2018年08月05日

ガッキー 8

遅ればせながら先のFNSナントカ祭、ロゼリア地上波進出おめでとう御座います。見てないけど。二代目リサ姉ことゆっきーの演奏は5thライブで披露されていましたが、放送は初。演奏の初放送が地上波、ゴールデン、全国、生放送、生演奏。大したもんです、地上波見ないけど。
テレビを見る国民は減る一方です。もう要らないでしょう、この地上に地上波は。
http://hosyusokuhou.jp/archives/48821144.html
内容の無いテレビなんか見る時間があるならゲームやるわとばかりに、バンドリのゲームアプリ登録者が全世界で一千万人突破したそうです。こちらも大したもんですが、ウチではゲームやる時間があるなら模型作るか楽器弾きます。


こちらはゆりしーですが、このテイクの陽だまりロードナイトのスラッピングソロが好きです。
https://youtu.be/HS_qFodzXdc?t=728 (ベースソロはここから)
和名でチョッパー、スラッピングは練習したいとずっと思っていましたが、ベースに縁が無く、手が出ないまま来ました。ベースを買うくらいならギターがもう一本欲しい、そんな感じで。

それが、今になってベースが欲しくなりました。スラッピングやりたいです。でもリサ姉のボトムラインは高くてとても買えないので最初から選択肢には無く、廉価版でも六万円くらいします。同価格帯なら千聖のクリーム色のPJも良いですが、あの色の機体は多分ありません。色違いで買ってもウチじゃ塗れないし、それにあのESPのPJ自体がもう絶版です。

しかし、他にこれと言って欲しいベースもありません。同じゆりしーでもバイオリンベースは趣味じゃないし、まさかピンクのチェックのSGなんか問題外です。かと言って一般的なジャズベースもプレシジョンベースも、なぜか格好良いと感じません。さほど興味が無かったので守備範囲外です。でも頭の中ではここしばらく、ゆりしー扮するリサ姉がライト浴びながらボコボコべちべち弾きまくってます。

ベース欲しいな。中古でいいからどこかに安いベース転がってないかな。またこんな他力本願でバチ当たりな事を考え始めます。出来れば細身のスマートなストラトシェイプで、見た目があんまり傷んでない赤い奴。それも元が一万円ギターじゃなくて、安くても五万円前後の「楽器」で、ジャックの故障で音が出ないだけとか、そんな理由でジャンクで、千円くらいで、国産。
……我ながらよくもまあこんな好き勝手な事ばかりつらつら並べられたもんだと、さすがに本気で自分に呆れますが、ありました。

まさかふらっと入っただけの店に、ほぼ望み通りのガラクタが本当にあるなんて。一度行ってみようと思っていたリサイクル店です。二階が丸ごと楽器屋になっています。入口に800円のジャンクギターとかが吊られていたりします。中々の品揃えで、一度入るとしばらくウロウロしていられます。値段は特に安くはありませんが、ハードオフよりは良心価格だと思います。
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そこに転がされていたのはYAMAHA RBX450でした。見た事の無い型番です。RGXと言うギターシリーズなら知ってます。よくよくベースに興味が無かった事を実感します。デザインからすると、バブル時代辺りの商品でしょうか。見た目にはかなり良い状態です。値札によると、ポットが完全にお星様で全く音が出ないとの事。しかし不良の原因が最初から特定されているのなら修理もラクなもんです、ポットだけ替えれば良い訳で。

改めてじろじろ見て行くと、前回のメイビスみたいな大きな塗装欠けは無く、クロームのハードウェアにも汚れが殆どありません。錆は黒いネジ穴に若干ある程度です。ネックに激しい反りも無し、フレットもほんの少し減っているだけ。「ねえ、連れてって。自転車でも大丈夫だから」とでも言っているかの様にソフトケース付き。買った。

決め手は、何と言っても「ヤマハ」です。このRBXの隣に、同じく千円で売られていたフォトジェニックのジャズベースがありましたが、当然ガン無視です。要らんねや一万円ギターは。音が出ようが出まいが、あんな中韓南方製のパチモン。

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帰ってチェックして行くと、店頭では気付かなかったんですが、ヘッド裏にMADE IN JAPANの刻印がありました。なんとこのベース、工場が台湾にホールアウトする前のヤマハ製、日本国内で日本人によって作られています。腐ってもヤマハ、壊れてもヤマハです。五万円くらいのちゃんとした楽器で、細身で真っ赤な国産ヤマハのかなり綺麗な状態のベースが、音が出ないと言うだけで千円。

それにしても、工場がまだ国内にあった頃のヤマハって。何十年前ですかソレ。調べてみたら1986年製でした。バブル時代の前です。32年前の機体が、傷も殆ど無い状態でウチに来ました。音は出ませんがボディが信頼できるヤマハ製なので、電装系だけ直せば弾ける筈です。

カタログをよく見ると、一番後ろに掲載されていた一番安い機体でした。バスウッドボディで、ピックアップはハムバッカー一発のみ。コイルタップが出来る事以外にこれと言った特徴も無く、オマケに大して格好良くも無い。余程売れなかったのか、この一年間しか作られていません。ポットの故障後、放置されて売り飛ばされた理由が何となく分かった気がします。

一番安い入門機として徹底的にコストダウンして作られて、見た目も性能も大した事なくて、カタログの一番後ろにお情けで乗せてもらって、でも全然人気出なくて、一年で生産が打ち切られて忘れ去られた、そんな機体の様です。
まったく、折角目ぇかけて置いてやったってのに、客も呼べない、手際も悪い、見られた顔じゃない上にこれと言った取り柄も無い、飯ばっかり食って何の役にも立ちゃしないと来たもんだ。お前なんかウチにゃ要らないんだよ、とっとと出てお行き。


ネックが僅かに逆反りしていました。ほんの少しなので、無理に気にしなければそのままでも構いません。フレットの擦り合わせでも十分ごまかせます。ちょっとべちべち言うだけです。でも、直せる物なら直しましょう。トラスロッドを回そうとしてトラスロッドソケットを覗いたら、ボックスレンチでないと回らないタイプでした。レンチを買わなくては。

ナットが欠けていました。四弦がきっちりはまっていたので、店では気付きませんでした。値札にも何も書いていやがりませんでしたチクショー。と言っても、その場で気付いていたとしても持って帰っていたでしょう。こんなもん交換すればいいだけです。本体千円だと、同じくらいの値段しますけど。

リアパネルを外してみたら、実に美しい配線でした。必要最低限のハンダ、最短に切り詰められた配線材、まさに職人芸と言う感じの仕上げです。こんなハンダ付け無理です、できません。ジャンク再生動画では電装系は外される事が殆どですが、ボディやネックの精度に負けず劣らず、日本製ギターは配線が丁寧です。
ボディに傷が殆ど無い状態でポットが故障したままと言う事は、この機体は故障したらすぐに諦められて放棄されたと思われます。つまり素人による電装系の交換作業は一度もされておらず、故に工場出荷状態のままですから、これぞまさに日本人労働者の手作業と言う事になります。

春頃からこっち、ジャンク楽器の修理動画をよく見ますが、国産のギターを求める方が多い様です。安く国産ギターが手に入るからジャンクが好き、と言う感じで。長く楽器を触っていると、やはり日本人には日本人が作った楽器が一番合う気がして来ます。それは皆さん同じなんでしょうか。

大昔は国産は安物で、海外(但し欧米に限る)製こそ高級品、と言う風潮がありました。しかし、今や国産こそがブランドとなり、特に量産品の日本製に人気が集まっています。10万円を切るギター等を日本国内で作れなくなってしまってから、古い日本製品を欲しがる人か増えているのは、なんとも皮肉な話です。

「ギ、ギターとベースは……こ、国産だよ、ウチは全て国産使ってんだよ、ハハ、ハハハ」
「普通やん!!」
と突っ込めなくなってしまったのが、グローバリストの嘘に騙された成れの果ての今の日本です。人件費、つまり給料は企業にとって「コスト」じゃないんですよ。自社の人材を育成しなくなった会社に未来はありません。ヘッドハンティングで集めた人員なんて、一円でも給料の良い方にあっと言う間に寝返ります、特に外国人労働者はそうです。日本人じゃないんですから、愛社精神も愛国心もハナから無いんです。雇ってくれた会社に対して、奴らが恩義なんて感じる訳がないでしょう。安物買いの銭失いは、一万円ギターに限った話じゃありません。

贅沢な事を言えば、物凄く高いギターならいつでも日本製品が買えます。ESP等でフルオーダーすれば、希望通りのスペックで好みのままの外見の高性能機が手に入ります、60万円で。でもそんな高価なギターを素人が購入しても持ち腐れます。それ程の機体となると、プロギタリストがレコーディングなり、大会場でのライブ演奏なりしてこそ真価を発揮できると言う物です。まあ、欲しかったから買っちゃったテヘ♡と言うのも人情ですけど。


修理にはポット二つとナットとレンチ、それと替えの弦が必要です。あと、ハンダが無くなりかかっていたので買い足します。テスターも持っていませんが、今回は必要ないでしょう、故障個所が既に判明していますから。

ポットは500kΩでAカーブの物を二つで千円。レンチは7mmか8mmか分からなかったので、二度手間を避けるために両方買います。一個250円だし、工具なら後々使い道もあるでしょう。ナットは一番安い680円のを、モリダイラさんが輸入販売していましたのでそれを使います。弦は腹立たしいですがフォトジェニック、安いから仕方ありません。練習用に高級弦なんてあり得ない。

全てサウンドハウスで購入しました。色々揃っているのはありがたいです。楽器屋とパーツ屋をハシゴする手間と暇が省けます。手に取って確かめられないのはネット通販の難点ですが、返品は利きますから、楽器そのものとかスポーツ用品そのものとかの、長く使う高価な商品でない限り、ネットの買い物は実に便利です。不憫なのは送料を無料にされる運送会社でしょうか。あれじゃ確かに再配達なんてやってられません。

ポチってからなかなか見積もりメールが来ないのでイライラしていました。でも迷惑メールフォルダに入っていました。なんで。何が引っかかったのか分かりません。あまりたくさんのサイトにカード番号を入れたくないので、コンビニ払いにします。支払いから18時間くらいで届きました。速い。別倉庫からの発送との事でしたが、一体どこから運ばれて来たんでしょうか。



千円ベースを直す方

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まず、最大の懸念であるネックの反りを直します。ネックを外さず弦を貼ったまま修正できるボディの設計が助かります。こう言う所にちょっとした気が利いているんです国産は。ビバ国産。先ずは最も一般的と言われる7mmパイプレンチを突っ込んでみます。入りません。ESPの8mmを入れました。最初は固かったんですが、ぐりぐりやってると入りました。かなりきついです。

レンチが嵌ったので回します。回りません。32年間一度も回されなかったボルトの様です。猛烈に硬くなっています。無理するとESPのレンチが折れる可能性があります。2、3回使ったら壊れたと言う報告もあるのでビビります。でも回さない事には始まりません。柄の出来るだけ広い範囲を両手でしっかり握って、ゆっくり回して行きます。

かなりのトルクをかけて、やっと回り始めました。するとネックの真ん中あたりでミシ!!と言いました。怖い。何度か回すと回転がスムースになりました。するとまたミシッ。本当に怖いです。しかし直りました。綺麗にストレートです。ほんのわずかに順反りさせました。端のフレットを押さえた時に丁度真ん中の弦高が0.2mm弱です。

続いて、欠けたナットを外します。確か百均で買った精密マイナスドライバーを研いでノミにした奴を、端の隙間に突き入れて打ち込みます。簡単に剥がれました。購入したナットはグラフテックのプラスチックナット、ロゼリアの機材を用意したモリダイラさんが輸入販売してました。サイズが微妙に合わないので、両端を削って短くします。

厄介なのは底面でした。きつめのアールが付いていますが、溝の底はほぼ平面です。そのままでは接着面積を稼げませんので、紙ヤスリの上で削りました。ガンプラの幅詰め作業の要領です。ハメてみると、底面とネック側の面の角度が合っておらず、ちょっとグラグラしていました。ここも削って動かないようにします。あと、前後の幅が足りませんでしたが、そこは気にしない事にしました。隙間が開く位置は、弦の力が加わる方向と正反対なので大丈夫です。

整形と調整が終わったナットを貼り付けます。ナットは簡単に外れるように接着するのが良いとされている様ですが、あんまりすぐに外れても面倒です。弦交換の度に四弦の張力に負けて外れて、その都度溝に溜まった接着剤の塊を除去してヤスリかけて瞬着で貼って、そんなんイヤです。なのでセメダインウルトラ多用途SUで貼りました。しばらく大丈夫でしょう。むしろプラが保たずに割れるのが一番怖いです。まあ、割れたら又やり直すだけです。


いよいよ電装系です。ポットが壊れていると言う話でしたが、通電チェックなんかするまでもありません。ノブの回転が止まりません、どこまでも回り続けます。さらにターボスイッチでもないのに、引っ張るとシャフトがスコンと伸びます。星になったのはこれが原因ですか。ターボスイッチじゃないから伸ばしてもカチッと止まらないのが何とも哀れで、涙を誘います。

前任者は恐らくノブを交換しようとしたんでしょう。でも初心者で外し方が分からない。バンドのギタリストに「これどうやって外すん」。多分ストラト使いだと思います、「引っ張ったら抜けるで」。で力任せに引っ張ったんですね、側面のイモネジに気付かずに。

電気系統に関しては、パーツ交換以外のラクな解決策もあります。全ての配線を撤去して、ピックアップをシールドジャックに直結する事です。その際、ブリッジアースはマイナスから取ります。練習用に使うだけのジャンクなら、これが一番実際的です。但し、積んであるピックアップが壊れていなければ。こう言う事を物語の中で言うとフラグになります。

配線を外すのは難儀しました。いつもならはんだごてを軽く当てればポロッと外れるんですが、今回は流石日本人労働者による丁寧過ぎる手仕事、ポットの金具の穴にコードを通してから、一回巻き付けて、その上にハンダを流してあります。触るだけじゃ絶対に外れません。ハンダ吸い取り線が要ります。今まで使わずに済んで来たんですが、止む無しです。ハンダも足りなくなって来ていたので、一緒に買い足しました。

実は、電気の事はあまり理解してません。ホットとかグランドとかよく分かりません。サーキット、回路と言うからにはぐるぐる回る様に繋がなきゃならないのに、アースを取ったり、何処にもつながってない配線があったり、どうなってるんでしょう。電位って何よ。電界って阪堺電気鉄道ですか。インピーダンスってどんな振り付け? インダクタンスってやっぱりエエ奴は桐でできてんの?
 
いつも高校で習ったくらいの知識の範囲でギリギリ対応しているだけです。本当は分かっていないと思います。ギターの電装系に関してもさっぱりです。何でアースを繋いだらノイズが減るんでしょう。ありがちな話でしょうか、原理や構造はアタマの中では一応把握してるんですが、特に実際の配線がよく分からないんです。この辺は場数を踏んで慣れるしかないかもしれません。やはり現物をいじってる人の方が強いんでしょうね。机上の学問も大事ですが、それだけでは。

配線は写真に撮って、そのまま見た通りにコピーします。模造するんだから模型です。このエントリーは模型記事です。しかし異様なほどにタイトな配線で、回路を引っ張り出せないのが厄介です。二芯のコードが切れそうなのも怖い。こう言う面でのコストカットの努力には頭が下がりますが、素人の修理作業にこのキツさは厳しいです。

再配線に関しては完コピなので、特に書く事もありません。ただハンダ付けがヘタクソと言うくらいです。写真はありません。余りに汚いのでお見せできません。工場から出荷された状態そのままの、お手本の様な美しい配線の方を、どうぞ心行くまでご覧になって下さい。

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修理しているうちに、日菜のテレキャスの配線を思い付きました。あのトグルスイッチは、一般的な中点OFFの3ポジションで、片方はシングル、反対側はハムバッカー二発を同時ONです。フロントとリア、最近はネックとブリッジと呼びますが、二発のハムバッカーを同時に鳴らすダブルハムバッカー仕様にすれば、5WAYセレクターの無いあのレイアウトでも、そこら辺で買ってきた安いトグルスイッチで問題なく使えます。それでどんな音になるかなんて知りません。きっと麻弥が言う様に個性的な音でしょう。


心臓部の補修が終わったら、全体を磨きます。でも、ハードウェアもフレットも指板もボディも、比較的綺麗です。磨き込まれてはいませんが、清掃はされていた様です。パーツも少なく、ペグも歯車が露出するタイプじゃないので、バラす所は幾らもありません。すぐ終わりました。指板にはローズネックオイルを大量に染み込ませます。

張ってあった弦の端の赤い飾り紐が、見た時から気に入ってました。ボディはネック裏まで真っ赤だし、とても似合ってます。カラフルなベース弦よりも赤一色の方が絶対いい。張り替えるならこれにしよう、と思ったらこの弦はもう作られていないそうです。なんてこった。好きと思った時には手遅れ、こんなのばっかりです。分かってる、いつもの事だ、早過ぎたり遅すぎたり。

しかし、張ってあったこの弦があまり傷んでいません。錆も全然無いし、演奏でフレットに打ち付けられた跡もありません。張っただけで全然演奏されていない、ほぼ新品と言って良い状態です。ならこれ使うか、ラッカーシンナーで拭き掃除して。うん、そうしよう。釜茹でにしたら響きが戻ると言う話も聞きますが、今はやるまい。古くなってもいないみたいですし。

比較的清掃が行き届いていた事も考えると、多分前任者はちょっとでも高く売ろうとして新しい弦を張ったんだと思います。この弦2500円もするのに。でもリサイクル店のジャンク楽器の判断基準はただ一つ、音が出るか出ないかです。なので買い取り価格は300円くらい? 泣く泣く手放したんでしょうか。持って帰るのも面倒だと、自分に言い聞かせて。無理に納得して。

不人気で一年間しか作られなかった事、買われてすぐにぶっ壊された事、そのまま修理されずに放置され続けた事、売却に当たって見てくれは整えられたのに値段が殆ど付かなかった事と、色々と運の無い奴なのかもしれません、このベースは。だからウチに来たの?



再配線して弦を張ったら音出し点検です。一応音は出ましたが、ボリュームを絞るといきなり音が消えます。もっとゆっくり小さくなって行って欲しいのに、突然消えます。なんか、やる気の無いブスな女子社員が定時になった瞬間、光の速度で退社するみたいに。そこまでイヤか。ほな帰れもう。ボリュームポットはBカーブにすべきだった様です。でもまあ、使えはしますのでこのままにします。問題なのはコイルタップです。異常が見付かりました。

トグルスイッチでコイルタップしてハムバッカーとシングルを切り替えると、片方だけ音量が極端に小さいんです。音量差があり過ぎます。配線は完全再現したので間違ってはいません。音が鳴っていると言う事は断線している訳ではないでしょう。故障したポットが交換されていないので、真似た元の配線が間違っている事は無い筈です。となると考えられる可能性は、元々こう言う仕様である、でなきゃ今回のハンダ付け作業の時に何かスカタンやって何処かのパーツが壊れた、或いは接触不良を起こした、そんな所ですか。

何時も雑な作業してるからきっとそうだと思いながらも、不安がよぎりました、ピックアップが故障しているのではないかと。まさかさっきのフラグが。テスターで調べれば分かると思いますが、ウチにテスターはありません。一つくらい持ってても損は無いと思うんですけど、なぜか買った事がないのです。

それに、どうしても完全に修理しなければならない機体でもありません。千円だし。スラッピングの練習用に購入しただけなので、取りあえず音が出ればそれでいいんです。一応修理はしましたが、ぶっちゃけボリュームもトーンも必要無いので、使う事も無いでしょうし。ましてコイルタップなんて無駄そのもので、あっても何の意味もありません。だって使わないし。なのでもうここで修理終了しても別に。

吐き気と頭痛に襲われながら、イヤイヤ配線図を起こしてみて気が付きました。ハムバッカーはシングルコイルが二列、直列に繋がれて並ぶ構造ですが、トグルスイッチで片側のコイルをバイパスする様に繋いだ時だけ正しく音が鳴っています。ハムバッカー本来の二列直列繋ぎの時に音が猛烈に小さくなるのです。どうやらハムバッカーの中、それもトグルスイッチを繋いである方のコイルで何かが起こっている様です。

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撮った写真をよく見ると、片方の電極の基部にひびが入っていました。これが怪しいかも。全く音が出ないなら兎も角、ほんのわずかに出音しているのが妙です。やはりこれが怪しい。断線ではなく、基部のひび割れなら、あり得る事象でしょうか。そもそもカバーまでかけられたピックアップのコイルが中で断線する訳がありません。

しかし何でこんな所が割れてるんでしょう。最初から割れていたなら工場で気付く筈です。はんだごての熱に負けて、でもその時は何も起こらず、出荷されて購入されてから、経年変化で変質して割れた、とかでしょうか。古いと言うのはこう言う事かも知れません。いつの間にか、気付かない様な所が壊れる。それとも前の持ち主がピックアップを交換しようとして無理にこじ開けて割ったとか。そっちですかね。理由は謎ですが、ピックアップの異常が原因だとしたら、仮にジャックにハムバッカーとして直結しても、音は正しく出なかったでしょう。

しかし交換しようにも、ザグりが小さくて他社のピックアップが入りません。まして余計な色気出したデザインのプラスチックカバーなので、こんな形のよそのピックアップなんてありしゃしません。換装するならボディを削ってザグり穴を横に広げるしかなさそうです。……イヤだからここで作業終了しても良いんですよ、音は出るんだから。でもまあ、元の音もちゃんと聴いてみたいわけで。何とか直せない物か。



慎重である事と後悔は大して変わらない

カバーは大方の予想通り、外せませんでした。がっちり接着してあります。側面に穴を開けてドライバーを突っ込んで、こじって外そうとしたら中身、つまりコイルを巻いてあるピックアップ本体のプラが砕けそうになりました。無理です。このカバーを外すには、カバーだけを完全に破壊するしかありません。しかしピックアップをボディに固定するネジ穴はカバーの方にあります。では、カバーを破壊せずに作業するには。

電極のある側の壁面の下半分を切り飛ばしました。模型用のニッパーでバキバキとやりました。割と柔らかいプラで、割れる事も無くラクでした。問題の電極を見ると、断線してんだかしてないんだかよく分かりません、コイルのリード線がつながっているのかどうかも見えません。コイルのある側の電極が保護材みたいな柔らかい半透明なゴム質の粘着剤で覆われていたので、ピンセットで剥がして行きます。

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あ゛ー!!。やってしまいました。勢い余ってリード線を引き千切ってしまいました。こうなるともう処置無しです。お星さまです。コイルのリード線は髪の毛くらいに細く、巻いた下端は蓋をかぶせて底板に埋められているので、切れた端っこを摘まんで引っ張り出すのは不可能です。ましてカバーを外せないとあっては到底無理です。

しかし、たった今星になったのは元から断線の疑いがあった側、最初から使えていなかった側です。コイルタップスイッチが接続されていた方なので、このハムバッカーはこのままシングルコイルとしてなら使えます。それで行きます。過ぎた事を悔やんでもどうにもなりません。一流のアスリートは失敗したその瞬間に立ち上がる物です。でもそれならポットは250kΩのにすべきでイヤ、もうこのまま行きます。振り返らない、立ち止まらない。

ON/OFFスイッチに格下げされてしまったコイルタップスイッチはもう要りません。断線させてしまった側の電極を直結しちまえば、このスイッチではOFFにすら出来なくなるので、更にダミーに降格です。直結しました。ダミーです。

結局、ポット交換は上手く行ったものの、コイルタップを使ったハムとシングルの切り替えまでは修理し切れませんでした。むしろ片方のコイルにとどめを刺してしまいました。ハムバッカーとして鳴らなかった理由は、とうとう最後まで分からず終いです。迷宮入りです。お宮です。

後になって思いました、ひょっとしたら断線していたのかもしれないと。僅かに音が出ていたのは、アースか何かから漏れ伝わっていただけで。でももしそうだとして、カバーを切り裂く前に、ひびが入った穴にハンダを流し込んでいたら、それで正常に通電していた可能性もあったでしょうか。もう少し慎重になって作業を進めていたら。詮無い事です。自分に訊いてみても分かりません。結局こんなになってしまいましたが、これでも最良と思って進んだ結果です。

「やらずに後悔するよりやって後悔しろ」とよく言われますが、この決まり文句を言う人は大抵、上手く行った人です。上司が部下に言う「失敗を恐れるな」も同じ、恐れずにやって失敗したらその会社クビです。戦えと叫ぶのは何時も無責任な外野、やらなきゃよかったと思う後悔だって結構きつい物です。いつも余計な事をしては失敗して、何もかも台無しにしてしまうんだ。やってもやらなくても後悔するならやった方が良いなんてのは、たまさか成功した者だけが言う台詞です。

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このベースで一つだけ気に食わねえのは、修理前と修理後で見た目がまったく変わらねえ事だ。

恐らく32年間、ポットが故障して音が出なかったヤマハの安物ベースは、千円で売りに出されて、シングルコイルのみのスラッピング練習機として復活しました。これでピックアップが無傷なら言う事無かったんですが、流石にそこまでは望めませんか。でも良いんです、スラッピングをやりたかっただけなので。それに電装系は、替えようと思えばいつでも丸ごと替えられます。

レンチとかハンダとかの、後々使える工具類は勘定に入れない物とすると、今回は交換した部品代だけで1706円です。折角買った安物の弦は要らなくなりましたが、いつまでも今の弦を使えると言う訳でもないので、いずれ使う物として今回の修理代には入れなくても良いでしょう。ムカ付いて張らずに捨てるかも知れませんが、その時はその時です。

兎も角、購入から一週間で最終調整まで漕ぎ着けました。真っ赤な細身の国産ベースにニヨニヨが止まりません。リサ姉、ゆりしー格好良い、代替わりしたけど。これで陽だまりロードナイトのソロを練習できます。折角だし楽譜買おうかな。持ってるだけでも幸せかも。



ベースに続いてアンプも購入しました。音出し試験にはバンドリTVにも毎回背景で出演しているMS-2を、ギターアンプにベースを繋ぐのは良くないのを承知で使いましたが、さすがに壊れそうなのでベース専用機が必要です。

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480円。ジャンクは税込み表示する規定なんですか。ARIAのAB-10、えびてんです。これより安くて小さいベースアンプが無いっぽい事から、最低価格帯の初心者セットに入っています。ARIAこと荒井貿易の商品は中国製です。アリアが全体的に低価格なのはそのせいです。このAB-10えびてんは単品だと5000円くらいの様ですが、初心者セットに入っている事から、実質の値段はもっと安いと思います。

ハードオフで購入しましたが、全体の傷み方と汚さを考えると少々高い気がします。ヤフオk、オンライン楽器店でも中古をよく見かけますが、送料手数料込みで千円くらいします。今回はただ音が出ればそれでいい、美品である必要が全くない使い捨てにするつもりなので、込み込みで一番安く、待ち時間が無くて手っ取り早い店舗で買いました。ガリがあるとの事でしたが、春に買ったプロ御用達の接点復活剤メタルコンタクトは優秀なのです。

埃まみれです。玄関に入れる前に掃除が必要です。音出すのなんか後です。前面の金網が歪んで外れています。手を突いたか踏み抜いたかでしょう。後は特にどうと言う事も無いので、フレットを磨いて真っ黒になった木綿の布に洗剤を付けて水拭きしました。

修復するのも面倒な要らん部品を片っ端から外して捨てます。ただ家の中でベースの音を出しさえすればいいだけの黒い箱に、金属製のガードなんぞ不要です。中国製の分際で他人ん家の木の床を傷付けてでも己を守ろうとする態度が気に入りません。磨くのが面倒なだけなので全部捨てます。ピンクとグレーがアクセントになってるダサいノブも捨てます。裏蓋を外そうとしたら。
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やかましいわアライ貿易。分解するつもりで買うたんや。ずんずんバラして行きます。どのネジがどこのネジか、外したそばから忘れます。記憶の負担にするだけ無駄です。

裏蓋を止めてあった底面の角材をペンチで剥がします。これを剥がさないとスピーカーパネルを外せません。この辺りからチャイナクオリティが見たくも無いツラを見せ始めます。必要な筈のネジが足りてないなんて当たり前、どうでもいい所に余計なネジがはまってたりします。各部品の出来は極めて好い加減で汚く、部品同士の合いもすこぶる悪い。隙間が無ければ奇跡です。

前面のパンチプレートを留めてある枠の四隅は直角を維持できていません。歪んだパンチプレートを外して曲げて戻してハメ直しても、最後の角のネジが締まりません。何とか直角に近付けて本体の溝にはめると、ボディとの間に隙間が開きます。その隙間の分だけ内側に飛び出す事になりますが、その状態でスピーカーパネルをねじ止めすると、なぜかネジの長さが丁度良い。きっちりハメるとかえってうまく締まりません……

これで5000円取るんですか、アライさん。同じ5000円のアンプでも、YAMAHAは実に堅実な造りでしたよ。一度分解したから分かります、内部がきっちり綺麗に仕上げられていました。幾らで雇ったか知りませんが、インドネシアの現地労働者にこんな雑な仕事させてませんでしたよヤマハは。これでいいんですか、アライさん。

掃除の名目で分解し、余計なパーツをすべて除去して軽量化されたえびてんAB-10を、組み直してからやっと鳴らしてみます。特に支障も無く普通に鳴りました。ガリもあるにはありますが気になる程ではありません、ぐりぐり回すうちにすぐ消えました、大丈夫です使えます。

10Wと書いてあります。ギターアンプの10Wがどれくらいかは分かっています。しかしボリュームを上げても大して鳴りません。目一杯に回してみました。音ちっさ。これが10Wだと。贔屓目に見積もっても1.2Wくらいだろコレ、ギター繋いだMS-2のドライブと殆ど同じ音量だぞ。これで本気で5000円取るんですかアライさん。本当にこれでいいんですかアライさん。

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このアリアの支那アンプに手を出すまでは普通に国産ベースギターな記事だったのに、中国が絡んだ途端、一気に記事内容の質が下がった気がします。本当、なんであんなとこに工場作るんですか。出来上がった物ほとんど、ハリボテのゴミばっかりじゃないですか。ああもう、さっきまでは綺麗な内容だったのに。安いだけのガラクタには辟易してるんですよ日本国民は。ンな事言いながらジャンクコーナーばっかり見て回ってますけど。

でもそれだって、元々質の良い国産が安いジャンクになっているからわざわざ探すのであって、新品が最初からジャンクの中国製が更にジャンクになってたって、そんなもん探す値打ちもありません。あれらはぶっ壊した所でこれっぽっちも惜しくないゴミがただ安くそこにあるから、じゃあすぐ潰す前提で使おうかってだけです。見付けても手に入れても大して喜びの無い中国製のジャンクは、土星ジャンクとでも呼びますか。輪をかけてジャンク。

真面目な普通の国民が中国製のガラクタを漁っている姿を見て、政権担当者の与党は何も感じないんでしょうか。リーマンショックを上回る二百名が帰らぬ人となった国家的大災害はもうとっくに起こりました。とっとと消費税廃止を国会で議決してください。消費税廃止は内閣総理大臣の専権事項じゃありません。民主主義に則って議会で会議して議決して下さい一秒でも早く。
増税しなければ死ぬ病気に罹っている議員が、入院もせず治療も受けないまま症状を悪化させ続けているのであればとっとと死んで下さい手遅れになる前に、日本が。

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ベース1000円、アンプ480円。二つ足しても新横浜のラーメン博物館のチャーシュー麺より安い。ですが、明らかにアンプが高過ぎです。200円くらいが妥当でしょう、中身がアレなら。ジャンクになっても中国製にはウンザリです。でもあえてそれには渋々目をつぶるとして、部品代込みでも3000円ちょいで揃いました。しかもベース本体は国産のYAMAHA。安物でもYAMAHA、ジャンクでもYAMAHA。と言っても、ヤフオク等を根気よく探せば、もっと良いブツが意外に安く手に入る事もあるんでしょうが。

何だか早めに夏休みの工作が終わった気分です。でもいずれピックアップを換装するかもしれません。ビリー・シーンが使った事で有名なDIMAZIOのDP120なら、ボディを少し削れば積めます、一万円するけど。千円のガラクタに一万円の追加部品。そんな事を企むのはもちろん、ヤマハだからです。

ヤマハと言えば、鈴鹿八耐四連覇おめでとうございます。BSの中継見てました。たまに見るテレビなんてそれくらいです。地上波要らん。















posted by 跡間シノブ at 10:56| Comment(0) | GUITARS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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