2017年06月09日

タイガーシャーク 2 1/72 ハセガワ デモンストレイター

エリア88は長らくアニメしか見た事が無かったので、二、三年前にやっと原作漫画を全部読んでみました。曲がりなりにも漫画を描いていながら、本当に呆れるくらい漫画に興味ないです。

原作の冒頭を見ると、最初は長期連載するつもりはなかったみたいで、一話完結の物語が続きます。毎回ラストのページは一枚丸々使った大ゴマに、詩心のあるモノローグが配置されていて、明らかに松本零士の戦場漫画シリーズ、ザ・コックピットを意識して描いている事が分かります。
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左 ザ・コクピット  右 エリア88
エリア88のセールスポイントの一つは、戦場漫画を少女漫画の絵柄で作った事です。戦闘機がどかどか出てくるお話であるにも拘らず、操縦する人がマーガレットとか花ゆめとかに出て来そうな見てくれで、その落差が良くも悪くも強烈な特徴になっています。女性キャラに至っては外見ばかりか心理描写の手法までが少女漫画です。別マとか月マとかデラマとか、昭和の王道の。

そのせいか、なんだかエリア88は主人公の傭兵達もどこか女性的です。何となく未練がましかったり、ペラペラよくしゃべったり。細い外見だけでなく、内面的に割り切れてない部分が見ていて印象に残ります。読後感もあまり男っぽい感じではありません。
時代的に近いボトムズは完全に擦り切れ切って全然しゃべりません。物凄くハードボイルドです。キリコだけじゃなく、他のキャラも余計な事は口にしません。言葉少なに淡々と行動で物語を進めて行きます。同じ、戦場で生きる男の話なのに、随分違うもんです。舞台背景も、方やアストラギウスなんてどこぞの銀河系の何時かも分からない世界、方や1979年の中近東。



エリア88で描かれる架空国家アスランは、産油国ですが石油を輸出していません。外資の参入を避け、自国内で需給をほぼ完結させて細々と、しかし豊かに暮らして来た平和で静かな王国です。

アスランの政治は王族のヴァシュタール家が代々取り仕切って来ました。砂漠のオアシスに集まったいくつかの部族の集まりがアスランと言う国の始まりで、ヴァシュタール家はその最古参だから王族なのです。その王族のサキは、他の部族はアスランと言う土地にも国にも愛着はさして無く、王がいるお陰でかろうじて国がまとまっているだけだと言います。
アスラン国民の教育レベルは低く、自分たちの国家の代表を決める方法すら知らないため、アスランが民主主義の国民国家として独り立ちするにはまだ50年は必要で、それまではヴァシュタール家が手を引いてやらなければならない、サキはそう主張します。国家に愛着が無い無教養な他部族は、当然ながらカネの誘惑にも弱く、もし王政を廃止すれば、その途端に外国にアスランを売り飛ばす奴が現れるであろう事を、正確に読んでいるのです。

一方、サキの父アブダエルを筆頭に、反政府側となった急進派は近代化を進めようとします。サキの弟リシャール王子は、国民の貧困を憂いて近代化を推進します。そのためには現政権である王政も廃止すると。貧しい国が列強諸外国と肩を並べるほどの近代化を無理矢理進めるには、当然、外国資本が必要となります。教育水準が低く、需給が満たされるのがやっとの経済規模の自国内には、今あるシステムの枠の外へ出るだけの大金は無いのです。
しかし、一度外国資本の参入を許せば、その国は骨の髄までしゃぶり尽される事は明白です。「外国資本の参入」と言えば聞こえは良いですが、その実態は要するに、ウォール街の経済マフィア共が他国の石油を強奪する事です。もちろん、目当ては石油だけじゃありません。金、ダイヤ、ウラン等、各種鉱物資源をはじめ、カネになる物は全部です。

エコノミック・ヒットマン 外国の資源を強奪する方
https://www.youtube.com/watch?v=17mE5fPQjt0

豊かな資源を持つ貧しい国は、外国資本の参入を許せば内乱にさせられます。内戦で国土が荒廃し、国民が混乱している隙をついて外国の軍隊が、主に米軍ですが大手を振って侵入、治安維持の名において現政権を圧倒的な軍事力で壊滅に追い込み、新政権を樹立させた後は「安全」と引き換えに資源採掘権を要求します。
ヴァシュタール家はそれを嫌って、外資をアスランには入れませんでした。しかしアブダエルは国家が貧困のまま衰退する事を懸念しており、かねてから外国資本の導入を考えていました。なので、外資の参入に懐疑的だった先王は、王位を保守派の弟ザクに譲りました。すると王位につけなかったアブダエルは外資の誘いに乗って、国王崩御をきっかけに内乱を起こした、これがエリア88の物語の舞台であるアスラン内戦の背景です。結果、アスランも周辺諸国も火の海、瓦礫の山です。




現実世界では中東は常に火の海です。最近の例では、「アラブの春」と呼ばれた中東諸国の一連の「民主化」は、標的にされた国々が荒廃しただけでした。エジプトでは今もテロが続いています。チュニジアのアリー政権は既に無く、国状は混乱。カダフィ大佐が米軍に殺されたリビアも今は無政府状態で、カダフィ生前の安定していた幸せだったリビアは消え失せました。

リビアを見てみます。1951年のリビアは世界最貧国の一つでした。しかしカダフィの手腕により、NATO侵攻前にはアフリカ最高水準国となり、ロシア、ブラジル、サウジアラビアよりも上でした。家を持つ事は人権とみなされます。新婚夫婦はマイホームの資金が5万ドル支給されます。国民は電気代無料です。医療は質が高く、やはり無料。国民が必要な医療を国内で見つけられない場合は政府が治療可能な国への渡航を手配します。ローンは法律による規定で全て無利子です。車を購入する時は政府が半額払います。ガソリン代はリッター0.14ドル。農家を志望すれば土地、家、器具、家畜、種子が無料支給。大学まで教育無償。保険料無料。失業者にはアパートも無料提供。

NATOはそれを爆撃して破壊しました。「カダフィがリビア国民を虐殺している」と言って。2011年7月、リビア国民の1/3に当たる170万人がトリポリに集まり、NATOによる爆撃に対して反抗を表明しています。しかし、カダフィはもういません。NATOが、アメリカかウォール街と言っていいと思いますが、そんなあからさまなウソをついてまでカダフィを殺害した理由は何でしょうか。名前は存じませんが、あるアフリカ人が動画で語ってくれていました。

アフリカのための通信衛星を提案した事。
1992年、アフリカ45か国がアフリカの通信衛星を決定しました。2007年、カダフィはこのアフリカ独自衛星の資金の3億ドルを約束しました。アフリカは初期投資4億ドル一回だけで済みますが、欧州はこの衛星一つで年間5億ドルを失う事になります。西欧諸国は年間5億ドルもの利益を、アフリカの通信ビジネスで得ていたのです。

3つのアフリカ主要銀行を計画した事。
AMF。このアフリカ銀行を作ればアフリカはIMFの負債から解放されます。これに気付いた西欧諸国はAMFへの参加を希望しましたが、2006年カメルーンのヤウンディでの会議がAMFへのアフリカ以外の国の参加を拒否しました。アフリカは他所者からの資金融資だけでなく、部外者のAMFへの参加も拒絶したのです。
中央アフリカ銀行。これで欧州通貨の使用を中止させられます。カメルーン、コルティボア、カボン等のフランス語圏では今日もCFA(フラン)が使われていますが、この中央アフリカ銀行の出現でナイジェリアのナイラの様な独自通貨を持てる様になります。カダフィはこの計画にもほぼすべての予算を出しました。
投資銀行。リビアに拠点を置く銀行で、アフリカの殆どの投資を担います。
この三つの銀行が、西欧の略奪植民からの独立を可能とするのです。オバマが、リビア国民を殺す資金だと言ってカダフィから盗んだカネは、カダフィがこれらアフリカのために用意した資金でした。
カダフィ殺害の少し前、欧州諸国の政府はトリポリに行ってカダフィに預金を頼んでいました。2000億ドルもの資金を分散して預金させて、あろう事か、後で凍結しました。それもこれらの計画のための資金でした。

アフリカ統合を計画した事。
アフリカ統一が計画されていました。具体的にどこまで進んでいたかは語られていませんでした。
西洋諸国がアフリカに最初にした事はアフリカの分断です。地図に定規で国境を引いて、支配しやすい様に、手頃な大きさに切り刻んだ訳です。五分割してワン大阪みたいに。その次にした事は、教育の廃止。ゆとり教育フルスロットル版です。ひきょうぐみこと日教組もはっきり言えばいいんですよ、「日本の教育を廃止しましょう」と。

石油をディナール決済にしようとした事。
イラクのフセインは、それまでドル決済だった石油をユーロで売りました。その直後に起こったのがイラク戦争です。石油の価格決定権は、かつてOPECが一度はアメリカから取り返したものの、再び石油メジャーに奪われ、イラク戦争でまたも米ドルに持って行かれました。カダフィは、今度は石油の支払いを米ドルからアフリカディナール金貨の決済に変えようとしていました。その直後、リビアはNATO軍に爆撃されました。フセインもカダフィも殺されました。



カダフィはリビア国民を殺してなんかいません。西洋諸国がチュニジアやエジプトで起こった事を利用して、リビアの「問題」をでっち上げたのです。ありもしない「問題」をでっち上げる事で偽の敵を作り上げ、民衆の敵意をその幻影に向けさせているうちに、重要な決定事項の判断を誤らせる。これは、国民を騙す奴らが使ういつもの手段です。

巨大な民主主義国家が戦争などの大きな政策決定を行う場合には、国民の同意、つまり世論の形成が必要になります。そのために「独裁者による虐殺を止めなければならない」の様な、大きな脅威に対抗すると言うお伽噺を作り上げるのです。経済的利害を隠蔽し、敵を悪魔に仕立て上げ、捏造した犠牲者の庇護者のフリをし、当該地域の歴史を隠蔽し、情報を独占して国民には偽情報と逆情報だけを与える。AFPなどの大手通信社はどれも、アメリカやイギリスやフランスにある会社です。

日本でもやってたでしょう、郵政民営化だとか、事業仕分けだとか、二重行政解消だとか言って、本当は存在しない「問題」をでっち上げ、テレビでガンガンそのウソを宣伝して、住民投票させる。この偽の敵を作り出して攻撃させる事を偽旗作戦、フォールスフラッグと言います。



魔法少女育成計画のスノーホワイトこと小雪は、人助けがしたくて魔法少女契約を結んだ純な若者です。凄惨な戦いを何とか生き延びた後は、世界中を飛び回って荒事を解決している様です。
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まほいく 最終話
スノーホワイトの仕業です。でもこの「独裁政権」は、本当に独裁体制を敷いて、自国民を虐げていたんでしょうか。小雪は、フェイクニュースCNN等が撒き散らした偽情報と逆情報、つまり偽旗、フォールスフラッグに引っかかった可能性が高いと思います。
中東か南米か、小雪がその国の「独裁政権」を打倒してしまった後、恐らく産油国か貴金属産出国でしょう、この国は無政府状態に陥り、ウォール街から武器と資金の供与を受けた市民ゲリラや武装勢力が跋扈して、市民は外出すらまともにできない、盗賊と強盗ばかりがのさばるこの世の地獄と化す事が容易に想像できます。
若いと言うのはこう言う事です。優しい小雪には酷ですが、よく考えずに気持だけで行動すると大抵こうなります。河合隼雄先生が生前に言われた通り、「世のため人のため」にやった事と言うのは、まず間違いなくひどい結果になるのが世の常なのです。
まあ、小雪がぶっ倒したのが本当に悪い独裁者だった可能性も無くは無いですけど。でも低いと思います。嘘ばかりのこの世界では。

大衆は、小さな嘘より大きな嘘に騙されやすい。 なぜなら、彼らは小さな嘘は自分でもつくが、大きな嘘は怖くてつけないからだ。 アドルフ・ヒトラー



カダフィを独裁者呼ばわりしてNATOが殺した理由の一つの中では、銀行が気になりました。エリア88の漫画で描かれてはいませんが、アスランにはIMF傘下の銀行が無かったのだと思います。国内の銀行は全てアスラン独自で設立された国有銀行だったのでしょう。それが気に入らないいつもの連中が、アスランの王位継承を巡るヴァシュタール家の内輪もめに付け込んで、多額の資金を貸し付け、その資金を使わせて大量の兵器を売り付け、戦争を誘発したのだと考えれば、現実世界の悪党どもの謀略と符合します。
アスランを瓦礫に変えた後は、復興の資金援助と称してまたカネを貸し、それと引き換えに石油の採掘権と販売権を強奪すると同時に、確実に破綻する経済を立て直すためとかナントカ言ってIMF傘下の私有銀行を設立して、国民から預金を盗む。王家が存続し、政治が共和制に移行しても、国土が荒廃して国力が著しく衰退したアスランには、西欧の軍事駐留を拒む力は無いでしょう。アスランは未来永劫、IMFにカネを奪われ続けるのです。

2000年代、時期は少々前後しますが、中央銀行が存在しなかった国に中央銀行が置かれました。イラク、リビア、パキスタン、アフガニスタン。すべて戦争を起こされた国です。これが現実です。

ついでに、今トランプが毎日何百億円もの運用費をドブに捨てつつ日本海に空母打撃軍を展開しながらも北朝鮮爆撃を控えているのは、共和党内にいるウォール街のグローバリストどもが待ったをかけているからです。連中は北朝鮮に朝鮮半島を支配させるつもりでいるので、電話以下金豚共を皆殺しにされたくはないのです。いずれ電話豚に半島を統一させた後は、やっぱりIMF系の中央銀行を作るハラなんだと思います。
しかし先のG7で、トランプは北チョン攻撃の意思を各国首脳に示した様です。会議の音声が途切れたと伝えられていますが、その時にはっきり話した筈です。だからウチの総理がトランプに付いて行くと発言した訳です。
でももう六月、さっさと電話殺しに行けトランプ。一秒でも早くシナチョン国賊まとめて外患誘致罪で皆殺しにしたいんだよ。日本橋でシナチョンを見るたびにただ殺したくて仕方ないんだよ、こっちはもう暴発寸前なんだよ。




「屍肉に群がるウジ虫共め」

漫画には、多国籍企業の集合体も出て来ます。アスラン反政府軍が使っている戦闘機は主にミグ-21フィッシュベッドですが、物語の途中からフィッシュベッドの中の部品が多国籍製品の寄せ集めになりました。それはまるで国連そのものと言った感じの面々です。「途中から」と言うのは、お話の比較的初期の頃、マッコイ爺さんが敵側のパーツを拾って来る場面が割とよくあったからです。あの爺さんが気付かない筈がありません。

西側の兵器が反政府軍に渡っていると言う描写はOVAにもありましたが、原作ではもう少し踏み込んで、この世界の裏側で戦争を起こしている連中について描いています。
原作にのみ名前が出て来るプロジェクト4は、石油メジャーに代表されるウォール街のグローバリスト共のメタファーに思えますが、別物と捉えるのが正しい様です。アジアの黄色いサルの神崎が主導している事からも、組織の性格が伺えます。神崎はレイシスト白人ジジィ共の反感を買ったりします。そんな奴らです。

この辺りは、読んで行くうちに敵の正体が微妙に変わって行く様な感じがあったので、大人気長期連載になるに連れて、作者の構想も途中で変化したのだと思います。ただ、名前や素性がどうあれ、多国籍悪行営利団体である事は間違いありません。その点においてエリア88の黒幕達をグローバリストと呼んでしまっても、特に差し支えないでしょう。

兎角この世は悪党だらけです。他国の石油を盗む奴、空気からカネを作り出す奴、人を不幸にして金を儲けている奴。漫画の中でも現実の世界でも、中東は特にヒドい有様です。アメ公主導の虐殺に我々日本の税金が使われている事にもハラが立ちます。自分が死ぬ事は無いだろうなんて考えて、他国で戦争を起こす連中に。
そんな奴らは地獄に落ちればいい? カネの為に人を殺す様な悪党は神も地獄も信じちゃいません。死んだ後は何も無いから、生きている間に平気で何人でも殺すんです。何の迷いも無く。笑顔で。

そんな現実を、戦って人を殺すのが怖いから、人を殺して地獄に落ちるのが怖いから、中東なんて他人事だからと思って知らんフリしていると、いずれ自分の番が回って来ます。地獄に落ちる恐怖が他者への思いやりよりも優先している人は、優しくないと思います。人として優しさが足りずに自分の心配ばかりしている人は、きっと天国には入れてもらえないでしょう。














1/72 ハセガワ タイガーシャーク デモンストレイター

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買った時は、エリア88の奴と同じ塗装パターンだ、なんて思ってた訳ですが、箱を開けて出てきたのは灰色一色のランナー。自分で塗るのね、当たり前だけど。カラフルなロボットもいいな、とか思って買った300円のキットが真っ白な事に箱を開けて気付いた時みたいです。デカールになっているのは、黒い二本線だけで、赤と白は自分で塗り分けなければなりません、当然だけど。

追加デカールと指示書が入ってるだけで、中身は現行品定番シリーズのタイガーシャークです。ぶっちゃけ殆ど素組みです。でも、一応新規工作なので、手を入れられる所には手を入れます。レストアの時は、余計な手間を増やさない様にするため、制約を受ける作業が出て来ます。今回はその懸念無しなので好きにやれます。最近、レストアと新規と、どっちがラクなのか分からなくなってきました。
パーツ数が少ないので、ガンプラしか作らない人でも、組むだけなら楽勝なキットです。人型ばかりじゃなくて、たまには飛行機もどうですか。無塗装素組みでもいいじゃない。追加デカール無しの定番の方なら電気屋で800円くらいだし。タミヤセメント流し込み速乾なら五分で乾くし。

途中写真なんか無いから。

翼の縁と空気取り入れ口の縁とノズルの縁をまとめて薄っぺらく削り込み、バルカン砲口を削り落として開口して0.5mmの真鍮パイプに置き換え、機首両脇のバルジは削り飛ばしました。コクピット内部はHUDとリアビューミラーを作ります。飛行状態にするので着陸脚格納庫壁は閉じます。主脚の方は地面に近い方を少し削って胴体側の形に合わせ、前脚の方は1mmプラ板で新造しました。どちらも裏側を削って厚みを落とします。これをやらないと浮き上がります。着陸脚は一応組んであります。本当は待機状態とコンパチにするつもりでした。でも面倒だからもういいです。

パネルラインは、接着面付近で埋まったり、初めから薄かったりした所を丁寧に彫り直します。今回はPカッターに加えて、ハセガワトライツールのモデリングスクライバーと言うケガキ針を使いました。鋭くて中々使いやすいです。特に小さな円や楕円の彫り直しや、Pカッターの刃が入らない場所に重宝します。値段もそれほど高くないし、割と気に入りました。でも刺さったら痛そうで怖い。ゴムだけ外してそのまま投げれば手裏剣になりそうです。実はこの形の手裏剣を打てます私。有効射程は約二間です。トランプ爆撃はよ。在日駆除したいんや。七月中旬って噂はホント?

表面処理が出来たら基本塗装です。白はデカールの黄ばみを考慮してグランプリホワイト。デカール優先で選びました。感謝しなさい。赤は指示通りの原色赤です。出来るだけ空気中の埃や水分を噛ませない様に、至近距離から吹き付けます。すると塗料だけで物凄く艶が出ます。スーパークリアとかが必要ないくらいにツヤツヤになります。ノズルやキャノピーなどは、もちろん塗装後に接着します。

このキットで気を付けなければならないのは、キャノピーの接着です。二分割された前の方、和式便器の金隠しみたいな形の透明パーツを、胴体に接着してはいけないのです。正確に言うと、流し込み接着剤は使えない。粘性の低い接着剤を流し込んだら、胴体に接触している透明パーツの無塗装部分にまで浸透して、見苦しいまだらができるのです。それも一番目立つ顔のど真ん中に。
やってしまいました。さあこれで基本工作も終了と言う時に。左手でしっかり押さえたキャノピー前部と胴体の隙間に流し込み速乾を流したらどぶぁ……と広がって、接地面の半分くらいがつや消し黒のまだらに。しかも流動性が高いので、押さえていた親指との隙間にまで浸みて、透明パーツに指紋がびっちり。失敗して彫り直した胴体のスジ彫りまで潰れました。






また一曲歌って気を静めたら、キャノピー再生の算段を始めます。






透明パーツの修復
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ハセガワの現行品ですので、部品注文すれば新品が手に入ります。でもキット自体が電気屋の割引特価で650円くらいです。手数料とか送料とか考えれば、余程の田舎住みでない限り得策とは言えません。新しいキットを丸々買った方が得と言う事になりますが、その場合、キャノピーを取った後はパイロット人形と翼端の短距離空対空ミサイル二発以外の殆どの部品が無駄になります。そのまま使えそうなのは精々ラダーくらいです。方向舵ではなく、はしごの方です。そんな勿体ない事はできません。罰当たります。仏罰はぶつばちと読みます。ぶつばつなんて読んでる創価学会は公明党ごと外患誘致罪で死刑にして潰しましょう。

紙やすりを600番から当てます。400では荒過ぎです。傷が浅いなら1000番からでも十分ですが、今回はちょっと足りない感じでした。紙やすりの番手は飛ばせません。必ず順番を守ってやすります。
2000番までやすりをかけたらコンパウンドで磨きます。木綿の布にちょっと取って、擦るのではなく磨きます。以前歯医者に、歯磨きはごしごしこするんやない、磨くんやと言われた事があります。余計な話です。キャノピーを磨きます。
タミヤコンパウンドで十分透明になります。まだ物足りないなら、自動車用の3000番とか9800番とかがありますので、それを使えばいいです。ただ、なかなか思う様にツヤツヤになってくれませんでした。なぜだ。平和で豊かなこの国も、俺とあんたじゃ扱いが違うのか。格下扱いはシナチョン相手にしろよ正しく。結局タミヤコンパウンドで仕上げ、最後はワックス用のクロスで軽く磨きました。プラにはこれが良いみたいです。
再度塗装して貼り付け、今度はキャノピー下面ではなく、跳ね上がる部分に接する面だけで固定しました。流れ込んで行かない様に、従来のタミヤセメントで。チョン付けで。

理不尽なリカバリ作業を済ませたら、全体のパネルラインにエナメルのつや消し黒とコピックモデラーの黒でスミ入れします。もうコピックモデラーだけでいいんじゃないかと思う事もあるんですが、やっぱり場所によっては届かない所もあるので、エナメルはどうしても手放せません。色もきつ過ぎる時がありますしね、コピックモデラーの真っ黒では。ガンダムみたいな白地の時は特に。

広い面積の部分には、パイロットのドローイングペン005を使いました。別の用途で間違って買った物です。油性なので紙に染みます。でも模型になら使えます。ただし、完成した後で指が触れない所にだけ。
スミ入れが終わったら、いよいよ本命のデカール貼りです。



古いデカールの貼り方
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ハセガワのデカールは、定番商品の付属デカールは何十年越しでも破れず使えたりと、比較的長持ちして優秀ですが、特殊塗装を再現した様な追加デカールは数年で使用不能になったりして、脆弱な物が多い様です。買ったら積まずにすぐ作れと言う事なんでしょうか、特に記念塗装機等は。MGMG動画の、お前の積みを数えろの回が好きです。やっぱりアレくらい積まないと一流の積みモデラーにはなれません。

白も無色部分も若干黄ばんでます。でも気にしなければ気にならないレベルです。それでも文字以外の白は使わず塗装し、無色透明部分は細くて切れそうな所と小さすぎる物以外を、可能な限り切り捨てます。害を為して足を引っ張る悪要素は、見た奴から始末します。どうせ日本のためになる事は何一つしない奴を、ゾンビ復活などさせてはならないのです。比例区は廃止しましょう。

デカールを貼る時はカッターではなくデザインナイフを使いますが、刃はできるだけ新しい物を使います。切れ味が鈍ったらすぐに交換して。ここはケチらずにどんどん新しい物に換えて行く所です。ウチの模型製作で唯一気前が良くなる部分です。デザインナイフ大好きです。作業中によく左手スパッとぶった切るけどそんなの気にしない。
今回は細いストライプが大量にあるので、まずそれらを片付けます。これがこのキットの山場です。今回の一連のタイガーシャーク全作の山場でもあります。何機作る気だ俺。とにかく天王山です。関ケ原です。池田屋です。巌流島です。ビビってても完成しないのでハラ括って行きます。

古いデカールは大抵、水に漬けた時に無理に伸ばしたままにすると、張力に負けて破れます。今回もそうでした。台紙がフィルムの側に向かって反るので、反るに任せて自然に曲がらせます。但し全体を水に漬けたままで。フィルムにも僅かですが水を吸わせて、柔軟性を取り戻させてやらねばなりません。
そして無理に剥がそうとせず、自然に剥がれるのを待ちます。しつこくへばりついている所は、ピンセットで台紙を持ってゆらゆらと揺さぶります。しかし揺さぶっても何もしなくても、この時点でかなりの高確率で何か所か破れます。

貼る位置にセッターを塗り、水中でユラユラしている剥がれたデカールの端を持ってそっと乗せます。慎重に位置を決めますが、早々と決めないとセッターに含まれている柔軟剤でデカールが弱くなります。
ここぞと決めたらティッシュで水を吸います。この時、真上からガバっと押さえるとデカールが消える事があります。ティッシュに丸ごと持って行かれるのです。裏返ったデカールがティッシュにへばりついているのを見るのは精神的にかなりこたえます。右を見ても左を見ても大阪を消滅させようとする敵ばかりでうんざりする時みたいに辟易します。なので面積の半分くらいをそっ、と押さえて、プラとフィルムの間の水を抜きます。
でもティッシュを使うと、繊維が崩れて模型に貼り付いてしまう事があるので、良く水を吸うタオルがあるなら、そっちの方がいいと思います。ウチに無いだけですそんな上等な物。無いから仕方なくティッシュなんです。仕方なくやってる事もあるんだよ。グレゴリー・ペックがローマの休日で言ってた様に。

シルバリングを避けるため、水を抜いたら表面を濡れティッシュで軽く撫でて馴染ませます。当然ここでもティッシュです。ねーっつってんだろ上等なタオルなんか。この時の力加減が重要で、硬く絞ってもダメ、ヘロヘロでもダメ、絶妙なる匙加減で、デカールを痛めない様に気を付けつつ、隙間の空気を抜きながらプラに密着させます。位置修正ができるのはこの段階までです。

スジ彫り部分や、凹凸が激しくてデカールが浮きそうな部分にはソフターを使います。瓶に刷毛が付いていますが、塗布量は僅かでいいので、使い古しの面相筆を使います。デカールを湿らせるように塗ります。一分くらいで効果が目に見えて現れますが、古く硬くなったデカールは時間がかかります。柔らかくなるのを待って、余分なソフターをティッシュで吸い取ります。吸い取らないと乾燥に余計な時間がかかります。黄ばみも悪化するらしいです。そんなんヤです。
ここまで来ると、もう位置の修正はできません。ソフターを使った所が乾燥してピンと張ると、プラにデカールが密着しています。密着させ切れなかった所には、面相筆でセッターを再度流し込みます。そしてまたティッシュで吸い取り、ソフターを塗って吸い取り、を繰り返します。ただし、あまり何度も繰り返すとデカールが破れる確率が上がります。

大きなデカールの真ん中辺りに空気が入って白くなってしまった所は、デザインナイフで傷を入れてセッターを少量流し込みます。そしてやはりティッシュで吸います。クリアコーティング塗装後にはどうにもならない部分なので、見付けたらその都度片付けて行きます。この手の虱潰し作業は本当にイヤです。神経擦り減ります、どこもかしこも敵だらけで。でもうずくまって泣いてても始まらないから。
胴体のストライプを貼り終わったら、一旦完全に乾燥させてクリアコーティングしてしまいます。触れただけで剥がれそうだからです。垂直尾翼は持ち手にしていたので後回しです。がっちりコートしたら、残りのデカールを貼り切って、またコーティングです。

キャノピーを貼った後なので、クリアがかからない様にマスキングしたんですが、ここでイレギュラーがイヤガラセの様に襲って来ました。完全に仕上げた筈のキャノピーの内側が、なぜか白く曇ったのです。瞬間接着剤が白かぶりした時とはまた違う、まるで自動車のフロントガラスに大量の牛乳をこぼしてこびり付いたみたいな感じに。
原因が全く分かりません。外側ならマスキングテープの粘着剤ですが、内側です。密封こそしてはいない物の、乳白色のまだらがこびり付く理由が無いのです。なぜだ、十分に気を配って作業しているのに、理由も無いのにケチが付く。前回の1/144の時は、限界まで粘着力を落としたマスキングテープに貴重な一角獣のデカールを剥がされて持って行かれたし。
外すしかないのか、と手をかけて気付きました、ギリギリの位置に貼ったデカールがキャノピーにかぶっています。この状態で強引に外したら、やっとの思いで貼ったデカールが破れます。替えはありません。それにかなり強力に接着してしまっています。下手をするとキャノピーが真っ二つに割れかねません。
ティッシュでこよりを作ってラッカーシンナーに浸し、前から差し込んで、少しずつ拭き取って行きます。せっかく作ったリアビューミラーとHUDを飛ばしてしまわないように気を付けて、静かにちょっとずつちょっとずつ。結局、真ん中のミラーとHUDは外れました。分かってたよ、こうなる事は。直すよ。直しゃいいんだろ。

デカールの破れた部分は、ラッカー塗料と新品の面相筆でレタッチします。はみ出した部分は面相筆にシンナーを付けて、撫でて拭き取ります。コーティングしたスーパークリアの層があるので、簡単にその下の塗料を拭き取ってしまう事はありません。なので落ち着いて、静かにゆっくり丁寧に修正します。この作業では新品の面相筆が最高のパフォーマンスを発揮します。

よせばいいのに最後の一手間、また翼端灯を筆で塗りました。サイズが倍なら何とかなるかもと、甘い考えで手を出したのが運の尽き、大方の予想通りひどい目に会いました。ここでは穂先が曲がった使い古しの面相筆を使いました。そう言う作業です。辛い。これ以上何も書きたくない。




完成。

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脚柱格納庫壁は接着していません。両面テープで留めているだけです。着陸脚は作ってあるので、一応コンパチにできます。ただその気が無いだけです。

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バルカン砲口は0.5mm真鍮パイプ、HUDは塩ビ板、リアビューミラーはプラ板です。

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増槽、武装、パイロン一切無し、翼端の空対空短距離ミサイルは恐らくダミーです。当時の状況とかは、まったく調べてません。

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塗装指示書にはアレスティングフックが描かれていませんでした。よく分からなかったので、とりあえずボディ色と同じ赤で塗って仮固定しておきました。違うなら外しゃいいんですこんなもん。

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1983年のパリ航空ショーに出場した時の姿だそうです。派手なカラーリングが魅力的。と言ってもデカールじゃなくて、自分で塗るんてすけど。

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星条旗はムカつくので付けませんでした。見たくない物は付けない。

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蛍光塗料の各ライトがブラックライトで光ります。


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よくよく考えてみれば、エリア88とは何の関係もありませんこのキット。完成すればそれなりに派手で目を引きますが、デカールがただただしんどいです。相当な手間を強要してくる割に、作り手の思い入れを増幅するキャラクター性は全く無い。この面倒臭いキットを指示通りに完成させた人って、どれくらいいるんでしょうか。















posted by 跡間シノブ at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | タイガーシャーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする