2016年08月08日

治安警察のヘリ 1

装甲騎兵ボトムズ地上波再放送中。でもデジタルになってからサンテレビの映りがゴキゲン斜めで、殆ど映りません。それでもテレビはまだマシで、HDDレコーダーの方がもうさっぱりです。特に夏場がダメみたいなのは何なんでしょう。ブースターを追加で付けるしかないんでしょうか。デフォルトの機材は既に限界までブーストしてるみたいなので。このまま阪神が見られないのはちょっとアレです。いやテレビは映るんですけど。でも応援団長のジョーシン電気が例の間違い朝鮮お辞儀を止めない限り阪神に優勝はないので、ナイターで阪神を見る事はもうないでしょう。勝てないならいいです別に映んなくても。

再放送中のボトムズも当然映らないんですが、こっちは全部持ってるので録画出来ようが出来まいがどうでも良いのです。好きな時に見られますから。ただ、放送が今ちょうど第二クールで、舞台となる熱帯のジャングルの描写が猛烈に蒸し暑い現実と重なって、何か良い感じかもしれません。どっぷりクメン気分に浸れます。
しかし何時でもどの話でも見られるので、別にどうしても放送とシンクロしなきゃならないなんて理由もなく、うだる暑さの中でも暗く冷たい宇宙の話を見てたって全然構わないし、ずっとウドの路地裏気分でも誰も文句は言いません。尖閣に押し寄せてくる支那偽装攻撃艦を全殺しにしても世界中の誰も文句は言いません。批判なんかしません、むしろ絶賛されます。ヤっちまえばこっちのもんだと何度言えば分かる総理。国民が攻撃されている今はもう戦争なんだ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160808-OYT1T50157.html
毅然と何隻撃沈するんだ。冷静に何匹殺すんだ。言ってみろガースー。

好きな時に好きな所を見ればいいとは言うものの、どのお話でもいつでも見られるのは贅沢ですが、その便利さと快適さの分、他の大切な物を失ってしまっている様にも思います。
ビデオデッキが無かった頃のガキ共のアニメに対する集中力は物凄かったワケです。ガンダムさんの作者の人なんてもう、幼少期に再放送を何度か見ただけで、テレピシリーズの全ての場面と台詞がアタマに入っているらしいです。その情熱が恐ろしい。と言うか、若いって怖い。
更にカセットデッキもラジカセも無かった頃のガキ共の音楽に対する集中力はもっと凄かったそうで。ヨっちゃんなんか、聴きたい曲はラジオ番組にリクエストしてかけてもらって、流れてくる曲のギターソロやイントロを聴き取って完コピしていたとか。できる物なんですかそんな事。あたしゃカセットデッキを通算十台ほどぶっ壊したクチですけど。ちょっと再生して撒き戻して再生して、撒き戻して再生して撒き戻して再生して撒き戻

昔、ワープロを使い始めてから半年くらいで、手書きの時に漢字が出て来なくなりました。これでは遺憾と、なるたけ手でも書くようにしてはいたんですが、今や誤変換にすらなかなか気付けなくなってしまいました。しかしこれでもまだマシな方かも知れません。服屋で領収書を頼んだ時に「衣装」の漢字を咄嗟に書けない若い店員が八割もいる、なんて話もあるくらいです。
和文タイプが普及したのは良い事ですが、そのせいで日本人が漢字を忘れかけています。日本語は英語とは基本的に構造が違うと言う絶対前提を置き去りにして、文明的にも文化的にも大後輩である欧米の後を追いかけて文字の機械打ちを推進した、そのツケが回って来ている様です。

和文タイプは、実は必要なかったかも知れないと考え始めています。少々字が汚い人でも、毎日それなりの分量の文字を書いていさえすれば「それなりに」サマになる字は書ける様になる物です。良い歳して文字を覚えたての就学児童と同レベルの字しか書けない奴は、背乗りチョンの疑いがあります。カンチョクジンとかウジ元清美とかメロリンQとかがそうです。とりぞえとか。歳だけ食ってるのに異常に字が汚い奴ら。汚いと言うよりはむしろ幼い。幼稚な書体の日本語を書く「日本人みたいな連中」です。姿形は一応人間の。
文法上のてにをは同様、書き文字の「まともさ」も、純然たる日本人とそれ以外を峻別する妊娠判定やk、リトマス試験紙になると思います。それもかなり信憑性の高い。稚拙な文字しか書けない、当たり前の日本人としては明らかにおかしい異常な生物、ピョンヤンみずほとかJKおっぱい画像なんぞが当選する選挙のシステム自体が異常なんです。

しかし和文タイプの普及のお陰で、数多の日本語の文章が世に出やすくなった事は確かです。このブログだって、PCのワープロ機能が無ければまず書けなかった筈で。世界中で使用される言語の量は、英語と日本語がほぼ同率の一位だそうです。それも三位以下を大きく引き離してぶっちぎりのツートップ。日本人の人口は英語圏の人口の1/10しかいないのに。引き換えにした代償は大きかったけれど、日本語ワープロの登場は日本を良い方向へ進めたと言わざるを得ないでしょう。悪い方にも進んだ気はするけどそれはそれとして。
あえて言ってしまえば、キーボードを打つのと同量くらいの日本語を日々手書きで書けば、脳が長期記憶を取り戻して、咄嗟に漢字が出ない問題は多分解決です、多分。……面倒臭いわ。志のある人しかやらないでしょうそんな事。と言う事は大多数の日本人が志を持てば良いワケで。漢字書くぞと。書道アニメでも作って下さい。どこの制作会社でも構いませんから。

他に失った物と言えば、江戸時代の生活は今ほどラクではなかったため、普通に生活していれば自然にムキムキになれたと、磯辺磯兵衛がCMで言っていました。町人は一日何十キロも歩いたそうですし。雲水、托鉢僧などは50kmくらいは毎日歩いていたとか。百姓やってるとイヤでも丈夫な体になれるとも。現代は移動も労働も機械任せでラクにはなったけど、その分我々のカラダは怠けています。しかしダレてタルんだ割には、江戸時代に比べれば平均寿命はかなり延びてます。もちろんそれは医療の進歩のお陰ですけど。

環境が便利で快適になるほど、人間の能力は低下して行くみたいです。心も体もサボるんですね、ラクをし過ぎると。これまで人類は、辛い労働から解放されるように、より豊かに生活できるように、がむしゃらに文明を発達させて来ましたが、それがもっと進んで行き着く所まで行って、この世界が全くストレスの無い天国みたいな場所になったその時は、人体の機能はどんどん退化して、人類の平均寿命はかえって短くなると思います。何かに耐える事がなくなってラク過ぎて退屈で。PSYCHO-PASSはそんな話でした。

現実には、発達した文明のお陰で、庶民でも割と安く遠くまで移動できるようになったし、世界中の美味しい物が比較的簡単に手に入るようにもなったし、いろんな国の面白い物もたくさん見られるようになった訳で。結核とかも無くなったし。イヤまだちょっとあるけど。兎も角今の所はまだ、文明の発達は人類の寿命を延ばしています。
今の人間が、平均寿命を縮める事無く、本来持っていた高い身体機能を自然に取り戻す方法って無いもんでしょうかね。良さげなのはやっぱり古武術とかですか。日本人に合った身体操作法で、十年前くらいに話題になってました。とにかく体は動かさないとなまります。

スポーツと言えばリオ五輪も始まってます。がしかし、これほどに興味の湧かないオリンピックもかつて無かったワケで。選手誰も知らないし。開会式も見てません。特に近年、主に柔道で審判が買収されて日本人選手が負ける不正が繰り返され続けて辟易しているのに、更に加えて利権まみれでチョンブレムだのハゲ添だの、もううんざりです。あんな物は最早スポーツでも祭典でもありません。精々開会式で売女共でも踊らせるがいい。

オリンピック見たいとも思わないのでまったく見てません。どうでもいいです。電気屋には4Kテレビでオリンピックを見よう、みたいにでっかいテレビが並べてありますけど、綺麗なのが画質だけでは点けるだけ電気代の無駄です。今期は見たいアニメもないし。ましてや畏れ多くも陛下の「ずっと天皇だよ」のお言葉を悪意から偏向曲解して「生前退位」「強い御意向」などとアホ丸出しで繰り返すカスゴミなど、我が国にも他の国にも必要ありません。






ウドの治安警察のヘリ

装甲騎兵ボトムズには航空機が数種類登場します。プロペラもジェットエンジンもあります。水平に倒したプロペラだけは無かったかも。回転翼は垂直方向のみで。ジェットエンジンが存在する世界ではありますが、ロボット相手にジェット戦闘機が襲いかかるシーンはありませんでした。ギルガメスにもバララントにも戦闘機はあります。しかし殆ど画面に登場しません。ボトムズで戦争と言えば大体は地上戦の事です。たまに宇宙。

戦争も百年続けば両陣営ともジリ貧になって、派手な大量破壊戦はできなくなるので、小型の一人乗り戦車であるATが登場した、と言う物語設定に準ずれば、航空機、中でも特に戦闘機が登場しない理由は自明です。猛烈な破壊力を持ち、高価で貴重な航空燃料をバカ食いする戦闘機なんて、そうそう運用していられないのです。なので基本的にボトムズでATと戦闘機の戦いはありません。でも本当の理由はATに勝ち目がないからでしょう。

ボトムズと同じ高橋良輔監督作品ガサラキでは、ATではなくTAが、横田基地で在日米軍のF-22戦闘機と戦います。戦闘機相手に4mロボットでは全く歯が立ちません。ガンダムやバルキリーなら楽勝ですけど4mロボには無理です。物語では、片脚を機銃でもがれながらも、主人公の特殊な身体機能と超人的な操縦能力でなんとか命拾いします。そう言うわけで、ボトムズに毎度毎度戦闘機が登場していたら、物語が成立しません。一話で最終回です。異能生存体とかそう言うのは置いといて。

OVAを含む最初のボトムズシリーズに登場する主な航空機は五種類ほどです。加えて登場回数が極端に少ない物が四種ほど。再突入可能な宇宙船に類する物ではなく、あくまで大気圏内仕様の航空機です。バララントのは無視。あれらはデザイン的にちょっと現実から遠過ぎます。それはそれでSFっぽくて良いんですが、今回は現用航空機に近い方を見ます。

何度も登場する代表機。
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ボロー達が乗り回していた大型輸送ヘリ。
EX-10で使われていたAT輸送ヘリ。
EX-10の一人乗り戦闘ヘリ。
メルキア軍の大型輸送機。

殆ど一回こっきりの脇役。
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ボローがフィアナを乗せて戦場に連れて行った小型ヘリ。
一話でキリコが奪った戦闘機。
EX-10の軽爆撃機。
ラストレッドショルダー冒頭の非武装ヘリ。

同じくほぼ一回きりの脇役。
ボトムズ航空機2.jpg
メロウリンクからバララントの攻撃ヘリ。
赫奕たる異端から軍医長がバーグラリードッグを運んだヘリ。
ペールゼンファイルズから新顔、大型無尾翼輸送機。
この三種は画面に出たんでしょうか。設定は? 漫画からメルキア軍の爆撃(?)機。


シリーズ自体がもう長いですが、最初のテレビシリーズ一年分だけでも、相当数の航空機が用意されています。これに宇宙船やシャトルを加えれば、ひょっとしたら最初のガンダムより多いかもしれません。見る側としては人型ロボットに目が行くのは仕方のない事ではありますが、主役ロボットの周りには主役を支える脇役が配置されているものです。リアル系でもスーパーロボットでも、サポート役がいないと出番が無いのが主役ロボです。

「歴史に残るヒーローなんて奴は大体、目立ちたがり屋のおっちょこちょいさ。本当の勇者はそのおっちょこちょいを陰から支えてる奴らなんだ」  ゲラールのアニキ。

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第一クールに繰り返し出演して強烈に印象に残った、ウド市の治安警察が使っていたジェットヘリ。奥に見える小さい火点がキリコのRSCのガンファイア。テールプームがなく、代わりに小さなジェットエンジンが二基付いています。ローターは換気扇のオバケか巨大な扇風機みたいな形で、操縦席上方の視界を完全に遮断しており、ローターガードが付いています。ダクテッドファンの様にも見えますが、テールローターがないので、機体の回転を制御する何らかの機能が付加されていると思われます。

一般的なヘリコプターは、機体上部の大きなローターを回して浮上し、前進しますが、機体の動力を伝えてローターを回すと、ローターの回転と反対の方向にトルクが発生して、機体をローターと逆方向へ回転させてしまいます。そこで、機体尾部を伸ばして小さなローターを付け、機体の回転と反対の方向に推力を発生させ、このトルクを打ち消して機体の回転を止めています。ブラックホークダウンでは、テールローターに被弾した機体がくるくる回転しながら墜落して行ってました。

そう言う理由で、基本的にヘリコプターのローターは二基あります。一基では先のトルクが発生してしまいますが、二基あればトルクを相互に打ち消し合って安定します。尻尾の長い一般的な型の他にも、陸自の兵員輸送ヘリは前後に同じ大きさのローターが二基あり、オスプレイは左右に二基あります。更に左右のローターが機体中央で重なり合って反転する物もあれば、同軸二重反転ローターの機体もあったりして、人間とはよくもまあいろいろ考える物だと思う訳です。

この治安警察のテール無し単発ローターヘリに関しては、SFっぽいと言う事で無理矢理納得しちまう事にします。ATフライとかEX-10の単座機は、後付け設定で二重反転と言う事にするのも良いかもしれませんが、このウドのヘリだけは折角ローターガードが付いていてペラは換気扇と言う、現用機を少し離れたデザインなので、我々の知らない何か斬新な技術や原理が使われていると思っといた方が、何と言うか作品の世界観的に後々都合がいいんじゃないかと、考えなくていい余計な算盤を弾くわけです。

それでもあえて、何か屁理屈をこねて現実味を付加してみるなら、ローターブレードの端に噴射装置が付いている、ジェットローター式と見るのが良いかもしれません。機体のエンジンから伝えられた動力がローターを回すのではなく、ローター自体が回転するのなら、トルクを制御する必要はありません。カリオストロ伯爵のオートジャイロと同じです。そう言う事にしときましょう。都合よくガードレールで翼端隠れてて見えないし。なんか付いてるんですよきっと。そうしよそうしよ。

ついでですが、カリオストロ伯爵のオートジャイロは、正確にはジェットローター式のヘリコプターと呼ぶべきでしょう。オートジャイロと言うのは、機体の前か後ろに取り付けられたプロペラで前進し、前から来る風を受けてローターを回転させて揚力を得る機体です。なのでテールローターこそありませんが、ローター自体にも動力が無いのです。しかし伯爵のオートジャイロのローターの端にはジェット推進装置があります。ローターを自力で回転させているので、あのオレンジの機体はオートジャイロの範疇からは外れると思います。

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二人乗り。前席がガンナー、後席がパイロットでしょうか。逆かも。あるいは前席がパイロット兼ガンナー兼機長で、後席は通信士兼エンジニア兼ナビとか。まあどうとでもなりますそんな事。

小型ミサイル12発、機銃4門。暴徒鎮圧用にしてはやたら重装備です。暴徒やテロリストが戦闘装甲車輌を持っている事が前提で設計されています。そんなだから最後はメルキア軍の降下部隊のスコープドッグと戦ってました。秘密結社のスタンディングトータスとも。重装備なのでOVAビッグバトルにも登場して、地上戦艦と戦っていました。大活躍です。
でもテレビシリーズではウドで出たっ切りです。SFらしいデザインだし、割とボトムズの顔の一つになっていると思うので、もっと画面に登場してもよかったと思いますが、なぜかクメン以降はまったく出ていません。だからか、キットがないのは。でも装甲車はある。なぜだ。

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シンプルなシルエットなので、割とラクに作れるであろう事は想像が付きます。しかし模型を作った人を見た事がありません。パッケージなどのイラストにはそこそこ描かれるヘリですが、立体作品はとんとお目にかからないのです。ボトムズで立体商品化された航空機はATフライだけです。バララント側は無視します。ATフライはアクティックギアとマイクロスケールボトムズで二種類もあるのに、それ以外は一つも商品化されていません。バララント側は無視です。後から来たくせに。クメンにしか出てないくせに。あ、メロウリンクに出てましたか。でも不公平な気がします。差別ニダ。謝罪と賠償を要求するニダ。タカラトミーはネトウヨニダ。

ブツが無いならと、作ってみる事にしました。気に入ったアイテムがあれば、キットがあろうがなかろうが立体にする、それがプロアマ問わずモデラーと言う物です。でも今更こんな脇役メカなんか本気で作っても。何でそんな気になったんだか。テレビの影響? バカな、あり得ない。サンテレビ映らないんだから。


今回後ろから書きましたが……
書き辛いわ。もうやらん。








posted by 跡間シノブ at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ボトムズ その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月02日

治安警察のヘリ 2

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これはボトムズの前番組ダグラムのメインやられメカ、デューイ戦闘ヘリ。全編を通じて登場して落とされまくった脇役の鏡です。ドップより落とされてます。現用のコブラ戦闘ヘリをイメージしている様ですが主翼があり、一般的なシルエットを持つヘリコプターにジェットエンジンを二基搭載する高速ヘリです。最高速度は亜音速くらいだと思われます。


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他に通常のシルエットにジェットエンジンを二基積んだヘリと言えば、かの有名な超音速攻撃ヘリ、エアウルフです。こちらは超音速でぶっ飛びます。エアウルフは特撮プロップですので、現用のベル222をベース機にして改造、ジェットエンジン部とその上のウェポンベイを増築し、スキッドを外して引き込み式タイヤを履いています。改造前の222は日本でもよく飛んでいますので、見かけた人も多いでしょう。
当たり前ですが撮影用のエアウルフは超音速では飛びません。あちらの航空ショーなどには今でも登場するそうですが、観客の殆どはエアウルフのプロップが超音速でかっ飛ぶと信じていたらしいです。やっぱりアホだアメリカ人。大体あんな小さなジェットエンジンで音速なんか出せるか。

一口にジェットエンジンと言っても色々あります。亜音速域で飛行するであろうデューイはターボファンエンジンを、余裕の超音速で飛ぶ筈のエアウルフはターボジェットエンジンを、それぞれ積んでいると思われます。設定でどうなっているかは知りませんけど。この手の細かい部分を愚痴愚痴考えるのはSFメカの醍醐味ですが、そう言う画面に映らない事は見てくれからは殆ど分からないので、模型的には気にする人はあまりいません。

デューイと治安警察のヘリは、同じ人が近い時期にデザインした事がはっきり分かります。とてもよく似た構成とシルエットです。しかし細部が全く違う事から、今回デューイは使わず、完全に新規で作り起こす事にしました。つぶすの勿体ないし。デューイ戦闘ヘリのキットって、中古屋で3000円くらいですか。別にダグラムに思い入れは無いんですが、やっぱり飛行機模型だけは何となく買ってしまっていたと言う感じです。90年代の再販で800円。でも当時価格は400円。ひど過ぎるぞタカラ。バンダイと違って好きな会社だけど。

タカラの創始者の方は、それはもうステキなロマンスグレーのおじいさまです。スラッとしててスマートで、穏やかで優しそうで、何より子供の気持ちが男の子のも女の子のも分かってしまう、本当に子供の味方と言った方です。お孫さんも曾孫さんも大勢いらっしゃると思いますが、身内の女の子達は全員ベタベタのメロメロなんじゃないでしょうか。
戦後すぐに玩具製造会社を立ち上げたのが、現在のタカラトミーの出発点だそうです。物が無い時代に子供にオモチャをと言う姿勢が、氏の人柄をよく表している何よりの証かと。そんな人だから、メガヒット玩具をいくつも世に送り出せたんだと思います。チョロQは200億個でしたっけ。曰くメカはシンプルな物ほど難しいとの事で、一つの商品に対して没になるアイデアはいつも100以上あるとも。少年の心を忘れない人だから優しく、でも妥協せず真剣に、子供が夢中になって遊べる玩具を作り続けられるのでしょう。
どうせ歳取るならあんな人になりたい。デューイ3000円? 安い。定価の8倍くらい払っちゃうんだから。



押入れの中に山と積まれた未組み立てキットを華麗にシカトしてフルスクラッチ。当然プラ板工作です。工作の要所になりそうなのは、ローター、ローターガード、キャノピーです。操縦席、機銃の銃身、ミサイルの弾頭、各種ライトなどは、ジャンクからかき集め、どうしても無い場合は市販のお助けパーツを頼る事にしました。全てのパーツを作り起こすのはさすがに面倒です。
これは言い訳でも何でもなく、ラクできる所は遠慮なくラクをする事も模型作りには重要です。特にスクラッチの時は手数が多いので、何もかもをハンドメイドで作り起こしなんてやってしまうと、途中で力尽きてゴールできなくなる事がしばしばあるのです。そしてスクラッチ作品は完成させなければ意味がありません。通過タイムがどんなに良くても完走しなければ失格のマラソンと同じ、各部のパーツ一つ一つがどれ程良い出来だったとしても、完成しなければそれはただのパーツに過ぎないのです。


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まずは大きさを決めます。サイズは1/72です。1/60にすればユニオンのATと合うんですが、何かいつものクセと言うか、一応航空機なので世界基準のヤードポンド法準拠です。……無視すれば良かったかも。と言っても流用するジャンクパーツがほぼ全て1/72なので、ここは我を張らずに行く方がすんなり進むでしょう。無理に孤立する必要はありません。
デザイン的に近いデューイ戦闘ヘリの胴体とほぼ同寸とし、ハセガワのジャンクプラント参加賞でもらったジャンク詰め合わせに入っていてた、何か良く分からない複座のコクピットフロアを持って来て、サイズを合わせます。細い胴体にギリギリ納まるくらいに左右を削り、前後も詰めて、胴体に対して余裕を持たせました。後席の後ろ、荷物スペースでしょうか、狭くともここにもう一人乗れる様に。
設計図は引きません。大雑把な模写をチラシの裏に何点か描いたら、現物合わせでパーツを揃えます。で、いつも最後になってやっぱり設計図引いときゃ良かったと後悔するんですが、後悔は後ですればいいので、作り始めは大抵弾丸スタートです。走り出すには勢いが必要なのです。
それでも、予め頭の中でイメージトレーニングみたいにして作戦だけは練ります。ここはこうやって作ろう、あそこは流用パーツで、と。これが上手くまとまれば実作業は大体滞りなく進みます。逆にどうやっても良い手を思い付かないまま作り始めた所は、確実に躓きます。それはもう面白いくらいに。
実は弾丸スタートを切る理由はそれです。頭の中で考える時間が長くなり過ぎると、手が動かなくなるのです。ゴールする所かスタートすら切れない様では物は作れません。もう好い加減考え飽きたと思うくらいになったら、考えるのを止めて走り出します。ダメでも所詮模型ですし。誰かに迷惑かけるでもなし。

コクピットに乗せたパーツは、座席がF-15のACES2射出シートを2つ、ヘッドレストと底面を削って大きさと形を合わせて使いました。計器盤は前席がF-22、後席がSU-27です。左右も上下も当然削って使います。後は適当に細かい部品をちょちょいと貼り足しました。

1mmプラ板を同じ形に2枚切り出し、尾部を曲げ、内側を補強しながら天地を貼って胴体の概形を出します。この段階で筋彫りを考えますが、やっても何か似合わなかったので止めました。なんとなく拒否られた感にムカつき、ヤんなったんでもうやりません。設定に描かれているラインだけを彫ります。

コクピット内部同様、流用パーツ祭りになるのが両脇のジェットエンジンです。流用できる部分は出来るだけ流用で済ませるのがラクで、しかも作り起こすより仕上がりが細かく綺麗になります。模型製作が上手く行く時は、この流用パーツのチョイスが不思議と大体すんなり決まります。まるで最初からここで使われる事が決まっていたみたいに。で、これがダメならあれと、散々試してどうしても良い部品がない場合は、渋々イヤイヤ仕方なく自作します。
前から、旧GP02のどこかのノズル、1/72F-15の燃タンの太いとこ、GP03のどこかのノズル、お助けパーツの植木鉢みたいなノズル、その中にUバーニヤフラットミニ。ターボファンエンジンなのでタービンではなくファンですね、1/48F-15のおゆまるエポパテコピーに、中央の軸はプラ棒削り出しです。このファンから生えている軸が、なぜか胴体と支柱でつながっています。何で? ファン回らへんやん大河原御大。しかもエンジン本体は支柱を介さず直接胴体に引っ付いてます。御大。ここは設定を無視して、エンジンを支柱で胴体に貼り付け、ファンは独立させました。


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キャノピーはヒートプレス一発絞り出しではなく、透明プラ板を一枚ずつ切り出して作る事にしました。片方を開けたかったからです。形と大きさは現物合わせにします。しかし手元に透明プラ板が無い。買うしかないのか、四枚も五枚も入っているセットを、この機体のためだけに。たった、それだけのために? 各種詰め合わせセットにしてくれればいいのに、透明プラ板に限ってありません。なんで出さないタミヤ。プラ棒も。
キャノピーは透明度が命です。航空機模型を綺麗に作るコツは、何よりキャノピーを汚さない事に尽きます。あとはテキトーでも何とかサマになります、大丈夫ですキャノピーだけ綺麗に作っとけば。全て切り出したらすぐに枠を塗りました。こだわって内側と外側で色を変えてあります。外側をマスキングしたら先ず内側の色を吹き、次に外側の色を吹きます。これで表裏を間違える事はありません。

ローターガードの支柱と、スキッドが付く着陸脚は、共に長め厚めに作っておいて削り出します。鼻先の機銃も同様に、プラ板の積層からの削り出しです。これは、テールが重くなって後ろに傾くと無様だから、少しでも頭を重くしようとした訳です。スキッドは3mmプラ丸を線香で炙って曲げました。

外見上の最大の特徴、ローターガードは、0.5mmのプラ板です。しかしこれもちょうど足りなかった。もうしょーがないので0.5mmと0,3mmの白と透明プラ板のセットを買いました。コアブースターの展示台を0.5mmで作った事を今になって後悔しました。止めときゃよかった。
直径15cmにするつもりで、僅かに大きめの円を描きます。これを2枚切り出して、ろくろを回して正円に整えます。次に一回り小さい円を一枚、同様にろくろを使って作り、これを先ほどの2枚に中心を合わせて、Pカッターでくり貫きます。2枚の薄いドーナツと、3枚の円盤が出来ました。
ドーナツに切り込みを入れて、のりしろを作って接着、テーパーの付いたドーナツが二つ出来ます。これを上下で貼り合せる訳ですが、テーパーを付けた分だけ、切り口が傾いています。このままでは最外郭に不様な隙間が生じてしまうので、400番のヤスリの上で滑らせて接着面を均します。真っ平らになったら貼り合わせです。

換気扇ローターは枚数が要ります。先ほど作った3枚の円盤のうち2枚を12等分して、角度の小さい扇形を24枚用意します。倍の数を用意するのは、のりしろ分だけ枚数が足りなくなるのと、表面に傷が付いていたら没にする分だけ枚数が足りなくなるからです。中央は壮絶な厚みとなりますが、もちろん切り飛ばします。
ローターの軸は3mm丸棒、軸受けは5mmプラパイプ。基部がUバーニヤフラットで、中にジャンクから何かの円筒をスペーサーに入れてあります。天面に付く皿はプラ板の積層をろくろで削り出した物です。一回では上手く行きませんでした。テイク2で合格です。


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ミサイルポッドは1/60レッドショルダーカスタムがばっちりの大きさです。ちょうど手元に二つあります。本当は断面が正方形なのに縦長の長方形になっているミサイルポッドが。でも装弾数が違います。六発にしなければなりません。ならもう完全に作るかと、5mmプラ角の側面に1mmプラ板を二枚貼って断面形を長方形にし、これを芯にして0.5mmプラ板を回りに貼って、外形とします。これを二つ作るのは割とラクでしたが、問題は前後の発射口です。
もちろん無いんです、大きさも形もちょうど良い部品なんて。なのでやっぱり自作するしかありません。縦長に六個の穴が開いた長方形の板を四枚。手作業では厳しいです。しかしやらねば完成しません。やればいつかは出来上がるでしょう。やらなければ絶対に出来上がらないでしょう。やるしかないのです。
まず小さい穴を開けて、徐々に大きくしていきます。一回で決まる訳はありませんので、ウジ元清美ではなくダメ元でトライアンドエラーを繰り返します。ウジ元は大阪の恥です。

結局二十枚くらい失敗したと思います。出来てよかったです。何回失敗しても一回成功すればいいなんて、ラクなルールです。出来上がったのは、やっぱり1/60レッドショルダーの右肩に乗ってるアレにそっくりな、装弾数だけが違うミサイルポッドでした。

大方の部品が揃った所で、もうつないでしまいます。本体ブロックから四方八方へアームが伸びる感じのデザインは、テンションが強くかかる結節点が多数存在するので、塗装前にがっちり接着するのが肝要となります。もちろん金属の芯を通して。なんか、ITCメカにこんなのがあった様な。スペクトラムヘリ、でしたっけ。プラモの箱絵をどこかで見た気がします。

全パーツ出揃った所。後部機銃基部はジャンクパーツのドームを削り込みました。機首下面のライト基部も同様です。ライトそのものはウェーブのH眼に銀シール。機銃の銃身は当然1/72のジャンクです。形状から日本軍が使っていたルイス機関銃です。ダブルバレルの方は何でしょう。
ミサイルの弾頭部は、1/76ヤークトティーゲルの主砲弾です。フジミのスペシャルワールドアーマーはちょっと変わったキットで、特にヤークトティーゲル、最近はティーガーですが、砲塔が車体に固定されているので完成後は外せず、中が全く見えなくなるにも拘らず、戦闘室内が作られており、ご丁寧にもエンジンまで入っています。座席も主砲後部もあり、主砲弾も沢山用意されているのです。
見えなくなるのに入れる必要なんてないよねと、それらを他に流用する訳ですが、随分前に作ったキットで、まさか主砲弾が12発も残っているとは思いませんでした。たしか空薬莢も付属していたんじゃなかったでしょうか。SWAシリーズは時々再販されるようですので、興味のある方は是非。なかなか凝ったキットです。お値段はそれなりです。


本体の塗装はほぼすべて調色で、近い色を作りました。基本的にアニメ画面の配色に準じますが、アニメっぽくならないように彩度を落とします。特に赤、ミサイルポッドの赤は気を付けて鈍くしましたが、機体側面のマークの赤は比較的鮮やかな赤を使って変化を付けました。黄色も観念的な黄色にならない様に。でももっと彩度を落としても良かったかも。
白だけは適当な薄いグレーから初めて、最終的にグランプリホワイトを吹いてあります。金属色は瓶から出した色そのままです。
ここで迷いました。マーキングをどうするかです。1/72の余りデカールは山程あります。が。ボトムズ世界の文字はメルキア文字です。1/72でそんなデカールありません。どうしよう、注意書きが全く無いとアニメっぽくてタルいし、かと言ってわざわざ作るのもアイテム的に見当外れな気がするし。色々考えましたが、無しで行く事にしました。パネルラインを設定準拠にしたからです。余計な事はすまい今回は。
ボトムズ世界の航空機を作る人は殆どいませんが、コーションマークを作る事それ自体は、さほど困難でもなさそうです。文字はメルキア文字ですがアルファベット対応ですし、数字はアラビア数字に近く十進法、しかもギルガメス星系の公用語の汎アストラーダ語は英語です。作れそうです。 現用機そっくり真似すれば良いだけだし。英語なんてアホが使うための言語だし。今回はやりませんけど。


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何とか形になりました。やればできるもんです。やってできなきゃただのバカです。とは言え妥協に妥協を重ね、跳べないハードルを一つ残らず蹴り倒して無理矢理ゴールしたので、止まらない未来を目指して負けない気持ちでクリアして来た立派な国民の皆さんからはビール瓶投げられそうです。
ともあれ、これで本体は完成したわけですが、やっぱり人形を作らねばなりません。ただし治安警察の突撃隊員ではなく、ここはあの三人組を作ります。


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長い事飛行機模型を作っていると、デカール同様、余りパーツがゴロゴロ貯まって来ます。着陸脚も武器も、もちろん人形も。今回はそれら余り人形をベースにして、デブとガリと女子を作ります。デブとガリと女って、ドロンボーみたいです。デブとガリだけならブルースブラザーズです。ラッスンって何だっけ。
模型の人形は、正確な寸法で作られていそうなものですが、実はかなり好い加減と言うか、その場凌ぎの出まかせがまかり通っていたりします。各メーカーでサイズが違うのはもちろん、同じメーカーの同じ縮尺の人形でも、大きさが全く違っているなんて事がよくあります。

大量に居るウチの余り人形の一部を比較して見ます。下段左から。タカラのマベリックの人、同じくデューイの人、ハセガワの大日本帝国海軍軍人、アオシマの大ドイツ空軍ルフトバッフェの人、ハセガワの現用アメ公、ここまでが1/72。ここからはユニオンの1/60ボトムズでキリコが三人、イプシロン、トータスに乗ってた秘密結社の人、ツヴァークに乗ってた秘密結社の人、バララントの人、2mは軽く超える巨人族クエント人のシャッコ。
1/60キリコより1/72アメ公の方がデカい。シャッコよりも秘密結社の人の方がはるかにデカい。1/72でもハセガワの現用アメ公に比べれば、タカラのマベリックの人は子供みたい。こんなもんです。実際。特にアニメメカは設定全長が好い加減なので、コクピットサイズを全体のシルエットに合わせるとなると、中の人物は当然、好い加減な大きさになります。これは目くじら立てる事ではないんだと思います。現用機の人形でさえサイズはまちまちですから。

今回使ったのはこの下段三人です。左から、現用アメ公ヘリパイロットをバニラに、大東亜戦争時のアメ公陸軍のデブをゴウトに、多分エリ8の整備兵をココナにします。バニラとゴウトは1/72ですが、ココナだけ1/100です。女の子は一回り小さく。

途中写真がこれしかありません。もう少し撮ってたと思ったんですが、完全に忘れてました。チクショーもっとグダグダ書くつもりだったのに。雑誌で記事を書くモデラーの方なんかは、写真を撮り忘れたらもう一度同じ作業をやり直したりするそうですが、ブログはそんな事しなくていいので勝ったも同然です。
それぞれ狙った場所で切り離し、ポーズと体型を変更して固定、足りない所をポリパテで足します。エポパテでも良かったんですが、何となくサイズ的にポリパテの方が慣れている気がしました。盛っては削り、削っては盛りを繰り返し、胴体を作ったら頭を作ります。




今回頭部は、予め他の工作で余ったエポパテを丸めて作っておいた、エポパテ球から削り出す事にしました。最も慣れたプラで作れば良い物を、何でそんな気を起こしたのか、自分でも分かりません。人は時に、自分でも良く分からない事をしてしまう物です。するべきではない、できる事なら避けた方が無難な事に、なぜか自分でもよく分からない理由で足を踏み入れてしまう、そんな事を。しかし、そんな何かに突き動かされる様な衝動は、人類を発展へと導いてきた原動力とも言えるのでしょう。安全な世界に閉じ篭っていても進歩はありません。未知への誘惑、それは我々人類に与えられた、神の世界への誘いなのかも知れないのです。

捨てるの勿体ないから丸めて取っといただけのちっちゃいエポパテ球を、ここぞとばかりにナイフでゴリゴリ削ってそれぞれのキャラの顔に似せて行く訳ですが、なんせ1/72です。ごまかし無しの1/72です。キツイです。似せるなんて無理。ココナとかカワイクアレンジなんて到底ムリ。人類の顔にするのがやっとでした。

なんとか形にしたら、色を付けます。ズバリの色は鞄の中も机の中も探したけれど見付からない、でも一緒に踊ってくれる人もいないので画面のキャプチャを見ながら調色します。しかし今更ながら、ボトムズのアニメ画面を印刷した紙の媒体を殆ど持っていない事に改めて気付きました。特にテレビシリーズの画面がない。まあ古い作品ですし。高校の頃に古本屋でよく探した80年代のアニメ誌や模型誌など、手元にある数少ない資料を参照します。最近は古本屋もめっきり少なくなりました。どこへ行っても漫画とゲームソフトばっかり。

面相筆と根性とで塗って行きますが、もうやってられないわこれ以上、もう無理、と言う所まで行きます。そこがゴールです。つまり、この先何度リトライを繰り返してもこれ以上の完成品にはならないだろう、と判断した所が着地点と言う事です。
七宝焼きみたいなツヤも好きなんですが、今回はツヤは落とします。フラットコーティングしたら、いよいよ乗ってもらいます。

CIMG0179.JPG
ココナだけ一枚撮ってありました。


所で三橋さん、今どこで何やってるんですか。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12183298327.html












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2016年07月27日

治安警察のヘリ 3

暑いんだし丁度テレビで再放送中なんだから、クメンのジャングルを作ればいいものを、ウドです。ウドは夜の街です。朝も昼もあって無きが如し、画面に映るのは大抵が夜。いつでも夜です。

「救出」
ゴウト達が治安警察から盗んだヂヂリウムを、そのまま治安警察に売り付けてせしめた30億ギルダンの金貨の山。しかし、秘密組織と接触する為に取引の用心棒を買って出たキリコは、謎のATに倒された。捉えられたキリコを救出すべく、ゴウト達三人は治安警察のヘリを奪い、護送車の周り目掛けて手に入れた金貨をばら撒く。


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陰惨で凄惨、暗く辛気臭いボトムズの中で、割と明るい雰囲気が漂うお話。全編の中でも一、二を争う好きな話です。重い物を背負っていても湿っぽくならずにカラッと笑い飛ばす、格好良い演出です。お涙頂戴はバカでもできます。こう言うのを重喜劇と呼びます。辛い背景をなかばヤケクソで笑い飛ばすのはブルースです。OVAペールゼンファイルズのエンディングテーマはブルースでしたが、この話はボトムズの中でも特にブルージィです。

VH19.JPG
特にこのカットは、キレイな物とかカワイイ物とかが殆ど映らないボトムズの画面の中で、フィアナのヌードに次いで美しい画です。それはまるで、リドリー・スコットの映画の様な。
エイリアンでは、リプリーが脱出艇のメインノズルを噴かしてエイリアンを吹っ飛ばすシーンの燃料か何かの結晶。1492コロンブスでは、名前も知らない異国の花の綿毛。ブレードランナーでは、ハリソン・フォードが女レプリカントを撃った時の羽毛布団の羽。ハンニバルでは、スノードームの雪。グラディエイターでは、跳ね上げられた雪と土。リドリー・スコットはよく粉や粒が舞う画面を入れるのです。
ウド編は、高橋良輔監督の一言「ブレードランナーって映画あるじゃん」で始まったので、リドリー・スコットをリスペクトしてこのカットを入れた、なんて考えるのは多分間違い、気のせいです。何か気が付いたら似てたとかでしょう多分。

ボトムズのこの画面は、アニメ史上における屈指の名シーンだと思います。偽札ばら撒いたルパンと違って本物の金貨だし。偽札はただの可燃ゴミなんだよ宮崎。


ヘリ8.jpg
ココナ「そーれ、ほらー、あいよー」
バニラ「っかー、見ちゃいらんねーぜ」
ゴウト「鬼はー外ー、福はー内ー、おにわーそとー」


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後席の窓は開き方が違うと思いますが、この方が自然な感じがしたので真上に跳ね上げました。

ヘリmg1.jpg
この三人が乗ってると、殺伐としてた雰囲気が少し和みます。

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ローターは取り外せるように、固定していません。

ヘリmg3.jpg
ローターを外して、上から撮影。他に可動部分は一切無し。

ヘリ7.jpg
細部こんな感じ。

ヘリmg5.jpg
完成写真は少なめ。


CIMG0258.jpg
あんまり変化に乏しいので、かつてスクラップにしたため一旦ポーズを固定してダメージモデルとして再生して寝っ転がしていた1/60のRSCを、再びバラして組み直して立ち上がらせました。ウドと言えばレッドショルダーカスタムです。目ん玉だけH眼を入れて、各部取っ手と足首以外はほぼ無改造。

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やっぱり縮尺は一回りくらい大きいでしょうか。付属の人形の寸法が大抵デタラメなので、1/72も1/60も殆ど気にしてなかったんですが、さすがに全体の寸法はごまかせないみたいです。でも、こう言うのは雰囲気優先ですから。気にしなきゃ気になりません。いいのいいの。撮影中に腹の取っ手を吹っ飛ばしても全然気付かないくらい小さいんですから。

ヘリ13.jpg
これ以上寄れないアップショット。

ゴウト
西田敏行か宍戸丈か。グレゴルーが見たらきっとこう言うに違いない。
「すげえ、俺よりひでえ顔だ……」
次元の声で。分かる人はかなりの80年代ヲタクです。ちなみにグレゴルーの顔は、ガリアンやってもサムライトルーパーやっても何やっても「キリコですね」としか言われない塩山さんが、一度顔のパーツをバラバラに分解して、デザインし直してから再構成して作ったんだそうです。つまりあの「ただでさえひどい顔」は、一度ぶっ壊れた顔だと。

バニラ
作画的にラクなんでしょあのアタマそうなんでしょ。あの毛玉はクロンボがやるから愛嬌があるのであって、他の民族がやったって勘違いがケッタクソ悪いだけです。偽物黒人には独特のウザさがあります。バニラは黒人だから、あの髪型でもイヤミが無いんです。

ココナ
大竹しのぶかうつみ宮土理か南極一号か。もうどうでもこれ以上は無理です。勘弁してください。こいつだけ1/100だし。でも1/100にしては大きめです。マスターグレードに付いてくるちっちゃい人形より一回りほど大きく作られています。だからと言って作業がラクになる訳ではないんですが、このくらいの限界越えた縮尺だと。

500ギルダン金貨。
持ってる人ってどれくらいいるんだろう。貴重品でしょうか。誰も欲しがらないゴミみたいなアイテムですけど。まかり間違って欲しい人は、駿河屋に行けばLDボックス一箱くらいならあるかも知れません。

ヘリ12.jpg
前から
「酔ったー窓開けるわー」
「うー、気持ち悪いー」
「ゲーーーーーーーーー」


何を思ったか、今回はデジラマをやってみたくなりました。なぜかこの場面の劇中の絵をジオラマで、それも情景写真で再現してみたくなった訳で。ヘリは出来た。キャラも居る。背景はCGで描けばいい。金貨もある。キリコは要らない。
もうこうなったら止まりません、手が勝手に動きます。作ってみましょうデジラマを。
高校最後の夏休みを使って。






posted by 跡間シノブ at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ボトムズ その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする