カレーうどん食ってたのはチカでしょ。それとも温泉マーク?


白薔薇

外側の大きな五枚の花弁だけをまとめて、マスキングテープを切り抜いて先ず吹き、乾燥後に内側の小さい花弁六枚をまとめて吹きました。しかし大失敗、機体右側の内側がズレました。位置決めにはかなり気を使っていたんですが、こう言う失敗はなぜか起こるのです。原因不明の失敗、理不尽な不幸、それらは一般的に悲劇と呼ばれる様です。そう、ギザギザになった花弁の縁を泣きながら修正する、これは悲劇。一昨日は地獄を見たわ。昨日は悪夢。今日は悲劇。まるでバーゲン会場の様なこの人生。ロクな物が残ってない。

面相筆でクールホワイトを乗せて、花弁の形を怨念で修正して行きます。これがまた全然思い通りに進まない。色は乗らんわ筆に含ませた塗料はすぐ乾くわで、全く作業が進みません。しかもカンヴァス自体がデカいので、持つ手がここぞと言う所でガクッと震えてズレて、ミスが何度も繰り返されます。繰り返される愚かな悲劇を目にする度に叫びそうになります。胸の奥に眠るは泣き喚くワタクシ。

しかしこれも、他に良い方法を思い付きませんでした。厭でも手で描くしかないのです。少しでもマシな方を選ぶしかないんです。一から百まで全部が全部理想通りの候補なんていません。堺市は僅か二億円ぽっちの使途不明金を許せなくて、堺市を発展させた実績を持つ竹山市長をクビにし、折角の勝利をドブに捨てて、よりによって就任と同時に堺市を破壊する維新の捨てゴマを市長に据えてしまいました。愚かですわね、愚鈍過ぎて反吐が出ます。

しかし最終的な修正にはエアブラシも使いました。少々細かいくらいならマスキングして吹く方が綺麗に仕上がります。特に白は。なので、この花弁は一枚一枚正確にマスキングして逐一吹いて行くのが正解だったと思います。まとめて吹こうとしたのは恐らく間違いです。仕上げの粗は、少しでもラクをしようとした私の弱い心に課せられた戒めなのでしょう。



ラウンデル

この為だけに、一番大きいマスキングテープをわざわざ新規購入してまで使いました。なのに剥がしてみたら、塗料が染み込んで縁がガタガタになっていました。済まない、傷付けるつもりなんて無かった。ただ綺麗に塗ろうと思っただけだ。分かってる、悪かったのは僕だ。買ったのはいつものシリーズなんですが、なぜかこの一番大きいマスキングテープだけ、粘着力も強度も仕様が違う様です。でも他の人はきっと皆上手く使いこなしてるんでしょうね。そうだ、悪いのはいつも俺一人なんだ。分かってる、それでいい。嫌われるのも貧乏くじ引かされるのも慣れてるんだ。と言っても、このテープは広面積マスキングに遠慮なく大量に使うので、無駄にはなりません。むしろ景気良く無駄遣いします。元々そのための商品の様です。

とっとと修正してデカールを作ります。塗装が理想ですが、正円が何重にも重なったこのマークを正確に描くのは、手描きでもエアブラシでも事実上不可能です。良い結果は出ないでしょう。
なので、OVA版タイガーシャークのユニコーンで使ったミラクルデカールを使うつもりでした。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/450312137.html
しかしすぐに疑いが湧きました、この大きな円をミラクルデカールに印刷しても貼れないのではないかと。

前回は弱過ぎる糊を補強するために、タミヤの流し込み速乾を流し込んで自作デカールを固定しています。インクジェットのインクが溶けて流れる事はありませんでしたが、下地はプラ板そのままでした。今回は下地にクールホワイトを吹いています。ミラクルデカールは無事でも、強力なタミヤ流し込み速乾が下地の白を溶かす恐れがあるのです。

テストをすればいいんですが、インクジェット印刷では然程美しく発色しなかった苦い過去も執念深く覚えています。加えて今回は表面がボコボコです。ラッカークリアの膜は表面の凹凸に追従しません。不様に埋まるのは分かっています。無理を押してミラクルデカールを使っても失敗しそうです。なので別の手を使う事にしました。

A-ONEの手作りステッカー葉書サイズです。これは手元にありました。何時、何のために買ったのか覚えていません。恐らく前記タイガーシャークの時だと思います。今回サイズ的に丁度合うのでこれにします。消費税払ってまで新規に買わなくて済みました。どの程度厚みがあるかが気掛かりですが、使い所はラウンデルのみ、綺麗に貼るだけなら見栄えは良いと思われます。まあこの際もう貼れれば何でもいいです。安いから失敗しても又買えばいいんですよ。何処にでも売ってるし。

フォトショを使って自力で描くつもりでしたが、公式サイトにこのラウンデルをあしらった何かの商品画像があったので、そのまんま貰って来ました。文句ある? 大きさと色味を調整したらすぐ完成です。インクジェットで印刷した感じは結構バッチリで、まるで最初から印刷されてたみたいです。艶を落とすために、乾燥を待ってフラットクリアを吹きました。

これならタイガーシャークのユニコーンもステッカーにすればラクだったかも知れません。でも小スケールでは厚みが気になるでしょうか。実はもう一箱買いました、1/144タイガーシャーク。四天王寺の春の古書祭の戦利品です。初めて行ったんですが実に良い。戦前戦中の本とか絵葉書とかポスターとか、大昔の喫茶店のマッチとかもあります。どの店も消費税盗りませんし。

ラウンデルの貼り付けに当たり、サークルカッターで正円を切り抜かねばなりません。黒の縁で切って本体の白丸の中心に正確に配置するのは神業です。全く自信がありません。でもふと思いました。大きめに切り抜いて下地の白丸を完全に覆い隠しちまえば良いのではないかと。中央に針穴が開くのは御愛嬌です。

折角修正吹きまでした下地の白丸が、全く無駄になりました。その時その時で良かれと思って、最善策を取ってきたつもりが、結局最後に全部パァ。泣きながら死ぬ思いで苦労して、やっとの思いで乗り越えて、それらが全部水の泡。こんなの生きてりゃよくある話、いつもの事です。
「何年もかけて築いた物が一夜にして崩れ去るかもしれない。それでも尚、築き上げなさい」




エンマ機全体塗装後.JPG

全体塗装後の作業

翼端灯を蛍光塗料で塗装してブラックライト発光させようとして、アニメの夜間戦闘場面を見ていた時に妙な違和感があったのを思い出しました。その違和感の正体に、ここで初めて気付きました。全機無灯火なのです。一話から夜戦ですが、その後もずっと、どの機体も全く灯りを点けていません。成程、航空法が存在しない世界のお話なので当然です。戦闘中にわざわざ光を出す愚は犯しません。

平時でも空賊にいつどこで襲われるか分からないのですから、夜間に灯りを点けて、外国人犯罪者集団にこちらの位置を知らせるような真似はしないのが、無法地帯での自衛手段となります。
日本もこれ以上外国人が増えたら、コトブキ飛行隊のイジツの様な未開文明時代に逆戻りです。
夜道を提灯下げて歩けた昔話の日本は、もう帰って来ません。灯りを点けられないので、蛍光塗料ではなくただのクリアカラーで塗りました。唯一のギミックは廃止です。害酷塵のせいです。

塗装したクリアランナーの先端を切り離そうとしたら全て割れました。六発全部パァです。投下した時間も、労力も、精神力も、体力も、財力も、最後のは特に大して使ってませんけど無駄になりました。何やっても上手く行かない、頑張っただけ裏目に出る、そんなのよくある事です。律儀に真面目に六発磨いた自分がバカだったんですよ。頑張ったってロクな事にならんけん。それなのにまた走る。よせばいいのに夢見てしまう。
「一瞬で崩れ落ちたとしても、又積み上げなさい」

仕方なく又削りました。ただし一発だけ。割れた奴らはちょっとデカ過ぎた気がしたので、少し小さめに。今度はこれを型取り用粘土に押し付けて、UVクリアレジンを流し込んで複製を取る事にしました。ラクすりゃいいんです。硬化したら、レジンの薄い板を引っぺがします。粘土がこびり付きました。ひっつかないって書いてあったのにバカヤロー。石鹸で洗います。傷付くのも承知の上で、使い古しのタイル用ブラシでごしごし磨きました。小さいパーツだし、おゆまるの方が良かったんですかね。兎に角これを切り離してまた塗ります。

レジン製翼端灯の接着には、何でもひっつく系の接着剤が必要になります。ソーゼツな隙間が開くキャノピーも同様です。特にこちらには充填できる接着剤が要ります。いつものセメダイン ウルトラ多用途SUにしようかと思いましたが、あれは柔らかい物、布とか革とかにこそ向いています。模型のプラ同士には、硬化後にカチカチに固まるタイプが良いです。特に後々手が触れてしまう可能性が高い部位には。

エポキシ接着剤を調べてみると、デブコンとか言うどこぞの毛唐の会社のが良いとの事でした。でも高い。アホみたいに高い。足元見やがって、と思ったら輸入代理店が無いそうです。個人輸入するしかないとか。高いのはそのせいですか。兎に角買えませんそんなの。
セメダインのハイスーパー30が良い様です。少量タイプは安い。そこら辺で探してみるかと自転車ツアー、しかしどこにも無い。荒物屋も量販店もチェーンとして取引が無いみたいです。前者に置いてあったボンドのハイスピードは、硬化後の強度が不明です。知りたい方は買って試してみて下さい。

仕方なく通販です。ヨドバシのポイントが一寸残っていたので、それで買いました。しかし中々来ない。あと何時間で何日にお届けとか言ってた癖に来ませんボケ。よくある事です。しかし、通販があてにならない隣国と違って、待っていればいずれ必ず来るので、来たら使えば良いだけです。既にパーツは出揃っています。

ハイスーパー30を使った感じは中々に良いです。硬化開始までかなり余裕があるので位置決めがラクで、しばらく放置したらいつの間にか固まってます。瞬着と違って白化もせず、硬化後はかなり硬くなるのでグラ付く事も無く、タイトに決まります。思ったより良い接着剤です。もっといろんな店が扱えばいいのに。



アンテナ線には釣り糸を使いました。渓流釣り用、黒の0.3号、0.09mmです。400円。髪の毛くらいの太さです。表のシールにはタナゴ、ハエ、ヤマベとあります。釣り全然やらないんでさっぱり分かりません。黒くて細くて毛羽立たたない安い糸を探して辿り着いたのがこれでした。画面のイメージを再現するならもう一寸太くても良かったかもしれませんが、実機写真では猛烈に細いです。この細さなら大抵のサイズに合うので、模型用途のみなら一つ買っとけば一生使えると思います。女の髪が良いとされている複葉機の張り線にも使えますので、気味悪い思いしなくて済みます。女の髪って怨念とか籠っててそうで怖いです。いきなりテレビの電源が入って電話がかかって来るんじゃないかと。でも男のは使えないし。

釣具屋には初めて入りました。割と大きな店ですが、客が多くて驚きました。釣り好きな人って割といるんだなと。以前からその店は、通りがかる度にいつも車が駐車場前で列を作ってたのを思い出しました。大阪には府市民が入れる海岸は殆ど無いのに、何処で釣るんでしょう。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/447839838.html
録画のチェック時に釣り番組がちょいちょい引っかかります。でも殆どがサンテレビで神戸の番組です。サンテレビは釣り番組多いです。大阪の釣り師はどこに行くんですか。殆ど平地だから山中や森の川も少ないし。箕面とかですか、吹田の警察官殺害未遂キチガイテレビ朝鮮人による拳銃強奪事件の。

コイルの部分にはコイルスプリングを使うつもりでしたが、求めたサイズがありませんでした。どれも太いし線径は細い。ここは小学生の時に読んだタミヤニュースのちょっとだけョの改造にあった、エナメル線を虫ピンに巻き付ける方法を使いました。実際使ったのは手元にあった銅線と0.5mm真鍮線です。巻いて抜いて瞬着で固めて、両端の輪っかを作ったら黒く塗ります。コイルの後ろの何かよく分からない玉は、エポパテを丸めただけです。

尾翼と操縦席脇のアンテナ基部は、プラ板に真鍮線を突っ込んだ物です。1mmプラ板に水平に穴を開けて、瞬着を塗った真鍮線を突っ込み、紙ヤスリで削ります。大抵いつもこうです。プラ板に一辺だけ残してくっ付いてる状態で削る事もあります。まあ細かい事はどうでも、形が出来りゃいいんです。真鍮も通すし、無理に釣り糸を引っ張らなければ耐えるでしょう。アカンかったら知らん。

アンテナ線は先ず、コイル両端にそれぞれ十分な長さで結わえ付けます。玉を通してから長さを合わせて垂直尾翼側を固定し、機首側支柱の貫通させておいた穴に通して前に引っ張りながら固定しました。操縦席脇に降りる短い方は、先に丁字部に括り付けてから、胴体側基部の穴に通して引っ張りながら固定していますが、何故かだるんだるんになりました。ここをピンと張れれば格好良かったんですが、分かってます。俺に格好良い事なんて出来る訳無いんですよ。



完成。

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この凸リベットが堪らない

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顔とも言えるカウルの改造には気を入れました

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長大な翼が魅力の隼一型

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撮影中に脚注格納庫壁の片方が割れたのは秘密
パイロン用の溝の事は書いたらその会社終わりだから

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エンマ機は細かい迷彩が大迫力

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筒型照準眼鏡を精密再現
ほぼ手描きの白薔薇
ラウンデルだけはプリンタ印刷のシール
完全フリーハンドの地獄リベット

リベットルーラーはSBSと言うメーカーから良さ気なのが発売されていました。でも売り切れ。ちゃんと初めから調べておけば、もう少しマシな仕上がりになっていたかもしれません、売り切れだったけど。ハセガワのリベットゲージは、テーパーが付いたこのカウルの曲面には使えません。無理矢理使っても良い結果にはならないでしょう。ルーラーにしても、この曲面に穿つには定規を自作するしかないので、美しく仕上がる期待値と言うか、歪んで失敗するリスクは同程度だった様です。それに何と言っても高いし。結局フリーハンド手打ちしかなかった訳で。

エンマ機12.jpg
尾輪の蛇腹を新造
カウルフラップの枚数を変更
各ライトをクリアで新造
アンテナ線のコイルと玉を自作

これらは多分、言わないと気付いてもらえません。パイロットフィギュアは無し。機体だけで力尽きました。美しいエンマのフィギュアを見たい人はフィギュアーツZEROを購入して下さい。脚とお尻が素晴らしいともっぱらの噂です。







エンマ機18.jpg
妥協に次ぐ妥協を重ね、予定時間を大幅に超過して、なんとか体裁だけは繕いました。何より、改造が必要な個所が製作中に新たに見付かって、面倒な工作を追加しなければならなくなる事が繰り返されたのが一番堪えました。予定されていたとしても、同じ作業を何度も何度もやり直すのも精神的苦痛を猛烈に伴います。やらなかった所もあるけど精神的健康のために忘れます。

まさか二か月丸々かかるとは。しかもかなり辛く苦しい作業が続きました。模型ってこんなに時間がかかるものだっけ。こんなにしんどかったっけ。それとも、今までラクできる優秀なキットに甘えてただけ? 最近は高精度な最新商品なんて殆ど作ってないのに。

完成して思ったのは、収納場所が無い事です。どこか空けないと。デカいキットの箱が一つ減ったと喜んでいたのがバカみたい、と言うか初めから分かってた事です。脚やアンテナがアウトラインを崩すため、航空機のキットは概して組み立て前より完成後の全体が大きくなるのです。
何処に仕舞おう。


粗だらけでも完成すれば満足、そこが良い。それが模型。

エンマ機00.JPG
















posted by 跡間シノブ at 12:17| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月26日

隼 1

荒野のコトブキ飛行隊は、平成最後にして最大の愛国風刺3DCGアニメでした。作品全体を通じてハッキリと明確に誰にでも読み取れる形で維新を笑い飛ばしています。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/464855579.html
しかし、明白な風刺にも拘らず、読み取れた視聴者は殆どいなかった様です。「コトブキ飛行隊 風刺」などの言葉で検索しても全く上がって来ません。検索されたサイトの候補には「風刺」に否定の横棒が入っていたりして。まるで作品を見た人達がわざと気付かないフリをしているか、ブラウザが検索避けでも設定しているかの様です。

「見る側に考えさせる様な物作りをしている」

https://youtu.be/dGOLM5GRt6I?t=666
荒野のコトブキ飛行隊と言う作品は最低限の説明しかしません。世界設定も、細かく設定されている登場人物の背景も、空戦に於ける一般的な定石も、日本軍機の特徴とそれに由来する機体の運用形態や組織の運営も、果ては一番肝心な物語の筋書きまで。なので、何となくボーッと見ているだけでは画面に映っている物しか入って来ず、何が起こっているか分からないのです。

しかしそこは流石のベテランスタッフ、僅かに用意されている断片的な情報を丁寧に拾って行けば、確実に正解に辿り着ける様に作ってもいます。視聴者は必要な鍵を集めて、世界観、各登場人物の来歴とそれぞれの関係性、所属する組織の社会的な地位等々を推理する事で、正しい結論に到達できます。

物語や人物や空戦に関する情報量の少なさは、見る側に積極的に情報を集める事を要求します。
そして集まった情報を熟考して行くと、最終的に女系天皇推進の反日集団である維新への風刺に気付く事になります。視聴者に考えさせる推理小説の様なギミックは、作品に込められた本当のメッセージに辿り着くために設計されていたと考えるのが妥当でしょう。しかし水島努監督の思いも虚しく、オーディエンスには殆ど伝わりませんでした。

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づぼらや看板風飛行船

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街中の天守閣ビル

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海が干上がった世界なのに敵の居城はわざわざ水に囲まれた塔

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中之島中央公会堂はそのまんま

仮にスタッフが作品の風刺の部分に関して「そーんなわけなーいじゃないですかー(棒)」と横目でどこかあっちの方を見ながら否定したとしても、ネタが挙がってる以上言い逃れはできません。イケスカ市の街並みは明らかに大阪市で、上記の画像以外にも、新御堂みたいな通りとか、何となく見覚えのある気がする大きな交差点とかが随所に描かれています。

イケスカタイムズは劇中のイケスカ市が発行している虚構新聞です。
https://www.youtube.com/watch?v=dGOLM5GRt6I&feature=youtu.be&t=840
堂々と一面に「イケスカ市フェイクニュース」とあります。「フェイクニュース」と言うパワーワードを使っている事からも、同作が社会風刺である事は確実です。イベントで配布された物ですが、公式サイトで閲覧できます。気になる方は公式サイト特設ページへ。2ページあります。
https://kotobuki-anime.com/YSxCMqBz/wp-content/uploads/2019/03/TheIkesukaTimes_01-2-1160x1640.jpg
https://kotobuki-anime.com/YSxCMqBz/wp-content/uploads/2019/03/TheIkesukaTimes_02-2-1160x1640.jpg
何のこっちゃ分からんと言う方は解説動画を。
https://www.youtube.com/watch?v=VBAKazgyJiw

再放送すべきです今すぐに。出来れば地上波でゴールデンに。帯で。一回こっきりの放送で済ませていい作品ではない筈です。統一地方選直前と言う本放送の時期を見ても、維新への風刺である事に疑念の余地はありません。これ程の大風刺は国民が共有してこそ意味があります。女系天皇推進の事実で維新が日本の敵であると明確になった今、一人でも多くの国民に一秒でも早く、女系天皇ス維新の正体を共有してもらうべきなのです。

本放送しなかったAT-Xさんで全話一気無料放送とかどうですか。別に、間違って最終話消しちまったからもう一回録画したいとかそう言う事ではなくて。決して。Blu-rayBOXなんて高価な贅沢品を、食うや食わずのドブ板庶民が10%も税金を盗られてまで買えないのは当たり前の事です。あんな贅沢な高額商品は、老後のために2000万円貯めて持ってる人達に買ってもらって下さい。
実家が裕福な貧乏神の麻生を蹴り殺したいです。足引っ張って邪魔なんですよあのバカタレは。
それにしても、選りによって維新風刺アニメの最終話だけ消すなんて、縁起の悪い……

本放送は終了していますが、アニメ未登場のガールズがわんさか出て来る電話ゲームが好評の様です。300万ダウンロードと言うのが良い数字なのかもひとつなのか、ウチはゲームはやらないので詳しくは分かりませんが、三年目に入っている大人気電話ゲーム、バンドリ・ガルパの国内ユーザー数が1000万弱くらいだそうですので、悪くないんじゃないかと思います。シノギ次第だ、と言っていたナツオ整備班長の戦闘機講座も、ハルカゼ飛行隊のYOTUBE配信動画内で続行するみたいですし。



1/32 隼一型 エンマ機

アニメを見ていると、全身リベットの隼を作りたくなりました。あのリベットが良い。劇中登場機は一型ですが、凸リベットの隼の現行キットはハセガワの1/32隼二型しかありません。
エンマ機0.JPG
隼は右上。右下は1/144ウイングガンダム。全て未組み。
殴られても仕方ないのは分かってます。

やっぱり大戦機のリベットは凹より凸の方が雰囲気です。それと凹モールドは、デカールの下に来た部分がデカールの膜で埋まると言う弱点もあります。コトブキ飛行隊機の組み立てキットはほぼ全種が全面デカールです。

ハセガワの全面デカール付きキャラモデル1/48隼一型キットは、ハセガワスタンダードにパネルラインのみで、リベットがありません。しかもオマケに付いて来るのがフィギュアではなくアクリルスタンド。アクスタて、一番くじか。要らんわンなモン。美少女メカなのに搭乗姿勢のパイロットフィギュアすら無いってどう言う事よ、リベットも無いのに。アカン、要らん。

ファインモールド製のモデルグラフィックス誌上キット隼一型は、凹モールドのリベットが素晴らしい出来ですけど小さい。そして物凄く高い。最新の高精度キットなのは分かりますが、1/72の大戦機一機が3600円はあんまりです。それにもう店頭にはありません。更に、エンマ機にするなら2000円くらいするモデルカステンの別売デカールも必要です。1/72の精密再現キットがセットで5000円強。出来が良いのは分かりますけど、これなら完成品の1/144隼付きエンマフィギュアを買う方がマシなくらいです。作らなくて済むし。エンマ付いて来るし。

プラッツの1/144、新金型の隼一型二機セットは中々の高精度の様ですが、ごっつ小さいです。まだ画像がありません。予想される出来は良い筈です。このサイズになると、本当ならリベットもパネルラインも見えません。小スケールキットにパネルラインが彫られているのをよく見かけますが、あれらは見栄え優先で付けられた、言わば模型としての誇張表現です。リアルさを優先したのっぺらぼうでは、クズ芸人の笑えないコントみたいにダラダラ間延びして退屈だから、現実を無視して情報を詰め込んであるのです。このキットがどうかは、画像が無いので不明です。

バンダイからはガシャプラも発売されました。しかしこの隼一型はヒドい。あまりにも大味に作られ過ぎていて、大昔の夜店プラモみたいです。いやむしろ、大昔に実際に手に入れた夜店プラモのP-51Dマスタングは凸リベットブリブリで大迫力だったのを覚えています。46mmの無塗装フィギュア付きで一回500円、全六種類なのにコトブキ飛行隊六人のメンバーが半分しか揃わず、残り半分はクリアバージョンと言う水増しラインナップ。客をナメるにも程があります。バンダイはゲームの方はコトブキに相当力を入れてるみたいですけど、商売の阿漕さは相変わらずです。工場が支那からベトナムに移った事だけは(移して当然ですが)褒めてやります。

エフトイズの1/100も夏休み直前に予定があります。こちらも近年の小サイズ模型には程遠い大味キットです。しかしギミックが良い。着陸脚を畳めて、キャノピーが後方へスライドします。エンジンカウルも取り外しが可能で、雑に作られたエンジンが入っています。脚を畳めるのは良いです、ブンドドし放題です。玩具として欲しい。とても欲しい。物欲燃え滾ります。でも全機セットしかない。一機だけでいいのに。六機も要らない……

ガルパンよりも放送局が少なかったコトブキですが、放送中から結構な数の商品が展開されています。ただ、いくら欲しいからと言って考えなしに買って行くと、あれもこれもとなってもうどうにもアレなので、最近は控えてたりします。購入時に10%もの税金を盗られる贅沢品なんて、庶民にはそうそう買える物ではないのですから。年収2000万円の人達に買ってもらえばいいんじゃないでしょうか。ヲタの皆さんっておカネ(借りて)持ってる人多いですから。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/463085625.html
稼いでも借りても収入は収入です、ハシシタが府議会に森友学園の開設認可を無理矢理出させた頃に、大阪府の財政をそうやって記載してました。同罪のドザエモンは豚箱でした。
ハシシタの粉飾決算
http://shounenkairo.seesaa.net/article/293964381.html
http://shounenkairo.seesaa.net/article/399607677.html
モリトモとハシシタ
http://shounenkairo.seesaa.net/article/464735943.html
http://shounenkairo.seesaa.net/article/460018767.html
そんなこんなで積みキット行きます。




ハセガワ 1/32 隼二型

エンマ機1.jpg
見るからに古いキット、パーツ数も数える程度です。合わせ目も消さない素組みなら物凄くラクですが、気になる箇所すべてに手を入れるとなると泥沼にはまる事は容易に想像が付きます。でもこれしかないならこれで行く、型式の違いは改造で。何とかなるでしょう。この自信がどこから来るのか自分でも分かりません。恐らく勘違いと思われます。

パッと見て分かる一型と二型の違いは主に三か所、主翼の長さ、カウル形状、照準器です。細かい部分は資料を調べてもはっきりしない箇所が多いです。公式サイトの「諸説御在ます」の註釈が示す通り、当時の写真なども判別が難しい物が殆どです。
https://www.youtube.com/watch?v=n5bRAXSSXns&feature=youtu.be&list=PLu5mTioKIfLFVPHxfK_RshDT7jpLkGe6T&t=1330
「解像度低過ぎじゃない? 」 チカ
「そう言うもんだと覚えとけ」 ナツオ

コトブキ飛行隊の隼は一型丙ですが、ナツオ整備班長によると、最近の研究では隼の一型に武装による細かな型式分けは無かったとの事です。それはそうとしても、余程の研究者か好事家でもなければ気付かない程度の違いとか間違いとかは、多分気にするだけ損です。細部考証は後々定着するかもしれませんが、現時点でこだわる必要は無いでしょう。何よりキット自体が大味なので、完全再現も最初から厳しい。よって今回は劇中に登場する架空機として作る事にしました。今回はガワだけ整えて、完成させる事を優先します。

前述の三か所の内、大掛かりな改造が必要になる翼端とカウルには、リベットが殆ど打たれていないので比較的簡単に改造できると思われました。最初から無いなら気兼ね無く改造できます。最初から極僅かに打たれているリベットは、工作中に失われても忘れてしまえる程度ですので、新造しなくても心の重荷になりません。花の香りと一緒に忘れてしまいましょう。東映版スパイダーマンが今ちょっとマイブームです。

完成見本を見る限り、全体に太目でしょうか。特に胴体は少し削り込んだ方が隼のイメージに近付くと思われます。しかし、シルエットをいじると凸リベットはほぼ完全に消失します。それでは何のためのこのキットか分かりません。このキットを選んだ本当の理由は上記の通り、手元に積みがあったからです。一割もの税金を盗られてまで新規キットを買わなくて済みます。加えて元々安いと言う事もあります。電気屋価格で2000円しませんでした。HGUCゼータより安い。

そうです、安いんだから気楽に行きましょう。ウチは絶版低額キットを本気の大改造で製作する様なブログですけど。改造個所も多くはないし、塗装パターンも資料はWebで一通り揃っています。然程手間はかからないでしょう。とその時は思っていた。
  




内側を先に

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真っ先に操縦席を作ります。一気に仕上げまで行きます。但しディーテイルアップは一切しません。今回はガワをエンマ機で仕上げる事が重要である事と、元々キット自体が大味だからです。でももし完成後にやる気になったら、その時は追加するかもしれません。でもこう言う言い方をした時はまずしないので安心です。
操縦席内部に青竹色は使いませんでした。ただ何となく。絶対青竹色と言う機体なら使います。細かい装備をメタルカラーのアイアンで塗って、コーデュロイの布で磨きます。

計器盤は設定とも二型とも違う感じですが、よく分からないのでこれもそのまま行きます。1/32でも塗り分けなんかできません。出来る人はやればいいと思います。見栄えも良くなるでしょう。搭乗員を乗せる都合から、座席は外しておこうかとも思いましたが、面倒なので貼っちまいました。操縦席を床ごと機体に貼り、計器盤も機体の片側だけに貼り付けてから、胴体を貼り合わせます。

胴体の接着に当たって最重要視したのはリベットです。これが目当てで買ったキットですので。その凸リベットですが、繊細過ぎます。それに沈頭鋲でもない。もっと大袈裟なわざとらしい表現でも良かったと思います。でももしそんなリベットだったら「もっと細かく」とか言ってたでしょう。勝手な物です。

この細かいリベットをそのまま全て生かすには、合わせ目を消さずにパーツを貼り合わせるしかありません。しかし迂闊にも力加減を間違い、流し込み接着剤がはみ出しました。もうヤスるしかないです畜生。仕方ないんでヤスりますが、出来る限りリベットを残す様に、紙ヤスリで接着剤だけを削りました。そのつもりでした。なのになぜかリベットがかなり薄くなりました。消えた物は帰って来ませんので忘れます。忘れてしまえ花の香り。無理ですあんな小さなリベットを凸で打つのなんて。

胴体を貼り合わせたら、すぐに主翼も貼ります。主翼の付け根にある蝶型空戦フラップと、羽布張り動翼のど真ん中に合わせ目が来ているのを見てブチ切れました。やろうと思ってたのに空戦フラップを切り離せません。合わせ目を完全に消すとなると、隣の動翼の布のテクスチャも台無しです。無理です消せません。消すと布のテクスチャも消えます。こんなキットだから細部工作をやる気になれないんですよ。気楽に行くつもりがだんだんイライラして来ました。

主翼下にはパイロン接続の為の大溝が開いています。しかも主翼を横切る桁の中央を横切って。穴を埋めたらリベットのラインも消えます。再生は不可能です。更に神経逆撫でしてくれます。無視する事にしました。どうせ着陸姿勢で作るのでほぼ見えません。パイロン吊っとけばいいんです。とか思っていたら、最終話で吊っていた燃タンはパイロンを使わないタイプでした。52型丙の奴みたいなV字の支持架ごと落す奴です。でも最終話消しちまったからどうでもいいです。

気になったのでチラッと見てみたら、1/48のハセガワの一型の燃タンは劇中と同じ形状でした。そっちにすればよかった、凸リベットなんて余計な色気出さずに。ええわもうパイロン吊らんでも。溝は見えんフリしとけ。写真に写さなきゃいいだけです。どうせWeb発表しかしないんだし。したって誰も見ないだろうし。説明読まなきゃ分からないアラなんか気にすんな俺。

操縦席と同時進行でエンジンも作っていました。これをとっとと完成させないと、ガワの制作に入れません。割と細かくバリを落としたり表面を整えたりしましたが、完成後は見えない事に途中で気付き、その後は見える所以外はザッと作っています。配線の追加も無し。配線は芸術だとナツオ整備班長が言っていたそうですが、配線が芸術なのは日本製品に限ると思います。去年ジャンクで購入した、国産だった頃のYAMAHAのベースで見た、あの電装系の様な。
http://shounenkairo.seesaa.net/article/460913685.html
更に後で、カウルは接着せずに済む事を知りました。まあ開けなきゃいいだけです。

プロペラを三枚から二枚にします。ここも見えないのでざっくりでいいです。当然スピナーの溝も三つから二つに変更します。カウルフラップは七枚から八枚に変更です。筋を瞬着で埋めて彫り直します。開状態が好きなんですが、改造の手間やら何やらで閉状態を選択しました。開いてても閉じてても良いってんなら、まあラクな方で良いでしょう。特に今回は大味なキットと言う事もありますし、作っててイライラしてくるほどに。





大掛かりな改造個所

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主翼を左右に伸ばします。一型から二型への変更で30cm切り詰められているので、丁度10mmです。三日月型に切った0.5mmのプラ板を縁に貼り足し、上下を補強して、ザッと削ってからエポパテを盛り付け、硬化後に削り出しました。ヒケった所は勿論修正します。この修正は普通にプラパテで行いました。翼端灯を削り落としたので、透明ランナーを削って作ります。垂直尾翼の編隊灯だか航法灯だかもついでに作ります。六個一気に作るのは精神的に結構きついです。翼端には後から貼り付けた様なツギハギっぽい長方形のモールドがあって、それもなくなってしまったので仕方なくイヤイヤ再生します。失われたリベットは極少数だったので、穴を開けて凹でごまかしました。忘れても良かったんですけど。

機首前方の細かい部分を修正します。機銃の排気孔ですか、二つある四角い穴の位置を変更します。プラ板とパテで埋めて、高い位置に掘り直しました。その後ろにある、鍵みたいな形の何かよく分からない盛り上がっている部分は、0.5mmプラ板を貼って造型しました。一寸形がハッキリし過ぎたかもです。アンテナ支柱の位置も違うので変更します。ここまでの作業を、できるだけリベットと筋を消さない様に行いました。

難関はカウルの形状変更です。上部にある吸気口と機銃のカバーみたいなのを削り落とします。外側だけでなく内側も削れるだけ削ります。開いた穴をエポパテで埋め、先端全周にも盛り、先へ向かってすぼんで行くカーブを少し抑えます。何度かやり直しましたが、エポパテを使えるのは最初の一回だけです。エポパテは乾燥後のエポパテにはあまり喰い付かないのです。二度目以降はポリパテを盛ります。

全体の形を出したら、下部吸気口を作ります。先端だけ鋸で切り欠いて、プラ板工作です。字で書けばえらい簡単です。まあ私ほどの天才になれば、この程度の工作はちょちょいのちょい、嘘です。失敗は成功の母です。父は努力です。でも成功には挫折と言う兄もいます。スリットは手で彫りました。エバーグリーンとか高いです。贅沢は敵なので手で何とかできる所はします。

機銃は先端部のみ3mm真鍮パイプを使いました。新規購入です。ここはエエ部品を使う所です、一番目立ちますから。後ろの長い部分は金属製のパイプを埋め込めれば良かったんですが、かなり厳しい、と言うより事実上不可能でした。仕方なく3mmプラ棒を削って貼りました。実機もパイプが埋め込まれている訳ではなく、ツライチのカバーになっている様です。

機銃はある意味最大の見せ場なので、かなり気を使って平行と垂直と左右の対称を整えました。この後更に、中に銃身本体を仕込んでいます。0.3mmプラ板に0.5mmの穴を開け、その穴を中心にポンチで打ち抜いて円形にし、0.5mm真鍮線を通して、0.8mmアルミパイプを極短く切断して差し込んだ、電子お灸みたいな形のパーツを作って、塗装後に穴の中に貼り付けます。我ながらよくこんな作業できたモンです。しかしこの後、折角のこれらの改造作業を台無しにしてしまいかねない最大の難所が待っていました。




隼カウル.JPG
カウルのリベットは、アニメ画面を見て今回一番やりたくなった、でも実行を躊躇う部分です。凸では事実上作れないので凹モールドを穿つ事になりますが、プラ材以外へのスジ彫りとリベット打ちが厄介なのです。

数える程度しかない筋を、先にガッツで彫りました。でもリベットをどうするか。先ず胴体の、機首回りの大きなリベットだけ、コピックライナーでアタリを取って、カルコで打ちました。買ってからずっと出番の無かったカルコが漸く仕事をもらえました。ここまでは割とすんなり行けたんですが、後に回したカウルのリベットが悩み所です。下手に打って逆効果にならないかと。いやきっとそうなると。

プラパーツに打たれている、キット本来の物凄く細かい凸リベットは、実機よりは数が少ないです。単位長さ辺りの鋲数も、鋲の列数も。しかし省略されてはいても細かい事には変わりなく、それらに合わせて極小の穴を正確なピッチで、しかもフリーハンドで、よりによってポリパテとエポパテに穴を穿たなくてはならない訳です。果たしてそんな作業が出来るのか。

作業をためらう理由がもう一つあります。凸リベットを目立たせようとしてウェザリングマスターでこすったら、点々ではなくただの線になってしまった事です。点だけが目立って欲しいのに繋がって見えます。10Bの鉛筆でも同じ結果でした。折角昔の凸リベットキットを買ったのに。本体のリベットが目立たないのにカウルの方だけが目立ったら、それも逆効果です。

本当にどうしてくれようか、散々悩みました。自分の腕が腕だけにやらない方が綺麗に仕上がる事はほぼ確実ですが、やらずに仕上げたら1/48と変わりません。同じ事をやっても仕方ない、まして大型模型で逃げたとあっては模型界の笑い者、でもがっちり綺麗に打つ自信も無い。
やってもやらなくてもきっと後悔する、ロクな結果にならないかも知れないけどやらなきゃ気が済まないと言う事態には、割とよく出くわす気がします。やったら後悔するかも知れないけどやらないと確実に後悔する、そんな、実質選択肢の無い岐路に。

所で、以前ハセガワからリベット打ちの道具が販売されていたと思うんですが、無くなったんでしょうか。西部劇のブーツの踵に付いてる缶詰の蓋みたいのんがくるくる回るアレとか、洋裁で使うルーラーみたいな形の。しかし無い物をねだるのは、理想の候補がいないからと言って投票に行かずに維新に勝たせた連中と変わりません。そんなのと一緒になるなんまっぴら御免です。やってやるぜ。飛行機だしな。

出来るだけ美しく見える間隔を選びますが、ついピッチが詰まり過ぎる傾向が強い様です。アタリを取ったらおもむろに打ち始めます。目が潰れそうです。しかもほぼ確実に失敗します。その度にプラパテで埋めてやり直しです。サフを吹き直すと折角彫った筋も埋まります。筋も彫り直さねばなりません。精神力の我慢比べの様です。多分ここも、地獄のどこかなのでしょう。

小分けした作業を数日繰り返し続けるうちに、だんだん目が慣れて来ました。でも辛い事は辛いです。ほんの数分で眼球を動かす筋肉がへとへとになります。眼精疲労で頭痛もしてきます。肩も痛いし内蔵もおかしくなるし。心より体が先にパンクしそうです。でもそれなら、仮に挫折したとしても納得できます。体がもたなかったと言う理由なら仕方ありません。ゆりしーがいなくなってもう一年経ちました。

僕がベースを始めたきっかけはゆりしーだ。彼女が辞めると言った時、僕は引き留める言葉を言えなかった。その資格は僕には無い。陽だまりロードナイトのソロは、有明のライブを見様見真似で覚えた。まだ上手く弾けないままだけど、納得の行く演奏ができる日が来るとも思えない。何もかもが中途半端な自分に腹が立つ。でもきっと、寂しさが色褪せる方が速いのだろう。

ロゼリアの新譜はかなりの出来です。のんちゃんの歌声が初めて収録されたRinging Bloomが素晴らしく、試聴動画のコメントでは大絶賛。燐子が気弱な美少女から謎の美女になった感じです。歌うと格好良くなるタイプ。劇中で学年が上がった事を考えれば、この変化はアリです。
オリジナルメンバーのロゼリアは、今はもう、遠い過去に感じられる様になってしまいました。
でもそれは多分良い事だと思います。今のロゼリアの曲も歌もカッコイイので。
https://www.youtube.com/watch?v=_FwBo7QVkkI&feature=youtu.be&t=128
でも買いません。我々どぶ板庶民には、10%も課税される贅沢品は、今回購入した真鍮パイプの様にどうしても必要にならない限り買えないのです。CDなんて豪勢な嗜好品は、朝買って夕方売って一日で2000万円くらいラクショーで稼ぐデイトレーダーみたいな、いっぱいおカネ持ってる人達に買ってもらうと良いでしょう。皆さん段ボールで買ってくれますよ。

同じ作業を何度繰り返したか分からなくなった頃に、やっとらしくなって来ました。もう好い加減厭気が挿し始めた時、工具箱にハセガワトライツールのケガキ針を見付けました。ずっと前に買っていたのを忘れていました。最初からこれを使っていれば、全体的にもう少し綺麗に打てたかもしれません。何で今頃になって出て来たんだ。イヤ見える所にはありました。見えてる物を見落としていただけです。でも使える所には使います。高かったし。あんまり覚えてないけど。折角出番が回って来たカルコはこれでお払い箱ですあばよ。

更に目が慣れて来ます。体も慣れて来ました。同じ作業をしても、ギリギリと締め付けられる様な全身の苦痛が減って行くのが分かります。肩も腰も内蔵も、マッサージは必須ですが、負荷に耐性が付いて来ます。やはり体を使うのも目を動かすのも、同じ筋肉だと言う事でしょう。

筋肉は甘やかしてはいけないのです。無理をさせ、過酷な環境に追い込んで苛めてやれば、それに耐えようとして本来持っている機能を発揮し始めます。ストレスが地球をダメにする、と言うバブル時代の歌がありましたが、完全にストレスから解放された生命は、生きる努力を放棄します。リマスター版が放送中のヒット作、PSYCHO-PASS(一期)にも、そんな件がありました。命は甘やかさず使うべし。世話焼き孤さんは求めてはいけない存在なのです。
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途中写真を撮るのを完全に忘れていました。辛かったのじゃろ、大変じゃったのう。

結局、カウルのリベットだけで一週間ほどかかりました。やらなきゃ気が済まない、ただそれだけの理由で、こんなどうでもいい事にカネと時間を費やして限りある貴重な人生を無駄遣いする馬鹿野郎、それがモデラーと言う生き物です。分かってはいるんです、もっと大事な事が幾らでもある事は。なのに挑まずにはいられない、目の前の挑発から逃げられない。それは心が強いからなのか弱いからなのか、もう分からなくなりました。


主脚は素直に着陸姿勢で作ります。サイズがサイズだけに重量がかさむので、飛行姿勢で展示するのは困難です。とか思ってた時期が私にもありました。折角ここまで来たのだし、どうせなら飛行姿勢でも展示できるようにしたい。可動は無理でも差し替えなら何とかなりそうです。展示はスタンド任せで。なんかあるでしょ、探せば。ハセガワの無色クリアのスタンドが好きなんですけど、どのキットに入ってるのかが分かりません。近作ならファイター1と2ですか。

差し替えには車輪と脚柱格納庫壁がもう一組必要ですが、部品注文はランナー単位になります。この辺りは気が利きませんハセガワ。キットの半額くらいで買えるとは言え、デカい主翼が丸々余ってしまうのも申し訳ない感じです。なのでおゆまるコピーで複製しました。おゆまるコピーは片面取りに向いているので丁度良いです。少々粗くはなりますが、胴体下面ならさほど気になりません。車輪と脚柱格納庫壁のコピーパーツは、スペーサーを作って簡単に両面テープで貼ります。

着陸姿勢の方は、劇中画面に倣うならタイヤを自重変形させたい所です。かなりベコベコに凹んでいます。でもしませんでした。なんか勿体無かったから。それにほら、機体が浮き上がって脚を畳む前の状態とか、着陸寸前とかもあるし、富嶽の高々度迎撃から降りて来た場面で映ってたのもエンマ機だし。だから。
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間違って最終話消しちまったからハルカゼ飛行隊のCMも消えちまったよチクショー。ブルースハープ良かったのに。

ブレーキパイプは伸ばしランナーで作りました。後ろで蝶番になっている板には肉抜き穴を開けます。飛行姿勢とのコンパチにするため、軸を受ける胴体側のプラ部分を少し削るので、補強のために脚柱の頭の胴体への接続部分に真鍮線の軸を通しました。
脚柱指示板も追加します。正式な名前は忘れました、脚が出ている時に出て来る奴です。飛行姿勢とのコンパチですから勿論取り外し式です。

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筒型照準眼鏡は兎に角大変でした。初めに予定していた2mm丸棒に3mmパイプでは大き過ぎて没。今回こんなのが多い気がします、作っても没とかが。狙いを外すと言うか、微調整に手間がかかってます。完璧な物にはならないって事は初めから分かってるのに。こんなのテキトーにやりゃいいのに。録画を何度も見返して形を確認して覚えて。何でいつもこんな事やるんだろう。逃げられないんです。理由は自分でもよく分かりません。

ベースにしたのは1/48ハセガワF-15のエアブレーキのアクチュエーターです。モールドの良い所を選んで切って、真鍮パイプとか伸ばしランナーとかを切り刻んで繋いで行きます。
真ん中で分割して真鍮線のジョイントを設け、キャノピーに穴を開けて塗装後に通します。足の長さはこの時に調節します。勿論何度も何度も失敗します。その度に溜息を吐いて、疲れた笑いを浮かべながらやり直します。そんな時は自分も大人になったなと思います。

画面で確認できる情報は一応全て盛り込みました。蓋は開きません。でも折角なので、後ろ側にクリアパーツを貼りました。本当はもっと奥まっていると思いますけどどうでもいいです知らん。こう言うのは雰囲気重視のハッタリです。後ろから覗いた時にキラッと光ったら格好良いってだけです。作ってて何度も思いました、こんなの窓に穴開けて爪楊枝でも突っ込みゃいいだろと、どうせ誰も見ないだろと。でもやってしまう。自分でもよく分からない理由で。

筒型照準眼鏡の形を画面で確認しているうちに、操縦席後ろのロールバーに気付きました。キャノピーを後ろに動かすと連動します。と言うよりロールバーがキャノピーを支えている様です。後からちまちま小出しにされる要求には、出した奴を撲殺したくなるほど苛々させられます。そう言うイヤガラセを部下にしている上司は殺されても当然なので覚悟しておいた方がいいです。昔の上司が二度目の不渡りを出したとかで首吊って死んでたら、二、三分大笑いして二、三時間で忘れてやります。

でもあった方が雰囲気なので作りました。プラに拘って1mm丸棒で作りましたが、もっと細い方が良いと思います。これから作る人は真鍮線でも使って下さい。プラに拘るなら伸ばしランナーが良いでしょう。ウチはもうこれ以上やる気無いです。これで行きます。














posted by 跡間シノブ at 01:05| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする